第1話 「死と始まり」
第1話 「死と始まり」
ここはどこなのであろう?宇宙なのか?
周りには星の輝き、足元の下の方には地球?の様な惑星がある。他にも何個か近くに惑星らしきものは有るが月は見当たらない。
状況も分からないまま居ると、どこからともなく光が集まりだしその光から話しかけられる。
【管理者になってみる気はないかい?】
サッパリ意味が分からない。今の状況すら分かってない自分にいきなり何を言ってるんだ。
もはや光が話しかけて来るとか意味が分からない。夢なのか?結構リアルな夢だなぁ~と思いつつ
宇宙のような所なので声が出るかわ分からなかったが尋ねてみることにした。
【ここは?】
おぉぉ!ハッキリと声が出た。
すると光の塊は輝きだした。眩しすぎて目を開いていられず目を閉じた。
ゆっくりと目を開けるとそこはいつも見慣れた自分の部屋に立っていた。なんだ夢遊病にでもなったのか?
などと考えて振り返ると、目の前に全く見知らぬお爺さんが居た。
うぉ!っと声に出しそうになるのを我慢しながら驚いて一歩下がった。相手はお爺さんとは言え、侵入者だ!泥棒か?なら凶器を持っているかもしれない。慌てずまずは相手の要求を聞いてみよう。
【うちにはお金ないです】
何言ってんだ!何も言われてないのに。でも泥棒なら金目の物が目的だろうし間違ってはいないよな。
無言のままお爺さんはこちらを見ていた。
下から音がして上に誰かが上って来る。うちは親所有の一戸建てだ。お爺さんの仲間か?相手がお爺さんでも2人相手にするのは分が悪い、さらに相手が凶器を持っていればさらに不利だ。二階に上がった奴が姿を見せる。
え!?えぇ?! 自分の姿と全く同じ。と言うより自分だぁ。なんだこれは、まだ夢の中なのかぁ・・・
お爺さんがこちらに近ずいてきて話しかけて来る。
【言っても信じないだろうからまずは見なさい】
そう言ってお爺さんの姿は消えていった。
上って来た自分にはこっちの姿が見えていないらしい。やってる事から判断すると昨日の俺か?
34歳✖1ニート ダメな自分を見てこれからの人生もっと頑張れって事か?自分の夢ながら大きなお世話だ。このままでダメなのは他人に言われるまでもなく自分が一番よく分かっている。
夢だし自分で自分に言い聞かせるようなものか。
昨日の俺は何する訳でもなく部屋でまったりテレビを見ている、この後何をしたかなんて覚えてない。思い出せない。
カタカタと音が鳴り始めガタンと大きな音をたてて家が揺れ始めた。うちの家はかなり古い、築50年は超えてる大きな地震でも来たらすぐに崩れてしまうんだろうなと前々から思っていた。
昨日確か地震が来たんだ。いつも地震が来てもカタカタっと揺れるか、ガタンと音を出してすぐにおさまる。そう昨日もそう思って特に地震にたいして慌てる事もなくテレビを見ていたんだ。だがその時は違った。凄く揺れてさすがにまずいなと思って動こうとした時には時すでに遅く立つ事もできず、起き上がる事さえ出来ずに居た。そして家が崩れる。
一瞬光って目を閉じ目を開けるとそこはさっき居た宇宙?の様な場所だった。そしてまた光が集まり今度はさっき目の前に居たお爺さんの姿に変わっていく。
【分かったか?】
お爺さんは訪ねて来る。夢でも何でもなく俺は死んだと。この人は神様か何かで俺に自覚させる為に今の光景を見せたと。確かにハッキリと見させられなければ夢と勘違いし死んだ事にも気ずかずさまよっていたかもしれないなぁ。
【死んだと】
あんなハッキリと見せられては疑う事もなく理解できた。
しかし最初に聞いた管理者になってみないかとは何なのだろう?考えていると。
【転生しこの世界の管理者になってみないか?】
どういうことだ?自分が死んだのは分かった。
【この世界とは?】
いくら考えても理解できないので思い切って聞いて見る事にした。
【今見えるこの世界を管理してみないかと言う事だ】
今見えるこの世界って惑星何個かとこの宇宙空間みたいな事を言ってるのだろうか。
そうだとしたら世界管理と言うより宇宙管理ではないのか?
好奇心も有るし、興味も有るやってみたいとは思うが変な世界なら嫌だし。鬼や怪物しか居ないような地獄とか見てても何も面白くないしなぁ。植物だけや虫だけの世界も最初は色々見てて面白いかもしれないが自分の性格はよく分かっている、必ずすぐ飽きる。全く何も分からないのに答えは出るはずもないので聞いてみる
【どんな世界なんですか?】
【君の思いのままに】
え!何でも有りの本当に自分の思い道理にできてしまうんだろうか。
【今は世界に生物は存在していないのですか?人間とか?】
【存在はしている、ただし私が管理した世界】
現在の管理者はこの方でその権利を俺に譲渡しようという事なんだろうか。やっと自分の置かれている状況が少し分かってきた。
【管理者が変わったら現在存在する人や生き物は消えてしまうのですか?】
【君が望むなら】
俺が望まなければそのままって事か。なんか引っかかるなぁ説明不足だし。疑った所で何も出来ないので俺は管理者になる事に決めた。楽しそうだしなぁ
【分かった。管理者になるよ。世界はそのままで引き継ぐよ。】
自分の全く知らない世界に興味が有ったし全く知らない事の方が発見や興味が沸くので世界はそのままにした。
【ありがとう....す・・】
手を差し出して来たので俺も手をだし握手した。お爺さんだった姿が青年に姿が変わり眩しい光と共に消え、さらに光は強くなり目を閉じ目を開けるとそこは見た事もない風景が広がっていた。




