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異世界管理者   作者: チョッピ
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第48話「王子の策略」

第48話「王子の策略」


エルートとダクス王子は2人の部屋だろうか?2人で部屋に入って行き何やら話し出した。俺とテミアはベランダの窓から中の様子を窺いながら、少し開いた窓から部屋に入り2人の会話を聞いた。

エルートが王子に少し怒り気味に

【約束は守って頂けるんでしょうね?】

王子は部屋に有ったお酒だろうか?何か飲みながら答える。

【勿論君が僕の物になり、言う事を聞いていれば勿論約束は守る】


何の事を話して居るのだろう約束?この城に来て何か約束でもしたのだろうか?これから一緒に居るのだし約束事の1つや2つは有るだろう。苦労も有るだろうが、エルートも城で頑張って行くのだろう。

【テミア。そろそろ戻ろう、エルートも頑張っているみたいだしな】

俺が移動魔法を使おうとテミアに触れる瞬間に

【やめて下さい!】

エルートの嫌がる叫び声にも似た、少し大きな声が部屋に響いた。


何事かと思いエルートの方を向くと、王子がエルートに迫っていた。抵抗していたが、ベットに押し倒され王子がエルートの上に馬乗りになって居るが、エルートは抵抗を続けている。エルートが両手で王子を押し退けようとするが、王子はエルートの両手を押さえつけ抵抗できなくする。


魂誓もまだだろうに、王子はエルートに襲い掛かっている。エルートの目には薄っすら涙が溜まり

【ご主人様・・・助けて。】

エルートは凄く本当に凄く小さな声で言っただろう。身体能力を魔法で上げているからなのか?その小さな呟き、心の叫びだろうか、俺にはハッキリとエルートが言った声が聞こえた。エルートが嫌がる声何て聞いた事が無かった。


【なんだって?】

やっぱり小さな声になるかどうかの、大きさの声だったのだろう。王子には聞こえてない、王子はエルートに構う事無くキスをしようとするが、エルートも顔を左右に振って抵抗をする。

【そんな事をしていいのか?】

しびれを切らせたのか王子が言うと、エルートは抵抗を辞めた。エルートの目からは溜まった涙が何粒か流れた。


俺はエルートの声に反応したのも有るが、エルートの涙を見逃す事が、できずカーテンに隠れて居たが慌てて飛び出す。

【エルート!】


王子は驚きエルートの両手を掴んでいた手を離す。両手が自由になったエルートは王子を押し、王子はベットの外に押し出されエルートが起き上がり

【ご主人・・様。】

驚いていた王子もこちらを見て

【どうして君がここに居る!?】


飛び出してしまったが、俺とテミアは侵入者に変わりはない。だが俺はエルートの方を向いて

【王子が嫌なら戻って来るんだ】

エルートは一瞬微笑んだ様に見えたが、俯き

【それはできません・・。】

俺の聞き間違えだったのか?エルートが俺に助けを求める声が聞こえたが、嫌!どんなに小さな声で言ったとしても聞き間違えるはずはない!


【エルートはルイン君の所には帰らないそうだ。今回の事は見なかった事にするから早く帰るんだ。】

王子は両手を組んで居る。

【エルート嫌なら戻って来るんだ。里から連れ出したのは、幸せになって欲しいからだ!】

エルートは俯き黙って居る。助けを求めた言葉、エルートの涙黙って見過ごす何て出来る訳がない。


俺はエルートに近づき、頭を撫でて

【居たくもない場所に無理して居る事はないんだ。どんな理由が有るのかは知らないが、何も心配する事は無い。】

俯いているエルート目から涙が落ちているのが分かる。エルートが俺に抱き着き

【ご主人様ごめんなさい。】


その様子を見ていた王子の表情に段々と怒りが込み上げているのが見て分かる。

【エルートこっちに来い!約束はなかった事になるが!?】

約束とは何なのだ?エルートもそれに縛られているようだが。泣いていたエルートが、俺の顔を見て俺から離れようとするが、エルートの腰に手を回し俺に引き寄せた。


【何の約束をしたんだ?】

俺はエルートに聞いた。またエルートは俯いてしまい何も話そうとはしない。その様子を見ていた王子が

【僕が教えてあげよう。エルートが俺と魂誓をする事を条件にルイン君達の身の安全を保障すると言う事だ】

何だって!?俺達が人質にされて、脅されたからエルートは王子の所に行くと言ったのか!王子との食事会に行った時に言われたのか。


【本当なのかエルート?】

エルートはまだ俯き黙って居る。王子は先ほども飲んでいた飲み物を片手に持ち

【エルートには他にも色々提案したのだが、何を言っても私の所に来る事は無いと言ったので使いたくない手段では有ったがな。】

エルートは自分を犠牲にして、俺だけではない。キャロ、ポルン仲間のテミアにも危害が及ばないようにする為に自分を犠牲にしようとしたのか。


【エルート何も心配は要らない。戻って来るんだ!】

エルートは顔を上げ

【ですが・・。】

王子は持っていた飲み物を一口飲み

【エルートがルイン君の元に戻るのであれば、どんな事をしても君達を追い詰めるぞ!】

【好きにしろ!エルート帰るぞ。】


戸惑うエルートだったが、エルートの腰に回していた手を、エルートの手を握り入って来た窓から出ようとする。

【待ちたまえルイン君】

振り返り王子を見る

【今エルートを連れて出て行けば、城に不法侵入した罪で君は捕らえられ死刑だ。捕まる時に抵抗でもすればその時に死んでしまうぞ。言わばこの国自体が君の敵になるのだからな。】

俺は王子を真っすぐ見て

【さっきも言ったが、好きにすればいい。この国が敵になると言うのならこの国を消すだけだ。】

王子は大きく笑って

【奴隷1人にそこまで言うとは、エルートが1番のお気に入りなのか?】

俺はエルートとテミアを見た。テミアは奴隷ではないのだが。


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