第58話「ティーナ暴走」
第58話「ティーナ暴走」
料理を運び終わりティーナの頭を撫でた。頬を赤くして
【料理を運ぶだけの事があんなに難しいとは思いませんでしたわ】
見てると簡単そうだけど、実際自分がやるのでは違うからないい経験になったと思う。お姫様だから必要のない経験かもしれないが、これで少しでもメイドなどの大変さを分かってはくれるだろう。
皆が席に着き食事をする。ティーナとクラリスはやっぱり食べ方が皆と違う。上品と言うか、さすが王族と言ったところだろうが。
【ティーナ来るのは明日の朝じゃなかったのか?よく帰って来たのが分かったなぁ?】
隣に座るクラリスから渡されたハンカチのような小さな布で口の周りを拭くティーナ
【ルイン様が魔物が出る所に居ると思うと心配で居ても立っても居られず、ご迷惑と知りながらもお屋敷の前で待たせて頂きました。】
いい言い方をするなら健気な女性なのだろうか?一歩間違えばストーカーになりかねないぞ。この世界にその呼び名が存在するのか分からないが。
あぁ!もしかして魂誓断られて奴隷になるって相手公認のストーカーって事か?よく分からないが何か危険な予感がする。ティーナはその一歩手前なのだろうか?
これで俺の勝手な自意識過剰で、本当に心配してくれるだけなのかも知れない。今は下手な事を言わずに様子をみよう。
【そうだったのか。皆も居るから何も心配する事ないよ】
クラリスも口の周りを拭き
【ルイン様の心配は無用だと言ったでは有りませんか。皆さんもお強いですし、何よりルイン様がそこいらの魔物にやられるはずございません。】
【ですが・・。】
俯くティーナ
【魔物も弱かったし本当に大丈夫だから。でも心配してくれてありがとう】
【はい】
顔を上げ笑顔を向けてくれる。この姫様は単純すぎないか・・。
食事を終えて、食べ終わった皿をキッチンに運ぶのをティーナは自分から手伝って、皿洗いなども自分から手伝っていた。クラリスは何度も姫はしなくていいと止めて居たが、ティーナは聞かずに手伝っていた。
食事の後片付けが済み、食後の休憩をリビングでとりながら皆で話して居ると、何やらクラリスがティーナに耳打ちしている。やはりティーナは俺の監視役で来ていたのか?と思い、身体能力を上げる魔法をこっそり使う。
【姫様もう時間も遅いですからお城にお帰りになりませんと・・。】
【分かりましたわ。もう少しだけ待ってください。】
全然違った。本当に監視役ではなく、ただ遊びに来ているだけなのかもしれないな。城に居て退屈なんだろう。
【ルイン様。私達はそろそろ城に戻らねばなりません。ルイン様達はこの後は就寝なさるのですか?】
本当はお風呂に皆で入る予定だが、何か嫌な予感がしたので俺は寝るだけだと言おうとすると
【この後は皆でお風呂だよ】
キャロー!!悪気はないんだよな。分かってる。
ティーナとクラリスの頬が少し真っ赤になる。その反応を見るとやっぱり男女が一緒にお風呂何て駄目だよね!ティーナが恥じらいながらもキャロに聞く
【み・・みん・・みんなでお風呂ですか!?ですがルイン様は一緒ではないですわよね?】
平然とキャロは答える
【ご主人も一緒です。毎日ご主人の体洗ってあげてます】
ティーナもクラリスも顔を真っ赤にしてティーナが俺の方に向かって来る。
【分かりました!私も今日はご一緒させて頂きます。】
何が分かった!!どうしてそうなる。脱ぎだそうとするティーナを慌ててクラリスが止める
【姫様!おやめ下さい。自分が何を言ってるか分かってるのですか?】
ティーナの頭の中で何を考え、想像しているかは分からないがティーナは混乱しているようだった。これ以上キャロが何か言う前に俺はティーナとクラリスに触れて移動魔法で城の前まで送って行った。まだ暴走しかけているティーナがクラリスに連れられて城の中に入って行くティーナ達に別れを告げて、2人が乗って来たバロンを移動魔法で取に行き城の兵士さんに預けた。
家に戻り
【お風呂に入ろう】
皆がお風呂の用意をする。お風呂から出たら皆がメイド服を脱いでしまう・・。メイド服見ていたさにいつもより少し長めの食後の休憩を取ったが・・。また着てくれるだろう!もしくは家での服装を固定化するか・・。他の服でも可愛いから・・・。どうしたものか。
キャロがこっちに来る。また例の言葉を言われるのかと思ったが
【ティーナおかしくなった。何か悪い事言った?】
キャロの頭を撫でた。
【何も言ってないよ。お風呂の用意しておいで】
キャロは途中だったお風呂の用意を再開する。嘘は言っていない。ただティーナ達には刺激が強かったのだろう。
皆でお風呂に入り、お風呂から出て皆で飲み物を飲む。飲み終えて部屋に向かおうとすると
【主人様。お話よろしいですか?】
ポルンが引き留めてる。他の3人に先に部屋に行って寝てるように言うと3人は先に部屋に向かって上がって行った。
部屋を変えポルンとソファーに座る。
【どうしたんだ?】
ポルンは俺から目を逸らし、話しだしにくいのか少し間をおいて話し出す。
【僕は・・・主人様の冒険には付いて行けないです。】




