2章:子猫のルナ
あれから7年僕は大学2年生になり、一人暮らしをしていた。
「あー寝坊だー。早く行かないとー。
あ、その前にルナに餌やらなくちゃ。」
ルナというのは僕が7年前の事故で拾った子猫のことである。
以来ルナを弟のように可愛がり育ててきたのだ。
「お前は可愛いが、いつまで経っても成長しないなー。」
そうルナは拾った子猫の姿から一切変化せず歳をとっていないのだ。
医者に行っても前例はなく、よくわからないそうだ。
最初は少し不気味に思っていたが、次第に
「体が変わらないのは、餌の量を変えたりしなくていいから楽だな」
と考えるようになりさほど気にしないようになっていた。
「じゃあ大学行ってくるぞー。」
ルナにそう人声かけ、玄関の扉をあけかけたその時、
「ヴォクのなかmぁえを止めtぇ!」
僕は何が起こったのかわからなかった。
実際十秒くらいはその場に立ち尽くしていたように思う。
「え、? 今、ルナが喋った?」
ルナは2本足で立ちながら必死に次の言葉を出そうともがいていた。
「ナカマぁもーすぐ、ニンゲンころsyぅ。ダカラぅあ、とめにいゴォ。」
「仲間?仲間ってどういうことだよ。止めるって何をーー」
「はやくぅイゴお」
そういってルナは僕が開けかけたドアの隙間から走って出ていった。
「ツウィでこーイィ」
「えー?あーもう行くしか無いじゃん。」
僕はリュックをしっかりと背負い、ルナの後を追いかけていった。




