第39話「契約」
第39話「契約」
ムスッとしているポルンを宥めている時に空を見上げたドラゴンが飛んでくるのが見えた。
【ドラゴンが飛んでくるぞ!】
俺が指を指して示すとポルンも振りる。ドラゴンがゆっくりと空高くから俺達の近くに舞い降り立つ、俺はドラゴンに近づき、どこに行っていたか聞くと餌、寝床を探していたらしい。
俺の家が街から離れた場所に有るとは言え誰かに見られたら騒ぎになりかねないと思ってドラゴンに注意したが、山からは出てはなく高い所から色々見ていたとの事だったが、俺達が来た事には気がつかなかったんだろうか?
ドラゴンに少し待つように伝えてポルンの方に近づき契約を先にする事にした。ポルンは知らないが冗談と言えど酷い事してしまったので、ポルンが契約するのを辞めるかと少し期待なのか、不安なのか正直分からない気持ちだったが
【ポルン俺との契約はどうする?やっぱり辞めとくか?】
【あんな事までさせておいてもう誰の所にも行けません!】
ポルンは少し頬を赤くして怒ってなのか?照れてなのか言ってきた。ポルンの言葉を聞いて安心した半面不安と言うかモヤモヤした気持ちが沸いていた。
俺は契約魔法を使い魔法陣が足元に出現し、ポタヌイを短剣に変えて掌を少し斬りポルンの顔の近くに腕を伸ばすと、ポルンは両手で俺の手首を掴みそっと顔を近づけてペロッと舐めた魔法陣の色が変わり消えていった。ポルンの額にもエルートとキャロと同じ古代文字みたいのが浮かんで消えた。
これで俺の奴隷は3人かぁ。こうなったらハーレムでも作って俺のパラダイスでも作るか!それも有り何だろう。美少女に囲まれた生活、転生する前には考えられない事だし、この世界は一夫多妻制のようなものだろうし。しかしエルートに言った事も有るので今すぐにそうする訳にもいかないな。管理者として何をすべきなのかも分かっていないのだから。
【ポルンこれからよろしく頼むな】
【こちらこそです。でも・・変な命令は外では止めて下さいね。】
顔を背け、照れながら言って居る様に見えた。外でなければ・・・。俺は顔を左右に振り煩悩をふり払う
冗談半分で意地悪したが、日常俺がエルートやキャロにも言っていると誤解されてなければいいのだが。
ポルンの頭を撫でて、俺はドラゴンの方に近づく
【主従契約をするにはどうしたらいいんだ?】
【先ほどやっていたのは契約魔法だろ?契約魔法で同じ事をすればよいだけだ】
同じでいいのか?あれは奴隷の時だけに使う魔法ではないのか?ドラゴンにも同じ事をして契約が完了する。
【我はまだ幼いゆえ、体も小さいが我の全力を持ってお主に使えよう。】
【よろしく頼む。】
やっていいのか分からなかったがドラゴンの鼻先を撫でた。嫌がりはしなかったが、反応もなかった。
【名前はないのか?】
【ハクリだ】
白っぽいドラゴンだしぴったりだな。
【住処だが俺の家の近くに小屋でも立てようか?】
【有難い申し出だが、主人に手間を取らせるわけにもいかない】
ハクリは断ってこようとしていたが、街外れの山の上と言えど飛んでる所が見られれば騒ぎになりかねないと思い小屋を建てる事にしてそれまでは山の中に有る洞窟の中で過ごしてもらう事になった。さっきドラゴンは山の上空に居たと言っていたが俺が丘の上に着いた時にマップで確認した時に表示されていなかった。高度が高すぎると表示されないのかもしれないな。
ハクリと話して居る時にハクリがポルンに顔を向けるとポルンは怖かったのか時折俺の後ろに隠れるような行動をとっていたので俺はポルンの手を握ってあげていた。
ハクリが一時住む洞窟を探しに周辺を探索したが都合よく見つかるはずもなく、崖の下に俺とポルンを乗せて降りてもらい、魔法で穴を空けて作った。ハクリの背中に乗る時もモタモタしていたので俺がお姫様抱っこをしてハクリの背中に乗った。餌は山の動物も多いいので何とかなると話し俺とポルンは家に帰る事にする。
家に着くと、食糧庫の整理は終わっていて、エルートとキャロが玄関に出迎えに来てくれた。
【お帰りなさいご主人様ドラゴンとの契約はうまく出来ましたか?】
料理器具を持って出迎えたエルートが尋ねてくる。
【契約してきたよ】
【さすっがご主人!】
出迎えてくれたキャロも嬉しそうにしている。テミアの姿が見えなかったが夕食の準備で手が離せなかっただろうか?テミアは俺の奴隷ではないので出迎える義務もないし、俺の帰りを待ちわびても居ないだろうが。
ポルンが2人に近づき右手でエルートの左手を掴み、左手でキャロの右手を掴み
【2人も奴隷になる時は大変だったのですね。】
何の事を言われているか分からない2人・・。スカートの事を口に出されたらまずいので
【2人は食事の準備で忙しいのだろ。ポルンも手伝ったらどうだ?】
【はい!私も頑張ります。】
エルート、キャロは不思議がっている。俺の態度?様子がおかしいと感じ取ったのかエルートが
【それじゃポルンさん、夕食の準備手伝って下さい。それとご主人様と何をしてきたのか詳しく教えて下さいね。】
3人が台所に向かって行った。俺がポルンにした意地悪がバレてしまうかもしれない。焦ってポルンに食事の準備を手伝う何て提案までしてしまった。かと言って今更ポルンを呼び戻すのは完全にアウトだろうし。
まだ日が沈みかけだったので街に行って小屋を建ててくれる人を探そうと思い、玄関で街に行くと大きな声で言った後に移動魔法で移動した。
小屋を建ててくれる人の宛は有った。家を買う時にお世話になったチルトさんに会いに行く、家具を作っているとの事だったが小屋も建ててくれるのではと淡い期待をしていた。最悪無理でも誰かを紹介して貰えるだろう。




