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がんばらんば〜Another〜  作者: 尋木大樹
ショートストーリー

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10.部長会議

生徒会と各部活動の代表者たちによる会議のお話。

大護(だいご):というわけで、野球部には新しい備品がまだまだ必要です。もう少しこっちに予算を回してもらえると助かります。


生徒会長:なるほど。……で、この「雑費」とは? 具体的に教えてもらえる?


大護:それは……えっと、ほら、諸々ってやつ。細かいといちいち書かんやろ。


(うみ):はい、会長! わたし知っちょります! それ、ビンゴ大会の景品とかです!


大護:バッ! 言うな!


生徒会長:はい、却下。


大護:いや、それ、先輩たちの引退式で……必要経費! そう! 無駄じゃなか!


生徒会長:ほかに優先すべき部活へ配分するのが、我々生徒会の役目。会計の意見も聞こうか。


生徒会会計:野球部に関しては、むしろ減らしてもいいのでは? ……なんかうるさいので。


生徒会長:だそうです。


大護:全然説明になっとらんぞ! 主観入っとらんか! そんなに野球嫌いか!


天文部部長:あのー、うちの部の望遠鏡代はどうなりますか?


生徒会会計:補助しましょう。


大護:なんでだよ!


生徒会会計:だって、星好きなんだもん。


大護:不公平だ! 誰だよ、こいつ生徒会に選んだの。


海:わたしたちだね!


大護:お前らは予算いつも多めだろ? 少しくらい分けろよ。


実音(みお):ごめんね。優遇してもらってるのはわかってる。これでも無駄をなくしたんだけど、トラック代が値上がりしてて……。


生徒会長:吹奏楽部(吹部)は学校行事への関わり度合いが高いからね。こっちの仕事も手伝ってもらってるし。でもこれ以上は厳しいかな。


大護:実音が必要だって言うなら仕方なか。もっと予算上げろよ。


生徒会長:(あさひ)はどの立場なの?


鉄道研究同好会会長:うちにも予算を……。


生徒会副会長:部活にもなってない同好会はお呼びでないです。


生徒会書記:呼んでないのに、よく毎回来るよね。


鉄道研究同好会会長:……。


一丸(いちまる):はい。


生徒会長:あ、はい。バスケ部、どうぞ。


一丸:みんな活動費に困っているようだな。なら、バスケ部の予算を減らしてもいいぞ。


海:さっすが、スーパースター!


大護:おーい。自分とこの副部長と女バスも驚いとるぞ? また一丸の独断で振り回しとるな。


生徒会会計:いくらスーパースターの意見でも、それはお断りします。バスケ部は我が校の誇り。予算を削るつもりは一切ありません。


大護:こいつ、野球は嫌いなのにバスケは好きなのな。


一丸:いや、遠慮する。こちらは支援に困っていない。吹奏楽部へ全額渡してくれ。


大護:横見ろ。副部長が思いっきり拒否しとるぞ。ま、一丸の気持ちもわからんくないが。


内山田(うちやまだ):ねぇ、大護。うちの予算減らされたら、監督に怒られない?


大護:んー、そうかもなぁ。


海:あれ? 内山田もおったん?


内山田:最初からいましたけど!?


実音:ここの生徒会、ちゃんと全部の部活の活動報告精査してて信頼できるね。ちょっと不公平なところはあるけど。


生徒会長:雅楽川(うたがわ)さん、よく言ってくれた。なかなか褒めてもらえないから嬉しいよ。何年か前に生徒会長がノリで運営してたらしくて、それはもうめちゃくちゃだったみたい。無駄にお金も使ったのに生徒数は増えないし、近隣からの苦情もあったとか。二度とそうならないように、代々その時の話を反面教師として今は運営してるんだよ。


海:ふーん。そんな時代があったんだね。


大護:その時の生徒会長って、もしかして(りく)か?


海:そんなまさ……ありえる。


生徒会長:その人、俺と同じ陸上部(陸部)出身らしくて、ほんと恥ずかしく思うよね。


海:あ、絶対に陸だ。


生徒会長:というわけで、みんなからもらったこの資料と今回の意見を基にじっくり協議して、来年度予算は決めさせてもらいます。


各部活動代表者たち:よろしくお願いします!

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