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episode1

「あとで見にいくから、がんばりなさいよ〜」


「はい、はい、 じゃあいってくる!」


幼さを残したまま大人になったような容姿の母である優美に見送られて見慣れた駅までの道を歩き出すのは、


シングルマザーである優美が愛する息子、春樹


何度母に聞いても「知らないの。」「わからない…」としか答えてくれない存在の父、安藤 護からもらった唯一、安藤の苗字。

歳は18、身長は170、髪も染めておらず容姿は悪くないのだが、

すこしきつめの顔立ちのせいか、あまり女性に縁はない

(ひそかな好意はけっこうあるらしいが本人は知らない)


そんな普通の高校生、安藤 春樹は向かう。


少し普通ではない場所

高校サッカーの頂点を決める大会

その決勝戦の会場へ。







「おっ春樹、来たか。」


「おう!しゅんか、どうした?汗だくじゃねえか、まさかビビってんじゃねえだろうなぁ」


少しにやにやしながら親友であるしゅんを挑発してみる。


「うるさいよ。わくわくしすぎて走ってきただけだ。それより春樹、お前のシャツ、背中がびっしょりだが?」


ちっ、ばれてたか、俺も走ってきたんだが、汗はタオルで拭いたのにシャツに染み込んでた汗までは無理だったからなぁ。



「顔で判断されるし、隠そうとするからバレてないみたいだけど、実は緊張しやすい春樹くん。私達二人にはバレバレだよ〜」


そう言いながら瞬の後ろから顔を出す女性は瞬の彼女であり、俺の幼馴染でもある秋穂あきほだ。小柄な身体だが出るとこは出て、引っ込むとこは引っ込んでいる、腰まである長い髪は最近染めたようで、少し明るい。容姿は・・まぁ可愛い方なんじゃないのかな。


「てゆうか二人とも、早く準備しないと、みんな待ってるよ〜」


「んじゃ、行くか!」


キャプテンである俺・・・じゃなくて瞬と

副キャプテンである俺と

マネージャーの秋穂は控え室からチームメイトのいるグラウンドへと足を向ける。













ひととおり身体を温めて、

いよいよ試合が始まる。


試合の挨拶をし、観客席に目を向けると母、優美が小柄な身体に似合わないほどデカイ旗をふっている。 デカイ・・まじで。



そして描かれている文字を見て絶句した。






『春樹、大好き』・・・・・違う。絶対なんか違う…


母の謎の旗を見なかった事にしようと目をそらすと瞬がこっちを見てわらっていやがる。




「あいかわらずだな、春樹のかあちゃん」


いやいや、その横で巨大なサッカーボールが二つ重なっている雪だるま?とツッコミたくなる謎の着ぐるみの中にいるのがお前のかあちゃんって事は知ってるからな。

つか、場所取りすぎだ。

俺と瞬の母で観客席5つは取っている。


たまに旗で目の前が隠されてる隣のおっちゃんがかわいそうだ。


手で払うたびに母に睨まれている。


ご愁傷さまです。おっちゃん、いや、・・・教頭先生・・






キックオフは俺達からだ。

俺のポジションはFW、最前線で得点を取りに行くポジションだ。


特にこれといって人から尊敬されるとこなどないと思ってた俺が必死になって身につけた周りから尊敬される事になったもの。


それはシュート。


高校生が蹴る球じゃねえ、と言われたほどの剛速のシュート。


そんなに綺麗に曲がるのか?!と言われる変化するシュート。


試合時間以上フルにトップスピードで走りきれるほどの脚力。


小さい時から毎日、風邪をひいても少しでも練習してきた成果だ。




天才じゃない。努力の成果。

周りはそれを才能だ、天才だ、などと言うが

そんな簡単なもんじゃねぇ…

努力の成果、それをこの高校サッカーの頂点をきめる試合で見せ付ける‼︎





ピィーーーーーーー‼︎‼︎





春樹のさまざまな感情をのせたボールが

試合開始の笛とともに春樹の足から横の瞬へ

そして後ろのチームメイトへ



そして!!!





っ‼︎!?











春樹の意識が、これまでの努力の成果を見せる場が、一瞬の間に消えた。









親友の瞬は見ていた光景が頭の中で繰り返される。



予想以上にチームメイトが緊張していたため、

その緊張をほぐそうと思った1人が、

春樹の後ろにいたそいつが、


超ロングシュートを渾身の蹴りで相手チームに蹴ったボールが

春樹の頭にあたり、あたりどころが悪かったらしく、脳を揺らし、倒れ行く光景。



なんともシュールな信じられない光景を










そして数時間後につげられる




「意識が戻りません、回復の兆しは、期待できません。」

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