第35話「埋葬」
第35話「埋葬」
ドラゴンはもう暴れそうにないので俺は、更に近づき回復魔法をかけて傷を治した。
その様子を見ていた4人が走って俺の近くに来る。
【ご主人様何をしてらっしゃるのですか?】
【回復魔法だか?】
エルートは唖然・・。キャロは驚き俺を止めようとする。
【ご主人!ドラゴン治したらまた暴れる!】
ポルンはテミアの後ろに隠れていて、テミアは俺を止める様子はない。
【大丈夫だ!話しは着いた。このドラゴン俺と主従契約を結びたいらしい】
キャロは唖然・・。我にかえると
【ご主人・・ドラゴンと話せるのですか?主従契約ってドラゴンとですか?】
【ドラゴンと話したぞ。俺と主従契約してくれるみたいだ。契約したほうがいいのか?】
俺が言った言葉にキャロは驚きを隠せないでいた。
【勿論。契約するかはご主人の判断ですが、子供のドラゴンと言え契約できる人間何て聞いた事が有りません。】
そうなのか?キャロが言うにはドラゴンをただ倒しただけではドラゴンは主従契約を言って来ない。ドラゴンより強い事は当たり前で、プライドの高いドラゴンに自分と主従契約させたいと思わせるのが大変らしい。その説明を聞いてエルート、テミア、ポルンは驚いていた。
ドラゴンの回復を終えて、ドラゴンが立ち上がる。俺以外の4人は警戒していたが、俺がドラゴンの頭を撫でると4人は警戒を解いた。ドラゴンにもう少し待ってくれと言い、俺はポルンの所に歩いた。
【来るなって言っただろう!もう少しで皆死ぬ所だったんだぞ!】
ポルンは俯く
【ごめんなさい。】
ポルンは3人にも謝った。
【後ドラゴンにも謝って来い】
ポルンは驚き、泣きそうになりながらもドラゴンの近くに行ってドラゴンに謝っていた。
俺はドラゴンの方に行きさっきの話しの続きをする。
【主従契約は喜んで受ける。でもそれは後でいいか?ポルンを連れて帰らなければならないし。先に母ドラゴンを弔ってあげたいしな。】
【承知した。我はここで待つ事にする。】
俺がドラゴンと話して居る所を見て、4人は再度驚いていた。
【ご主人様本当にドラゴンと話せるんですね】
【ルインさん凄いです】
4人に褒められた。この世界では一般に使われている共通語を主に使っているが、エルフ族にもエルフ族だけが使うエルフ語みたいな言葉があり、このドラゴンはドラゴン語とでも言うのだろうか、その言葉は話せても皆が使う共通語は話せないので、他の4人とは会話が出来ないのだ。
俺がエルートだけに見せたい、話したいと思ういながら話せば俺の言葉はエルフ語になっていたり、文字にしているらしいのだ。俺は日本語で書いてるだけなんだけどね。
【ポルンをドワーフの所に送って、村に寄って村長に話してから帰ろう】
ポルン以外は返事をする。素材が欲しかったんだろうけど今回は諦めてもらうほかない。
移動魔法でドワーフの居た所に戻る事を伝え3人が俺に触れる。ポルンはどうしていいか分からなかった様子なので俺がポルンの肩に触れ移動魔法を使った。
ドワーフ達が居る所に戻ると、ポルンは何処かに走って行ってしまったので俺達は族長の所に向かった。
族長と会ってドラゴンは無事で俺が面倒を見ると伝えると族長は喜んでいた。族長の所を後にし洞窟内の開けた場所に出て、移動魔法を使おうとした時に
【ま~って!】
少し遠くから声が聞こえた。大きなリュックに荷物をいっぱい詰めたポルンが走ってこっちらに向かって来る。
【俺達は近くの村に行くが、ポルンも一緒に行きたいのか?】
両手を膝につき、息を切らせながら
【ぼ・くも・・ルインさんの仲間に入れて下さい。】
【お断りします】
俺は即答した。ポルンは落ち込む・・。
ポルン見たいな美少年が一緒じゃ俺はただの引き立て役じゃないか!仲間にしてまた軽率な行動で誰かが危険な目に遭ったら大変だ。これが美少女なら考えなくもなかったが。
【僕を連れて行かないと言いふらしますよ。ルインさんが不思議な武器を使ってるって】
このガキ~!子供の言う事を今は信じる大人は居ないかもしれないが、ポルンは鍛冶屋を目指しているんだし、誰かが信じて俺にちょっかいだして来たら面倒だ・・・・。はぁ~ため息がでる
【分かった。誰にも言わないなら仲間にしてやる。】
ポルンは大喜びで飛び跳ねる。
【おじいちゃんに言って来る。】
ポルンは荷物を置いて、どこかに走って行きそこには族長が居た。族長の孫なのか?。
族長に挨拶して俺の方に戻って来て荷物を背負い俺に触れたので、俺は移動魔法で村に行く。
夕方前にはどうにか着く事ができたので、村長の所に行きドラゴンを俺が引き取ると伝え、俺のギルドカードを出しクエスト完了の証受ける。
村長にドラゴンを連れて来て、証拠を見せようとしたが村長に拒否された。騙してクエスト完了の証を受け取りギルドに報告するとギルドから除名されてしまう事も村長は知っていたので、信じると言われた。
村長と話し終わる頃には日が沈んでいて辺りも暗くなっていたが俺達はドラゴンの待つカエナ山の頂上に移動魔法で行く。
着くとドラゴンは亡骸の近くで身を丸くして寝て居たので近づくと、ドラゴンも気が付き体を起こす。
【待たせたな。】
用意も有るから先に一緒に来てくれ。まずは俺の家の前に移動する。エルートとキャロとポルンに食事の用意などを頼み。テミアに手伝って欲しいと頼むと手伝ってくれた。
俺とテミアはドラゴンの背中に乗り、埋葬場所を探す。裏山の丘の上は景色がよさそうなので、この場所をドラゴンに提案するとドラゴンも満足してくれたようで、丘の上にする事にした。丘の上に降り立った俺は攻撃魔法で地面に穴を空けて
【ここに母ドラゴンを埋葬する。】
【感謝する】
俺はドラゴンの言葉を聞いて、母ドラゴンの亡骸を取りに移動魔法を使う。




