第33話「ドラゴン」
第33話「ドラゴン」
山頂付近に着くと、開けた場所で奥の方には穴が見え、落ちれば溶岩の海にダイブする事になるだろう。
用心しながら辺りを見回すと、かなり大きいドラゴンの遺体が有り、その傍で寝て居る子供のドラゴンを発見する。子供だからまだそこまで大きくはない、でも大人2人くらいは背中に乗せて飛べそうなくらいだ。色は白い白竜と言うべきだろうか。
足音なのか何かに気ずいたドラゴンの子供は目を開け俺達を見つけると、咆哮をし空に舞い上がり俺達の遥か頭上に舞い上がり旋回する。
キャロが俺の傍に来て
【あのドラゴンの知能が高いなら、あたし達と戦って勝てるかどうか判断するはずです。自分の方が強いと判断したら一気に襲い掛かって来ますので用心してください。】
俺は剣を強く握りしめ返事をする。
子供のドラゴンの強さの判断材料が分からない以上襲って来ると考えて、俺達の頭上にトラップ魔法を設置
した。キャロが大きな声で
【来ます。】
何周か旋回した時突然俺達の方を向き一気に降下してくる。
降下しながら口から炎の球を吐き、俺が仕掛けたトラップ魔法を破壊し、鋭い爪で攻撃をしてくる。俺は剣で受けたが、降下の力とドラゴンの力が合わさった攻撃は受け止める事は到底出来ずに吹っ飛ばされる。
俺を吹っ飛ばし、地上に降りたドラゴンをエルートが魔法で攻撃、キャロもスキルを使い攻撃をするがキャロのスキルを使った攻撃はドラゴンの鱗に多少傷つける程度でダメージは少ない。
エルートの魔法も初期魔法からなのか同じように鱗に多少傷がつく程度だ。テミアは吹っ飛ばされた俺の方に来て、回復魔法をかけてくれていた。
これマジでやばいな。俺はともかく皆が危ない。
テミアの回復魔法と自分の回復力で俺の傷はすぐに癒えたので、武器を剣から弓矢に変更魔力の矢を放つ。
ポタヌイは俺の意思で武器なら変化できる最初はこの弓は矢が無かったのでどう使うか分からなかったが、構えて狙いを定めれば光の魔力の矢が現れる。魔力の込め方で強、弱つけられるのも使い勝手がいい。も機関銃や拳銃にも変化させようとしたが出来なかった。俺が仕組みを理解してないと出来ないのかも知れない。
俺が魔力を強く込め放った魔力の矢はドラゴンの翼を貫通した。驚いたドラゴンは尻尾でキャロを吹っ飛ばし、火の玉をエルートに向かって吐きまた遥か頭上に舞い上がった。
【俺はエルートの怪我を見に行く、テミアはキャロを頼む】
エルートの元に駆け寄る、火の玉を避けた時に岩の破片が当たり怪我をしていたので回復魔法使った。テミアの方を見てキャロも盾で受けたらしく、多少の怪我はしているが無事。エルートの回復を済ませてキャロとテミアの居る所に向かう。その間にもドラゴンが頭上から炎の球を吐いて攻撃してくるが、俺が水魔法を使って相殺した。
頭上からの火の玉をエルートと一緒に相殺しながらなんとかキャロとテミアと合流した
【ご主人すみません。あのドラゴンはあたしが知ってるドラゴンより子供なのに強いです。】
頭上に居るドラゴンに魔力の矢と魔法を使い威嚇しながら
【キャロが謝る事はない。俺が無理を言ったのだから・・すまなかった。】
【ご主人様。私そろそろ魔法を使うのはきつくなってきました。】
エルートも一緒に頭上のドラゴンに魔法を何発も放っているし、俺が吹っ飛ばされた時もキャロと連携で魔法攻撃をしていたんだ。魔法を打てるのも後何発かだろう。
【エルートも頑張ってくれてありがとう。無理させてすまないな。ここからは俺が1人で戦うからエルートとキャロは待機!テミアは2人が狙われたら防御魔法で守ってくれ】
テミアは返事をする。エルートとキャロは一緒に戦おうとしているが、奴隷契約の効果で待機と言われているので動けない。ドラゴンは火の球を吐くのをやめていた、いくらやっても無駄だと理解したのだろうか、こちらも威嚇をやめる当たらないし無駄な魔力使えないからな、俺に限界が有るのかは知らないが。
エルートとキャロの方を向き
【無理しない約束だ!】
そう言うと2人は大人しくなって返事をした。
【ご主人、様 負けないで!】 2人の同時に言ってくる。
俺は頷き。3人から離れて再度頭上のドラゴンに攻撃をする。ドラゴンも狙いを俺に定めたのか3人の方はお構いなしだ。旋回していたドラゴンが降下して来る。また真面に受ければ吹っ飛ぶ事になるだろうどうする?
だがドラゴンはいきなり降下の方向を変える、3人が居る方向では無い。自分の母親の亡骸の方に・・・。
そこにはポルンが亡骸から素材を採取しているのか居た。
【ポルン~逃げろ~】
大声を出して言ってドラゴンに気が付いたポルンだが、ドラゴンの鋭い爪が近くに迫って来ていた。このままではポルンは確実に仕留められる、俺が走っても間に合わない。
ポルンはアイテムを投げて閃光が放たれる。これは盗賊の親分が使ったのと同じアイテム。
ドラゴンは驚き、目が眩んだのかポルンに攻撃を当てられず、地面に落ちた。その間に俺はポルンの近くに行く頃には、ドラゴンも正気を取り戻し、火の球を吹いてくる魔法が間に合わないと判断して俺はポタヌイを盾に変化させてこの火の玉をガードする。
【なんですか?その武器は?】
【それどころじゃないだろう。俺は来るなと言ったはずだ。軽率な行動で死にたいのか!】
【すみません・・。】
今度はドラゴンが突っ込んで来たので足元を狙い魔法を打ち空いた穴にドラゴンが落ちる。その間にポルンをテミアの居る方に連れて行く。
【ここで大人しくしてろ】
反省しているのか、俯きながら返事をした。ドラゴンも態勢を立て直し火の玉を吹くが水魔法で相殺、また突っ込んで来るので足元を狙って魔法を打つが、今度は飛び上がり回避された。戦闘を学習しているのか同じ攻撃は効かない。知能が高いだけある。
俺は3人から離れて弓で攻撃する。飛び上がったドラゴンはさほど高くは飛んでいない当てる事も出来るはずだ。
俺の魔力の矢を火の玉でかき消し、更に数発火の玉を打つ、俺が火の玉を処理していると、ドラゴンは何故か4人が居る方を向き、口元に魔法陣が現れ火の玉の倍の大きさくらいも有る攻撃を4人に向かって放った。俺は火の球の処理で手一杯だ、あのドラゴンが放ったスキルだろうかあれを防ぐすべは4人にはない。




