第56話「とある日常」
第56話「とある日常」
家には出発の準備を終えた皆が待って居ていた。クルド国までは移動魔法を使って行く。
クルド国でテミアを知る者は居なかったのでその先に向かう、マップで確認すると結構離れてはいるが村が有るようだ。
何日かかるかは分からないが、皆で向かう事にする。
天候は良く、これで魔物さえ出なければ散歩には丁度いい。たまに出てる魔物を倒しながら進んで行く、この辺の魔物は弱いのかハクリとの戦闘経験を積んだ俺達には敵ではなかった。
夕方近くまで、休みながら進んだが時間も遅くなってきたので今日はこの辺で切り上げる。移動魔法を使って一旦家に戻る。家に戻ってエルート、キャロ、ポルンは食事の準備に取り掛かり家の中に、俺とテミアで服屋に行く。前に頼んでおいた服も出来ている頃だろうと思った。
服屋の前に移動し、服屋に入り店員を探す
【この前注文して置いた服は出来てるか?】
服屋の店員に尋ねると
【出来ておりますよ。少々お待ちください】
店員は裏に服を取りに行った。4着の俺が書いたデザインに似た服を持って来る。
【大きさは大丈夫だと思いますが一様試着してみて下さい】
俺は受け取ったメイド服をテミアに渡す
【テミアの分も作ったんだ良かったら着てみてくれないか?】
受け取ったテミアは嬉しそうに
【私のも作ってくれたのですか?ありがとうございます。】
テミアは嬉しそうにメイド服を持って試着室に入って行った。少しして試着室が開く。
そこにはミニスカートからスラット綺麗な足、胸の谷間が見え、長い白い髪これは見てるだけで破壊力抜群だ!これでエルート達にご主人様何て言われたらその場で理性が吹っ飛びそうだ。
【ルインさんどうでしょう?】
あのテミアが少し照れて聞いてくる。
【凄く似合ってる。可愛いよ】
そのまま襲ってしまいたいくらいに・・。と心の中で呟くがこれは言えない。店の店員もテミアの美しさに驚いている。
【大きさは大丈夫でしたか?】
テミアは店員の方を向いて
【ピッタリです。】
そう言うとテミアは試着室を閉めて着替えだした。テミアのサイズにピッタリなら他の皆も連れて来て試着しないでも大丈夫だろう。もしサイズが違ったらまたくればいいし。
メイド服を着たテミアの破壊力も抜群だが、この世界の女性用の装備は結構露出が多いい気がする。それで守れるのかって言いたいくらいの防具が売ってるのも見た事有るし。キャロに聞いた事は有るが魔法の効果とか加護だとかで守られるらしいが、戦闘中に気が散ってしょうがない。
メイド服を4着受け取り、クルを支払いテミアと一緒に家に移動魔法で戻る。家の前に着くと夕食のいい匂いがする。テミアに服を預けて先に家の中に入っていてもらい、俺はハクリのもとに行く。
ハクリの小屋の前に行くと空からハクリが降りて来る。どこかに行っていたみたいでちょうど帰って来た所だった。
【お帰り。どこに行ってたんだ?】
地上に降りたハクリは翼を休ませ
【周辺の警戒をしておりました。】
【ありがとう】
ずっと小屋の中に居るのもきついだろうし、ハクリの存在を知ってる人も居るだろうから騒ぎにはならないだろう。警戒なのか?散歩だろうと好きにしたらいいと思った。
【主人には空飛ぶ人が知り合いがおいでか?】
空飛ぶ人ってどういう意味だ?何かに乗って?魔法で?どちらにしてもそんな知り合いは居ないはず。
【そんな知り合いは居ないと思う。どうしてだ?】
【ここに住み始めてからたまに見るのでな。今度会ったら敵とみなして攻撃してよろしいか?】
【殺さない程度に!捕まえて連れて来てくれ】
子供のドラゴンだがハクリの強さは身をもって知っているし、ハクリがやられる事はないだろう。それより俺とは何の関係も無くて、ただ実験や何かでたまたま居てハクリが殺してしまったらそれこそ問題になりかねない。
ハクリと話しながらハクリの小屋に入って行った。水や食料を確認!すでに食料も、水も入っていた。エルート達の誰かがやっておいてくれたようだ。
【キャー】
後を振り返る、驚いて腰を抜かしているティーナと戦闘態勢に入っているクラリスが居た。ハクリも侵入と思っているようで威嚇している。急いでハクリ達の元に行く。
俺はハクリの前に行き
【ハクリ大丈夫だ。その人達は敵じゃない】
ハクリは威嚇を辞めるとクラリスも戦闘態勢を解く。ハクリに威嚇されて本当は怖かったのだろうクラリスは震えが止まらない。ティーナを守らなくては、とゆう一心で戦おうとしていたのかも知れない。
怯えと震えが止まらないクラリスが可愛そうなので俺はクラリスの所に行って
【驚かせてすみません。もう大丈夫ですよ】
クラリスを抱きしめて背中をポンポンと叩く、安心できたのか?クラリスの震えは収まり、体から力が抜けるのが分かった。抱きしめているクラリスからとてもいい香りがした。
【私も居るのですよ!】
クラリスも落ち着いた様なので、ティーナに手を差し出すが機嫌が悪くなったのか自分の力で立ち上がった。
【何なのですか?このドラゴンは!?】
【俺と主従契約してます】
2人は唖然・・・・。
やっぱこの反応なのか。エルート達もかなり驚いていたしな。
【ルイン様本当なのですか!?】
まだ唖然としているティーナ。クラリスが俺に聞いた。
【我が主君はルイン殿だ】
ハクリが一般語で話す。皆とも会話ができる様になっているようだしハクリの知能の高さには驚かされる。
ティーナとクラリスは更に驚く!ティーナがクラリスの顔を見ながら
【ドラゴンさんがお話になられましたわ】
俺はハクリの隣に行って頭を撫でた。
【ハクリは知能が高いドラゴンらしいので話す事も出来ますよ】
クラリスは驚きを隠せないでは居る
【ルイン様と主従契約しているのは本当のようですね。】
【ルイン様凄いですわ】
【ハクリそろそろ家に戻るよ。また明日ね】
2人が来てしまった以上ハクリとゆっくりも出来ないので家に戻る事にする。
家に向かう最中にティーナが俺の腕にしがみつきながら歩く。
【姫様!男性とその様に歩いては・・】
【だって恐ろしかったんですもの。クラリスも怖かったでしょう?ルイン様の反対の腕があいてますわよ】
クラリスも反対の腕を抱きしめる様にして歩く。両腕に柔らかな感触と両サイドからいい香りがする。
歩きにくかったからやめて欲しいが・・・。言えませんそんな事!




