第10話「ギルド」
第10話「ギルド」
この町にも小さいがギルドが有るとは聞いていたので場所は知っていた。
まずい・・・。俺はギルドに登録していないのにアイテムボックスが使える、使えるという事はエルートからすれば勿論ギルドに登録して有る事になっている。登録してない事がエルートに知られたら、どうしてアイテムボックスを使えるのか説明しないといけない。どうしたもんか・・・。
考えていたがいい案も浮かばずにギルドに着いてしまった。
ギルドの中に入ると冒険者だろうか何個か並ぶ机に座ってる人、奥にはカウンターで飲み物を飲む人、掲示板の前でクエストだろうか?見てる人、これは興奮が止まらない!
カウンターの近くにある窓口に受付のお姉さんが居たのでそこに向かって行く。
【ギルドに登録したいのですが。】
【2名様でよろしいですか?】
俺は返事をするとエルートが2名?混乱しかけていたので、もう1回俺も登録するんだ、と小声でエルートに言ったが信じて貰えたかどうか。不思議そうな表情になってはいたが何も言ってはこなかった。
【2名登録で登録料200クルでございます。】
【はい】
俺は腰に有った袋から銀貨2枚をだした。前もってアイテムボックスから袋を出しておいたのだ。
【少し説明も有るのでこちらに来てください。】
受付のお姉さんについて行き、受付隣の小さな部屋に案内されそこでまず、ギルドについて説明を受ける。
お姉さんが俺の胸辺りに手をやり何やら呪文を唱えている。するとお姉さんの手にカードが現れ、俺に渡してくる。
【これがあなたのギルドカードになります。】
俺は受け取りカードを見て見る。
そこには名前、職業、LV、人種、ギルドランクが書かれていた。レベルが7に上がっている結構戦ったもんなぁ。
それとは別に不安もあった、自分でステータスを見た時には使える魔法やスキルも載っていたのでまさか載ったらどうしようかと思った。
次にエルートが同じようにギルドカードを手渡される。内容は同じだが名前の隣に〔奴隷〕と書いてあった。
【このカードはクエストを受ける時と完了時に使います。】
俺とエルートは返事をする。すると自分で持っていたギルドカードが淡く光って消えた。
【ギルドカードは呪文で自分で出し入れ出来ますので、後で教えますね。】
その後ギルドのルールとアイテムボックス、ギルドカードの呪文を聞いた。
大体がよく聞くギルドルールだった。
自分のギルドランクに関係なくクエストを受けられる事、ただ国からなど重要度が高い、失敗が許されないクエストは自分のギルドランクが高くないと受けられないとの事だった。
討伐モンスターなどは戦って倒すとカードに記録が残るらしい、盗賊など指定人物は倒した後に自分のギルドカードに触れさせる事でいいとの事。ただし相手が死んでいないと触らせても意味がない。
ギルドランクについては自分のランクより高いクエストランクのを回数こなすことで上がっていくとの事。
あらかた説明を受け終わって掲示板を覗いてみる。小さな町なので大変なクエストは無く、農作業や周辺の魔物狩り、最近この辺りに出没する盗賊だった。
この町に長いする気はなかったので今回は何も受けずに出る事にする。ギルドに登録する事で宿代が安くなるのかと思ったがそんな事はなかった。
日も傾きかけてきたので宿屋に行く、昨日聞いていたのでもう一軒の宿屋に行く事にした。
昨日は値段を気にして安い宿屋に行ったが今日はその1つ上のランクにした。宿屋の前に着くと女性が水を撒いていた。中に入りカウンターに居る男性に部屋は空いているか聞き、朝夜食事付きで320クル支払い部屋の場所を聞いた。やっぱりエルートは奴隷の確認をされ、着いた部屋はまたベットが1つの部屋だ。でも昨日とは違って部屋は豪華ではないが普通に綺麗でベットも毛布も綺麗だった。
部屋の中に入って、エルートの装備、服などを渡し自分のアイテムボックスにしまうと食事と体を拭くタオルを取に行ってくれた。
食事はパンにスープにおかずが少々美味しいとまでは、言えないが2人で食べて俺はアイテムボックスから桶をだした。何に使うのか考えているエルートが少し考えて何か分かったのか。
【お湯貰って来ましょうか?】
【大丈夫だよ】
俺は食事中に調べていた水と火の魔法を使いお湯を桶に溜めて、タオルで上半身を拭くとエルートが私がやりますと言い出したので、背中を拭いてもらった。使ったお湯を窓から外に捨て新しいお湯を溜めた。
【エルートも体拭いて今日買った服に着替えるといいよ。】
【ありがとうございます。】
エルートの表情は何か押し殺した感じにも見えた。また奴隷なのに・・・など。言い出そうとしたのであろうか。エルートが体を拭いてて着替えてる間は後ろを向き見ないようにした。服を脱いだりなど音は聞こえたので頭の中で想像はしてしまった。それくらいは許してくれるだろう・・・。
【ありがとうございました。終わりました。】
振り向くと今日俺が選んだ服に着替えたエルートが居た。スカートから綺麗な白い足、シャツを着て可愛い暴走しそうになる自分を必死に堪えた。
【凄く可愛いよ!】
エルートの顔が真っ赤になった。それもまた可愛くてたまらない!
【明日にはこの町を出るけどいいよね?】
エルートは頷く、その後まだ眠くなかったのでエルートに先に寝るように言ったが、俺よりは先に寝られないと言うので一緒に俺も寝る事にした。ベッドに寝かせて俺は他で寝ようとした事がばれていたのだろうか。
エルートと一緒に寝るのは嬉しい・・でもね・・。男の子は辛いんだよ。
奴隷だからと言ってエルートの意思に反する事はしたくない、この世界では奴隷の意思なんて関係ないのかも知れないが俺がエルートの意思に反して何かするのが、嫌だから我慢している。
そして今日も腕に胸の感触と寝息によってしばらく眠れなかった・・・。
あぁ~俺はいつになったらぐっすり寝れる事やら。




