第37話「恋のライバル?」
第37話「恋のライバル?」
翌朝。いつもの様に目覚めて、食事を取りまずはギルトに向かう事にする。
ギルド受付のお姉さんに自分のギルドカードを提示して、クエスト完了を報告する。クエスト報酬を手に入れて、報酬の半分をテミアに渡そうとした。
【私は何もしてませんので、受け取れません。】
テミアは受け取ろうとしない。自分で欲しい物だってあるだろうに・・。
【皆を守ってくれたし、俺も回復魔法で助かったから】
再度俺はテミアに渡そうとするがテミアは受け取らない。俺がドラゴン見たさにクエストを選んでしまったし、危険な目にも遭ってるのだから貰う権利は有ると思うのだが。
【先日服を買って頂いた事も有りますし、今後の寝床や食事代なども含めてと言う事で今回はルイン様が貰っておいて下さい。】
どうやっても受け取らないみたいだな。
【分かった。全部だと多いいから引いた分はテミアに返すからな】
報酬から適当に金貨と銀貨を取り、残りをテミアに渡した。今度は受け取ってくれた。先日の服代なんて覚えても無いし、宿泊費を取る気もない。
俺とテミアが話して居るとギルドに1人のおじさんが花束を持って入って来てこちらに近づいてくる。ギルドのお姉さんに渡すのかと思ったが、エルートの前で止まり。
【突然失礼いたします。ガランと申します、お名前をお伺いしても宜しいでしょうか?】
おじさんは片膝を着きエルートを見上げて訪ねている。
【エルートです】
おじさんは立ち上がり持っていた花束をエルートに渡そうとする。俺は状況がつかめず混乱する。
【エルート様ですね。こちらはダクス王子からの贈り物でございます。】
おじさんは少し強引に花束をエルートに渡す。
おぃおぃどうなってんだ!どこに居るんだそんな奴?俺は辺りを見回すが王子らしき恰好をした人は居ない。それに花束送るってやっぱアレか!買い物途中のエルートでも見て一目惚れしたってやつか。
エルートは驚いて居てが
【ありがとうございます。】
花束を渡したおじさんは今度は俺の方に向かって来る。
【私はダクス王子の執事をしております。ガランと申します。以後お見知りおきを】一礼してくる。
【ルインです】
【王子がお話したい事があります。明日なのですがご都合はいかがでしょうか?】
今の所、特に用事もなかったし。何よりエルートに何故花束を渡したのか気になるから行くに決まっている。
【明日のいつでしょうか?】
【明日の今ぐらいではいかかでしょうか?】
俺は返事をして、明日ギルドの前でガランさんと待ち合わせをする事を決めるとガランさんは俺達に一礼してギルドから去って行った。
キャロとポルンがエルートをからかって、いるのかエルートは何か怒っている様にも見えた。俺達もギルドから出て、ポルンの服を買いに行った。
何着か服は持って来ているようだったが、穴が開いていたり、洗っても落ちそうにない汚れが酷かったので服屋に連れて行ったのだが、ポルンは見た目は全く気にしないし、どうせ鍛冶をすれば汚れるから買わないと言って買おうとはしなかったので、俺が鍛冶以外で着る服を買ってあげ、服屋で着替えて来てもらう為にポルンは服屋の奥に行き着替える。
嫌々着替えに行ったポルンだが着替えを終えて戻って来ると、女の子らしい服を着せるとやっぱり美少女になるな!
【ポルン似合うよ!可愛いよ。】
頬を赤くし照れて居るのが目に見えて分かった。いつもの服装だと美男児って感じだが、そんな様子は全く見えなかった。
【僕にこの服は似合わないよ】
少し下を向いて照れながら言う間に、エルート達が駆け寄り可愛いと連呼していた。ポルンはますます顔を赤くしていた。
他にも必要な物も買いながら家に戻った。
家に戻ると玄関の前に大量の食材が置かれ、食材の上に紙が有りダクス王子からエルートへのプレゼントだと書いてあった。エルートに伝えると
【王子さまって優しんですね。】
と言って大量の食料を自分のアイテムボックスの中に居れていた。キャロとテミアも手伝いアイテムボックスに一旦入れていた。
優しいからくれた訳ではないと思うのだけれど・・。
俺も手伝ってアイテムボックスに入れた食材を家の中の食糧庫に移動させる。ポルンはギルド登録してなかったのでアイテムボックスを使う事は出来なかったので両手いっぱいに持ち食糧庫に運んでいた。
今度ギルドの近くに行った時にポルンもギルド登録して使える様にしようとポルンに言うと返事をしていた。どこ行くにもリュックだと不便も有るだろうしな。
食料を運び終える頃にはお昼をとっくに過ぎていた、俺がドラゴンの所に行って来ると皆に告げるとエルート、キャロ、テミアは家に残って運んだ食材整理をした後に夕食の支度を始めるとの事で家に残る。ポルンは俺とドラゴンの契約に興味が有るのか俺と一緒に行っていいか尋ねてきたので俺は構わないと返事をした。
ドラゴンが裏山のどこに居るのか分からなかったので、取り合えず母ドラゴンのお墓を作った所に向かった。魔法移動し丘の上に着き、辺りを見回したがドラゴンの姿はなかった。
何処かに飛んで行ってしまったのだろうか?それはなさそうだが。餌でも探しに行ってるのだろうか、しばらくポルンとその場で待つ事にした。
俺とポルンは座って雑談をしたり、昨日のお風呂の事を謝た。
【ポルンも知ってると思うがエルートとキャロは俺の奴隷だが奴隷扱いはしないで欲しい】
ポルン少し驚いていた。
【本当にエルートさんとキャロさんはルインさんの奴隷だったのですね】
本当にってどういう事だ?話しを聞くと、2人から奴隷とは聞いていたが、俺の2人に接する態度や服装、装備などが奴隷っぽくないとの事で半信半疑だったそうだ。




