第一話ですわ。
作中に出てくる団体、人物名は実在するものとは一切関係がありません。
ただただ、自分のかきたいものを書こうとしたらこんな作品になってしまいました。。
笑えるのが書きたかったんです。やり過ぎた感はありますが。
短期連載にしようかと思ってます!
とりあえず、読んでみてください。
わたくしの名前は、クリスティーヌ•パスティーニ•麗華。
趣味は…そうね、乗馬とだけ言っとくわ。
このオードリーヘップバーンも負けを認めるほどの美しすぎる容姿のせいか、いい寄ってくる男は星の数ほど☆
付き合った男の名前?そんなのもう覚えてないわ。まぁ皆そこそこのボンボンではあったけどね。
「…麗華さぁん。水虫の治療でお待ちの多田野麗華さぁぁぁん。」
…何てね、今までの自己紹介はウッソだぴょーーん!おほほほー
私は、病院の待合室で椅子に腰掛けて診察を待っているところですの。
何の診察かって?そんなの聞くんじゃぁないことよっっ。
恥ずかしすぎて穴があったら入りたいし、今日のブラジャーきつすぎマジ外したいって気分だわ。
そこそこイケイケねぇちゃん看護婦に名前を呼ばれていきなり現実に引き戻されたっつーの!
あの女絶対わたくしに何か恨みがあるだろ。
はっ…わたくしが美しすぎるから嫉妬したのかしら?てへぺろっ。
あっでも、お嬢様ってのは本当よ。
信じてプリーズプロミスミー!!
そう、わたくしの本当の名は多田野麗華ですの。
東証二部上場の多田野商事の社長の娘。
でもわたくしはこの名前…ていうか名字が激しく気に食わないから、クリスティーヌ•パスティーニ•麗華ってことに巷ではなってるの。
そこのところ、夜露死苦!おっといけね、ヨロシク☆
そして、それよりもわたくしの重大な秘密…
それは…
今まで男性とお付き合いをしたことがないということ。
どうして?!こんなに美しいのに。
だから当然…処女!
勿論、このことはトップスゥィーークレッツ。
この清く気高く美しいわたくしの身体。
魅惑のパーフェクトBODYに翻弄されて、一夜限りの関係を迫ってきた奴らはいたわ。
けれども、わたくしは…
多田野麗華は愛する男の人に初めてを捧げるってきめてますことよ。
純粋で汚れもしらないこのあたくしっ!
あぁ…早く早く運命のあ•な•たに出会いたい。
「…麗華お嬢様、独り言が全部声にでて丸聞こえです。痛々しい。それと、腹出杉医院長がさっさと診察室に入りやがれと申しております。ご報告までに。」
この男は私の執事の河本。
下の名前は覚えてないわ。えへっ。
次長とか課長とか言う某お笑い芸人の(あっ、わたくしのパパは社長だけどね)井上にくりそつな中々のイケメン•ボーイなのに、何故か河本って名前。へんなの。
「ちょっと、早くそれを言ってよね!河本。お陰で赤っ恥かくところだったじゃないのよぉぉ。ぷんっ。」
「大丈夫です、お嬢様。もうとっくに周りの患者様達はひいておりますから。っっくっくくく。さあ、診察室に入りましょう。」
そう言うと河本は、少し古びた診察室のドアノブを引き、わたしくしを診察室へと促した。
っていうかこいつ今笑っただろぉおお!マジ性悪!糞ですわっ。
「麗華ちゅぁん、久しぶりだねぇ。先月渡した塗り薬どぉ?ちょっと脚見せてぇ。」
ぞくっ。
この腹出杉医院の医院長、腹出杉万丸はパパの友人。
お陰でわたくしの診察の際にはいろいろ贔屓してもらってるんだけど、なんかこいつ苦手なんだよねー。
オヤジだしー、腹出てるしー、おまけに…
エロい!
「ちゅっ、んんーむちゅっ、麗華ちゅぁん本当綺麗な脚っっ」
ひぃぃっ。
言ってる側からこいつ、脚にキスしてきやがった。ひょぇーですわっ。
あれ?あれ?あれれっ?
