第15話「2人の作戦? 」
第15話「2人の作戦?」
朝に目覚めると寝袋で地面に寝て居たはずなのに、最高の低反発枕でも使ってるみたいだ。寝ぼけ眼で手で触ってみるとツルツルして弾力があり、温かい!目が一瞬で覚める。ゆっくり起き上がり確認、エルートの膝枕だった。
【おはようございます】
【おはよう】
2人に挨拶された。俺は寝ぼけてエルートに膝枕でも頼んだのか、エルートの善意か恐ろしくて聞けない。前者なら俺は寝てる時に寝ぼけて、欲望のままに動いてる事になる。そんな事認めたくない。そっと心にしまう事にした。俺が考えて居るとキャロはクスクスっと笑っている。エルートもどことなく笑っているし。なんなんだ。
【今日は最低でも洞窟は抜けよう。エルートはちゃんと寝れたか?俺の事起こさなかったが。】
【ご主人様は疲れていたようなので、キャロと交代で火の番をしていましたので大丈夫です】
寒くはないので火を絶やしても良かったのだが昨日キャロに俺の寝袋を使わせる理由に使いたかっただけなのだが、俺が言った事によりエルートとキャロに火の番を押し付けてしまったな。
朝の食事の準備をする、火に鍋をかけエルートが簡単なスープを作る、俺は食料をアイテムボックスから出しキャロに分ける、キャロは近くで木の実を取って来てくれた。
【ご主人あたしも食料分けて貰っていいのですか?昨夜も頂きましたし、ご主人の分なのでは?】
【多めに買っておいたからキャロが食べても大丈夫。それとご主人は辞めないか?】
チラッとエルートを見るとまたそんな事言ってと言わんばかりの表情だ。
【ご主人はご主人です。】
【でもそれだとエルートと一緒だし。ルインさんくらいでいいんじゃないのかなぁ?】
【エルートさんはご主人様なのであたしはご主人です。駄目ですか?】
上目遣いで子供の屁理屈みたいな事言って、エルートは頷いてるし。俺がキャロに言うであろう事を予測して事前にキャロと作戦でも立ててたのか。キャロは潤んだ瞳で上目遣い、犬耳がさらに破壊力を増す。
【それでいいです。】
キャロはニッコリ笑顔、エルートも何度か頷く。2人にしてやられたな・・。2人が仲良くなってくれる分には良い事だしな。話してる間にエルートのスープもできたので、食事を済ませ出発する。
昨日戻って来た洞窟の入り口だ。
【俺が先頭で進むから2人は後ろから来てくれ。後ろからの魔物にも2人で注意して欲しい。それと魔物が複数出た時はエルートはキャロを魔法で援護してやってくれ】
2人が返事をして洞窟内部に進んで行く。昨日途中までは進んでいたので何の問題もなく進む。
中盤くらいだろうか昨日は見た事のない魔物が1匹コウモリのような奴ビビストが襲って来るがポタヌイで1撃で倒す。それを見ていたキャロが驚いている。
【ご主人はかなりLvが高いのですね。昨日からですがほとんどの魔物を1撃ですもんね。ビビストまで1撃凄いです。】
【こいつは強かったのか?】
【弱くはないと思います。】
キャロとエルートで戦っている時は2人で魔物1匹倒す間に俺は3~4匹は速攻で倒してるからな、2人に危険が及ばないようにやっていた事が逆に目立ってしまったか。
俺のLvは高くはない、ポタヌイが強いのか管理者だからなのか、魔法やスキルだって高位のはMP?が足りないのか、Lvが足りないのか使えない。
戦闘に慣れてきているのか魔物との戦いで躊躇はなくなった。最初の頃は別世界から来ている俺には魔物と言えど凶暴な生き物に見えていたので倒す=殺すという事に躊躇していた。それが無くなってからは大抵の魔物は1撃で倒す事が多いい。
【偶然当たり所がよかったんじゃないか。それにエルートから聞いてるとは思うが俺は普通とはちょっと違うからな】
キャロは半信半疑でいるが、キャロの頭をなで誤魔化してはみたが。
エルートはそんな事何も言わなかったのにな、エルートは軟禁生活だったし魔物との戦闘経験もなかったから比較のしようがなかったのかもしれないが。キャロは旅をしながら生活をしていたのだから魔物との戦闘経験から俺が強いと判断できたのだろう。誤魔化しきれないと思ったので話を変えてみる。
【魔物を倒すと銅銀貨がでるが、強い魔物を倒せば銀貨とかでるのか?】
キャロに聞いてみる。キャロは旅の経験も有るし、知っているだろう。何でもかんでも管理者の力を使って調べるのは面白くないからな。
【いいえ。迷宮のダンジョン系の中でなら倒したら銀貨以上やアイテムがドロップするかもしれませんがそれ以外に出る事はないと思います。ただ例外も有るようですが、詳しくは分かりません】
【ありがとう】
迷宮のダンジョン何て場所が存在するのか。それはまた楽しみな情報を教えて貰った。
その後も手加減はしない。俺の管理者の秘密の事より2人の安全の方が最優先だ!
洞窟は1本道で迷う事はなく進む、何度か途中休憩をし魔物を倒しながら先に進んで行く。しばらく進むと先の方に光が見える、出口からの光であろう出口から外に出る。
日は傾きかけている。エルートとキャロは昨日あんまり寝てなさそうだったので休憩を多めにとってゆっくり進んだので日が沈む前に洞窟を出られただけでも良しとしよう。昨日と同じく盗賊の残党がいる可能性も有ったので少し街に向かって進み道をそれ野宿の準備に入る。
今日はどうにかエルートを言いくるめて2人を寝かせないとな。どうするか・・・。




