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俺のどの仕事でも必ず事件が起きる。絶対にあの聖騎士のせいだ!【魔法師の三法則】  作者: 笑獅抜剣
第2巻 魔法廃棄物解体員がポルターガイストに取り囲まれる
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36-2 最古参の職員

 樹精老人が正門から出てきた。


 彼は使い慣れたまばらな竹箒を逆さに持ち、足を引きずりながら禿げた芝生の上へ歩み寄り、そこで立ち止まった。「ジジイの顔に免じて、二人ともやめろ!」


「これは名誉の戦いです、どうか止めないでください!」サーレンは両手を下げ、姿勢も少し緩めたが、それでも大ハンマーと骨切り包丁を握ったままだった。


 樹精老人は箒でサーレンを指し、大声で叱った。「どんな名誉だ? 名誉で子供の腹が膨れるか? それとも病気が治るか? どっちもできねえなら、そんなもん大したもんじゃねえよ! 騎士は命を守るために戦うもんだ、無駄なところで使うんじゃねえ!」


「これは私たちの決定です!」チャくんは言った。彼は丸ノコを拾い上げたが、スイッチは切ったままだった。


 樹精老人はチャくんの方を向き、叱りつけた。「年齢がいったからって大人じゃねえよ! どう見てもお前はまだガキだ! 国家がお前にどれだけの金を掛けて育てたと思ってるんだ?『自分の決定だ』の一言で、全部無駄にするつもりか? お前の行動は自分で決めていい──ああ、だがその決定がガキっぽいんだよ!」


 樹精老人はまくしたてる。「命を無駄に捨てるような行為が偉大だなんて思うのは、見てきたものがまだ少ない証拠だ! 生きてるのが簡単だと思ってるのか? どれだけの人が生きたくても生きられねえんだ──」


 チャくんは頭を下げ、樹精老人をまともに見られなかった。


 だから彼は、樹精老人が着てるベストに目を留めた。そこに「第四焼却炉」の文字が書いてある。


 チャくんは驚いたように顔を上げた。「貴方、、何者ですか? ここで見たことがありません」


「わしは守護者だよ」樹精老人は言った。


 樹精老人はジコクの方を向いた。


 ジコクは民衆と金と肉をやり取り中で、樹精老人が自分を見てることに気づくのに一秒かかった。急いで顔を向けた。


「わしは君に頼まれたことをやったよ。君はわしがどこにいるか知ってる。わしは見せたことある」樹精老人は言った。彼の皺がどんどん増えていくみたいで、まるで彼を押し潰しそうだった。「もうわしには、魂なき存在を止める力は残ってない。この場所の最終的な存廃は、君たちに任せるよ。最後に見たんだ、すぐに、あの人々が来る」


 樹精老人の目にあった光点がぷかぷかと浮かび出て、体と箒がゆっくり光点に崩れていき、足から消え始めた。


「ジコク・サイグ、闇の深淵から這い上がってきた魔法師。君はもう、普通の人間が一生かかっても届かないような、壮絶な経験をしてきたよな。でも君、人生の半分も来てないんだ。わかるよ、君はまだ、この自称正常な世界を、もっと驚かせるはずだ。


 みんな、自分の理想の天才を探してるけど、君は誰の想像も超えた天才だ。だから、誰も君の優秀さに気づかないし、君こそが必要としてる人材だって、誰もわかってない。


 わしは、君が現実の重圧に負けないことを願ってる。わしには見えない未来に、君の価値を理解してくれる人に出会えること、活力を示して、この世界に本物の強さを思い知らせることを願ってる。


 今こそ、わしが待ちわびた時だ。わしは、正式に引退するよ」樹精老人の笑顔さえも光点に変わり、空気の中に消えた。


 最後の光点も土に落ち、消えていった。


 誰も言葉を発せなかった。全場が静まり返った。


「決闘、まだやるか?」サーレンは首を傾げた。見えない壁は、樹精老人とともに消えていた。


 チャくんは下唇を噛んで、無言だった。


 ジコクは心底、樹精老人の介入が効いてくれればと願った。君たち、このまま諦めろよ!


 そのとき、群衆がざわついた。


 四十人を超える、黒地に金縁の魔法師ローブ制服を着た魔法師の一隊が、人ごみをかき分け、三人の真ん中まで進み出てきた。


「我々は魔法院魔法師第一情報部です」先頭の魔法師が一枚の紙を取り出した。それは新聞や雑誌の文字を切り貼りし、複写した文書だった。


 彼は眉をひそめ、人ごみの中心に立つ三人──一人が肉を焼き、二人が決闘中──を見た。


「我々は通報を受けました。レベル1の指名手配犯ノピグ・シソーンが、第四焼却炉を爆破しようとしているということです。直ちに第四焼却炉の全面捜査を要求します」先頭の魔法師は喉を鳴らした。「通報者は『凶暴キノコ』と名乗っています。この名前に心当たりはありますか?」


「あ──」ジコクは思わず大声を出した。


 魔法師執業管理局の局長さまが、こんな手を使って光明之杖を動かしたんだ!