でも…でもなんか…
きも…ちいい…
気持ちいいですわぁぁんああっ。
わたくし、このままこのエロオヤジに初めてを捧げてしまうことになっちゃうのかしら…
初めてなのに…隣に河本もいるのに…
と思ったまさにその時、
「腹出杉医院長、一応診療中ですよ。悪ふざけはその辺にして下さい。それより、お嬢様の水虫の具合はいかがですか?」
タイミングがよろしいのかよろしくないのか河本が間一髪で、腹出杉医院長の変態行為を制止した。
「相変わらず厳しいぃんだからぁ、河本くんはっ。麗華ちゅぁんの水虫はぁ…変わらずかな。来月また来てねっ。プロミスっ」
と言い、ウィンクを投げかけて来た腹出杉医院長をシカトし、わたくしと河本は帰路についたのでありますっ。
あぁ!ちょこっとばかり残念!ちっ
腹出杉が相手は嫌だけれでも、ロスト•ヴァーーズィンのいい機会でしたのにっ。
「ところでどエロ変態お嬢様、旦那様が本日大切なお話がお嬢様にあるとか…。」
リムジンから降り、屋敷に着くと河本がわたくしにこのように話しかけてきた。
どエロ変態…?あらっ?心がひろーい麗華ちゃんには何も聞こえなくてよ。
「何よ?大事な話しって?明日のわたくしの
誕生日パーティーの余興に依頼したソマップのメンバーとの打ち合わせより大切なことなの?」
そぉ、明日はわたくしの20歳のメモリアル•バースデー!
この地球の住民全員が涙、涙で祝福するであろうイベントになんと!あのソマップの5人がお祝いに駆けつけてくれることになったんですのよ。
あら?ソマップを存じ上げなくって?
ソフト•マッチョ•アンド•パンツ略してソマップ(SOMAP)の5人は、今日本で大人気のアイドル☆
ソフトマッチョな5人の男性がパンツ一丁で踊る姿にうっとりする女性ファンが多いのよねー。
流行の最先端をいくわたくしも勿論、ソマップの大ファン。
明日の誕生日パーティーに参加してくれることが決まったときは超嬉しかったことよ。
ま、うちの力を持ってすればこれくらいは容易いのだけれどねー。
はて?そんな超大切な明日の誕生日パーティーの打ち合わせより大切な話しとはなんぞや?
「流石にわたくしもそこまでは存じ上げませんね。」
なんだなんだー、つかえん。
仕方ないので、わたくしはお父様の部屋に向かった。
20畳ほどあるその部屋の真ん中に、ヒョウ柄のソファに腰掛けているお父様の姿をみつけた。
何やら難しそうな顔をして本を読んでる。
ううーん、エロ本かしら?
「お父様ー、大事な話しってなぁに?」
「こら、麗華、ノックくらいしなさい。」
「それより、ソマップとの打ち合わせより大切な話しって何ですの?」
「うむ…、実はなお前が通っている、オマール大学伊勢海老キャンパス世界の恋愛事情学部チュウプリ研究学科に河本を送りこみ調査したんだが…」
ごくっ。
「麗華、お前もう二十歳だというのに恋人の一人もできたことがないとは本当か?」
ズッキーーン!ズキズキ!
「で…でしたら何ですの?」
「お前はな、多田野商事の跡継ぎとして立派な婿をもらうことが使命なんだ。しかしな、私はお前にお見合い結婚ではなく恋愛結婚をしてほしいのだ。私とお前のお母さんがそうであったようにだな。」
「その話しなら常日ごろから耳にたんこぶやゲンコツができるほど聞いてますわよ。」
あー焦れったい、早く本題言ってほしいですわ。
ソマップのしんごちゃんがわたくしを待ってると言うのに。
「そこでだ、麗華お前に彼氏を数人用意した。」
はーーーーーー!ーー?
か…か…かれし?からしではなくて枯れし?
何処でそんなもの用意するんだ?
「とりあえず、お前一人目の彼氏と明日デートしなさい。もちろん、付き合ってみてうまくいかなければそれはそれで仕方ない。何、大丈夫。一人目と上手くいかなくても数人用意してあるからな。」
はっはっはと笑うとお父様はご機嫌そうに本に目を戻した。
「あ…明日はわたくしの誕生日パーティーが…」
「それなら大丈夫だ!もう中止の手筈は整えてある。とにかくお前は彼氏のところに行きなさい。」
そんなぁー!わたくしのソマップ!
そんなぁー!わたくしのしんごちゃぁぁん!