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7話  魔法の発見

ハルバード魔法学校Eクラスは半年後の魔法評議戦まほうひょうぎせんに向け魔法学習に勤しんでいた

魔法とは不思議なもので体を動かさずとも知識が増えるに伴い出来る事が増える

その中で特に驚いた事、人は皆魔力で敵の攻撃を読み合うという点

俺は戦い続けて40年……魔力を使い戦った事がなかったのだ


「えぇ!?師匠は魔力なしで剣の打ち合いをしていたんですか!?」


その事を魔法の師匠であるレネアに打ち明けるとそれはすごい大口を開き驚いていた

それほどまで驚愕する事なのだろうか…

戦場で相対する時など相手の筋繊維を見れば数手先の攻撃を見破るなど容易いはず


「筋繊維って…師匠…相手が鎧を着ていたらどうするんですか」


「それは…鎧の機微と表面化している皮膚を見てだな」


「ありえない!!!」


ありえないらしい…

魔法学校に来て1ヶ月が過ぎ魔法の一歩を踏み出せた気がする

入学時には出涸らしの魔球だったが今はしっかりとした丸型となる

60歳フィーラス・アルトガム、魔法の成長を実感

この魔球なら除籍は免れたか


「フィーラス、貴様半年後除席になるぞ!!」

「もっと危機感を持たんか!!」


アリアラ先生はお手厳しい…だがありがたいこと

魔法学は基礎的な知識から結界術の式計算に進んでいた

まるでわからないけど楽しい


「なぁフィーラス、明日の課題一緒にやらないか?」


学友のベルターはいつも爽やかに話しかけてくれる

だがEクラス内で話すのは俺とベルターの2人だけ……クラス全体で魔法評議戦まほうひょうぎせんに挑みたい所


「私が師匠に魔法を?」

「いいですよもちろん!!」


放課後の剣術修練も基礎的な部分は教え終わったのでレネアに魔法の教えをこう事に

毎日交互に剣術と魔法の修練をすることに

そして1ヶ月が過ぎようやく俺は


雷槍サンダー・ランス!!」


手から出る雷の一線

その一線は庭の向こうに立つ鎧に当たり散る


「やった…出来ましたよレネア先輩!!」


「す、すごいね師匠!」


1ヶ月の成果が目の前に現れる

久しい高揚感に全身が高鳴る、俺は魔法を使えたんだ……素直に嬉しい

破壊までは行かないが当たった鎧が少し焦げている


「どうしたリネア先輩?」


「あぁいや…師匠、言いづらいのですが」

「この調子では5ヶ月後の魔法評議戦まほうひょうぎせんで不合格になってしまうかもしれません」

「2年生へ上がれず1年をやり直す……可能性が」


そうなのか

魔法評議戦まほうひょうぎせんとは格技場で行われる試験

試験内容は至って簡単「魔獣を殺す」という事

クラス別に魔獣の強さは変わるらしい、最下のEクラスだが中級の魔獣

驕りはないが負けないであろう


「今日から魔法評議戦まほうひょうぎせんに向け魔獣対策期間とする!」


ー4ヶ月後ー


魔法評議戦まほうひょうぎせん前の1ヶ月になると相手する魔獣が発表されそれに対する策を練る

1ヶ月前とは流石に早いと思ったが発表された魔獣を見ると頷ける

アリアラ先生は黒板に魔獣の紙を貼っつける


「お前らEクラスが相手する魔獣は「ガイガイト」だ」


「えぇ!!」

「先生…ガイガイトって…俺らまだ入学して半年なんですよ!?」


ベルターの悲鳴が教室に響くがアリアラ先生は意に介さない


・魔獣ガイガイト

中級の魔獣に位置付けられ騎士団の新人が初めに受ける任務の討伐対象

体長5mの大柄な巨体に鋭利な牙と爪を持ち、四本足で走る速度は俊敏

その上関節や眼球以外を覆う分厚い外骨格は一定の魔法や物理攻撃を弾く


「なぁフィーラス、殺せると思うのか?」

「無理だよな俺達じゃあ」


うなだれるベルター

やはり10代前半の子供達じゃあ怖いだろうな、俺も初めに対峙した時は苦戦したな

本来であれば関節から体勢を崩す対処法なのだが結局俺は同じ外骨格部位を斬り続け破壊し殺した

だが今回は剣を使う気はない、レネアからは無理と言われたがこの雷魔法で倒して見せよう


「師匠、放課後の修練は魔法評議戦まほうひょうぎせんまで魔法にしましょう」

「私も全力でお付き合いしますので必ず突破しましょう!」


こうして1月後の魔法評議戦まほうひょうぎせんに向け作戦を練る


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