「通報者が誰か知っていますか?」先頭の魔法師はジコクを見た。


「肉が焦げちまった!」ジコクは話題を変えて大声で叫んだ。

このエピソードの原文:


 樹精老人從大門走了出來。他反拿他工作時用的稀疏的竹掃帚,拖著腳,走到禿草皮上站定,說:「看在老人家的面子上,兩個人都住手!」


 「這是榮譽之戰,請您不要阻止!」瑟連雙手垂了下來,站姿也稍微放鬆,但還是拿著大榔頭跟剁骨刀。


 樹精老人用掃帚指著瑟連,大罵:「什麼榮譽?榮譽可以餵飽孩子嗎?還是可以治療疾病?如果都不行,那它根本沒什麼了不起的!騎士要為了保護生命而戰,不是用在無聊的地方!」


 「這是我們的決定!」小碴說。他把圓形電鋸撿了起來,但把開關關了。


 樹精老人轉向小碴開罵:「不是年紀到了就算大人!顯然你還是個小鬼頭!國家栽培你付出了多少代價?你用一句『自己的決定』就打算讓這一切白費?你可以決定自己的行為──是啊,但這個決定卻是出於幼稚!」


 樹精老人一連串罵下去:「會以為這種虛擲生命的行為很偉大,就表示你們看得還不夠多!你們以為活著很簡單嗎?多少人想活還活不成──」


 小碴低著頭,不敢直視樹精老人。因此他注意到樹精老人穿著的背心,上面寫著「第四焚化爐」字樣。他驚訝的抬起頭,問:「你是什麼人?我在這裡沒有看過你。」


 「我是守護者。」樹精老人轉向璽克。璽克正在和民眾一手交錢一手交肉,他花了一秒時間才發現樹精老人在看自己,趕緊轉過頭來。


 「我已經做到了你請托的事情。你知道我在哪裡,我有對你展示過。」樹精老人說。他身上的皺紋好像越來越多,多到像是能夠壓垮他一樣:「我已經沒有能力阻擋無魂的存在了。這個地方最終的存廢,就交給你們決定吧。最後我 看到了,很快的,那些人就要到了。」


 樹精老人眼裡的光點飄了出來,他的身體連同掃帚都慢慢崩散成光點,從腳開始消失。


 「璽克.崔格,從黑暗深淵裡爬出來的法師。你已經有一段常人終身都望塵莫及的精采經歷,但是你,人生還走不到一半。我看得出來,你還會帶給這個自以為正常的世界更多驚嚇。」樹精老人說:「每人都在尋找自己理想中的天才,但是你卻是超乎任何人想像的天才。所以,沒有人發現你多麼優秀,也沒有人明白你正是他們需要的人才。


 「我希望你不會被現實的壓力擊敗。我希望在我看不到的那個未來,你會找到明白你價值的人,我希望你會展現你的活力,讓這個世界見識真正的強大。


 「現在正是我等待已久的時刻,我,正式退休了。」樹精老人連笑臉也化為光點,消失在空氣裡。最後幾許光點也落入土中,熄滅。


 沒有人說得出話來。全場靜默。


 「決鬥,還打嗎?」瑟連偏著頭問。無形的牆壁和樹精老人一起消失了。


 小碴咬著下唇沒說話。


 璽克衷心希望剛剛樹精老人的插手有效。你們就這麼放棄吧!


 這時候群眾一陣騷動。一整隊超過四十個穿著黑底金邊法師袍制服的法師排開人群,走到三人中間。


 「我們是魔法院法師第一情報部。」帶頭的法師拿出一張紙。那是用報章雜誌上的文字剪貼,再加以影印做成的文書。他皺眉看著站在人群中心的這三個人:一個烤肉、兩個在決鬥。帶頭的法師說:「我們收到密報,說一級通緝犯諾皮格.史桑企圖爆破第四焚化爐。要求我們立即對第四焚化爐進行全面搜查。」他清清喉嚨說:「密報的人自稱是『兇暴蘑菇精』,你們對這個名字有印象嗎?」


 「啊──」璽克不小心大叫出來。是法師執業管理局的局長大人,用這種方式騙光明之杖動起來!


 「你知道是誰密報的嗎?」帶頭的法師看向璽克。


 璽克改口大喊:「肉烤焦了!」

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