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異世界管理者   作者: チョッピ
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第59話「駆け出しポルン」

第59話「駆け出しポルン」


ポルンの突然の発言に驚きを隠せなかった。一緒に旅をしている時には、そんな事微塵も感じなかったからだ。何か有ったのだろうか?

【いきなりどうしたんだ?ポルンと一緒に旅をするのだって今日が初めてだったじゃないか。初めは思い道理に出来ないもんさぁ】

今日初めての旅で疲れたのだろうか?何かうまく出来なかったのだろうか?


ポルンはこちらを向き真剣な表情で話し始める。

【僕は元々戦闘には不向きだとは分かっていましたが。先日の討伐クエスト、今日の旅での魔物との戦闘で分かりました。僕には皆さんのようにうまく戦えない事が・・。】

俯いてしまうポルン。


確かに今日魔物と会った時にポルン以外は自分の役割をこなしている。エルートは後方からの攻撃魔法支援、キャロは俺と一緒に前で戦い、テミアは後方で支援魔法と回復魔法を使ってくれている。

ポルンは魔法が使える訳でもなく、武器のスキルも使えない。今日は試しにキャロの持ってる武器を使ってみたり、ポルン愛用のハンマーでも戦って見たがどれも上手く扱えずしっくりこなかったようだ。


ハクリとの闘いの時にもポルンは武器らしい物を持ってなく、見つかった時に逃げる用のアイテムばかり持っていたし本当に戦闘には不向きなのかもしれない。


【ポルンは今まで武器の扱いや魔法を練習した事は有るのか?】

まさか!13歳になって一人前になったからと言っていきなり何でも出来ると思ってるんじゃないだろうな?ポルンが顔を上げこちらを向く

【練習した事ないです。皆作るのが仕事だったので・・。武器や魔法を使える大人も居ましたが、おじいちゃんが13歳になれば出来るから今は駄目だと言って教えて貰えませんでした。僕も作る方が楽しかったので無理にやろとは思わなかったし。】


完全におじいちゃんに騙されたんだなぁ。ドワーフの族長はポルンを旅に出す気何てなかったのだろうな。女の子でも有るし、武器を作って暮らして過ごそうとでも思っていたのだろうか?でもポルンが旅に出るのをあっさり許していたようにも見えたが、実は俺の知らない所でポルンと激しい言い争いでもしたのか?分からんが。


【なぁポルン。13歳になったからと言っていきなり何でも出来る様になる訳ではないんだ。エルートの魔法だってうまく使えるまでに練習をしているし、キャロだって小さい時から練習して今の剣技が有るんだ。】

【それは・・分かっています。でも・・僕は】

下を向き泣き出してしまった。


魔物との戦闘中にポルンだけどこかに隠れてろとは言えないし、うまく扱えない武器を持たせて万一の事が有っても困る、家で1人残す事は俺はいいが、ポルンがどう思うか分からないしどうしたものか・・・。

泣いているポルンの頭を撫でて

【ポルンはどんな戦い方ならうまく出来ると思う?】

自分の腕で涙を拭き、ポルンは顔を上げる

【僕は・・キャロさんの様に前に出て戦う自信がありません。でも・エルートさん達の様に魔法を使う事も出来ません。僕には・・・。戦闘は無理なん・・です。こんな僕を・・・。主人様は・・・要らないですよね。】

ポルンは大粒の涙を流して、また泣き出してしまう。

【そんな事ない。ポルンは大事な仲間だよ。】

ポルンを抱きしめた。ポルンは俺の胸で泣いている、どうする?

管理者の力を使ってポルンのステータスとドワーフの事について調べる。何かヒントでも有るかもしれない。


職業は鍛冶師まぁ当然そうだな、Lv1魔物と戦ったのもこの前が初めてだろうしそれも当然。ステータスを見ても駆け出しの冒険者って事くらいしか分からない。基本値は力が少し他より高い程度だった。


今度はこの世界のドワーフ族について調べる。

ゆっくり見ている場合ではないので素早く目を通す、大体の説明は俺でも知ってる事で有ったが。俺が気になったのは自分で作った物なら上手く扱えるが、他人が作った物だと極端に使えなくなる事が多い〈武器、防具〉。後は火と地系の魔法が得意などなど。


キャロの武器を上手く使えない訳だ、おじいさんが言っていた13歳になれば使えるって言葉も全部が嘘って訳ではないだろうな。自分が作った物って制限は付くが・・。ポルンの愛用のハンマーはどうなんだろう?あれは自分で作ったのではないのだろうか?


今だ俺の胸で泣いているポルンに聞く

【ポルンのハンマーは自分で作ったのか?】

俺の胸に顔をつけたままポルンは首を横に振り、俺の胸から顔を離し俺を見上げる

【あれは・・おじいちゃん・・から貰いました。】

【自分で武器は作った事は有るか?】

【有りません・・・自分で・・作るのは・・一人前になってからで・・。それまでは手伝いをしながら基本を覚えろって・・。】

涙が止まらないポルン。顔を上げてこちらを向いては居るが、俺との身長差のせいか上目遣いのポルンは可愛かった。


自分で作った物ならうまく扱えるようだし、武器を作って使かわせよう。魔法を教える事も出来るが、駆け出しだし教えて使えなくて、また自信を無くされても困るし。まずは自分が作った武器で自信をつけさせよう。


【そう言えばこの前言っていた工房は使えそうなのか?】

ポルンも少し落ち着いて来たのか、まだ目を潤ませては居るが涙は止まったようだ。

【主人様がお城に行った日に皆さんが手伝ってくれて、使える用にはなりましたが・・。でも作る素材がなくて・・。】

まぁーそりゃ素材が無ければ作る事は出来ないよな。でも今まで魔物からドロップアイテム何て出た事が無かったような・・。運が悪かったにしてもかなりの数と戦って居るのだから1つや2つ拾っててもいいよな?


あ!そう言えばキャロが前にアイテムを落としたりするのは迷宮のダンジョン系だと言っていたな。鍛冶の素材どうするか!?

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