5.作って鳴らそう、ストロー笛!
ある日の方南高校吹奏楽部部員のお話。テスト期間で部活が休み中の教室での出来事。
部員A:始まりました、「ストローで誰でも簡単! ダブルリードを吹いてみよう!」のコーナー!
部員B:イェーイ、拍手ー!
部員A:では、材料から。ストロー。ハサミ。そして、うるさくて黙らせたい変人を用意してください。
部員B:変人がいない場合は、小さなお子さんでも大丈夫ですよ。
部員A:最初にストローの先端を潰しましょう。このストローは、紙パックについていたものです。太さはお好みでどうぞ。
部員B:先生、潰す長さはどのくらいですか?
部員A:そうですねー。親指の幅くらいでしょうか。指でぺちゃんこにしてください。
部員B:僕、コップに入ってるストロー、よく歯で潰しちゃうんですよね。そのやり方でもいいですか?
部員A:もちろんです。ただし、人にあげる用だと向いてませんね。
部員B:なるほど。
部員A:次に、ストローをカットして短くします。どの長さでも音は出ますが、短い方が楽ですので今回は小指ほどの長さにします。
部員B:ちなみに、先生はカットせずこの長さのままでも音が出せますか?
部員A:当たり前じゃないですか! 吹奏楽部員ならお茶の子さいさいです!
部員B:その言葉を言う人、初めて見ました。
部員A:……そうですね。変人用ですから、カットしないでいきましょうかね。みなさんは短くしたものから挑戦するといいですよ。
部員B:この後はどうするんですか?
部員A:ストローの先ほど潰した部分をVの字にカットします。鉛筆をイメージしてください。
部員B:先生。この時、何か注意することはありますか?
部員A:はい。必ず左右対称にすることですね。あと、カットした破片が飛び散りやすいので、顔の近くでハサミを使用しないようにしてください。破片を拾ったら、次の作業へ移る前にゴミ箱へ捨ててくださいね。
部員B:わかりました。うちの部活でゴミを放置するなんて、それはもう恐ろしいことになりますもんね。
部員A:よし、破片を捨てました。カットを終えると、先端は二枚になります。そうしましたら、指を使って何回か適当に触ってみましょう。柔らかくした方が音の鳴りもいいです。
部員B:先生。先端が開いてきましたよ? これは問題ありませんか?
部員A:ええ、心配ありません。柔らかくなったら、また指で潰して開きを少なくします。そこまでピッタリにする必要はありません。これで完成です。
部員B:簡単に作れましたね!
部員A:肝心の吹き方をお教えします。潰してカットした部分を口に入れ、深めに咥えてください。あとは思いっきり息を入れます。もっと長めに作ってリコーダーのように穴を開ければ、音階も作れます。最後に、用意しておいた変人の出番です。実際に吹いてもらいましょう。
小野:テスト勉強やだよー! 楽器吹きたいよー!
部員A:ほら、楽器だよ。これでも吹いてなさい。
小野:えー、またー? ……ブー、ブッブブブー(これ、オーボエじゃない)。
部員B:……予想していましたが、うるさいままですね。ま、何を言っているのかわからないので、無視しましょうか。
部員A:オーボエやファゴットのようなダブルリードをお手軽に試したい方は、是非どうぞ!
部員B:次回もお楽しみに!
小野:ブブブッブー(次回って?)。
クラスメイトたち:(吹部、うるせー)
※次回はありません。




