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1章:弟の死
するとそこには力なく横たわる弟の姿があった。
「裕翔ーー!裕翔ーーー!」
僕は何度も裕翔の体を揺らしながら叫んだ。
しかし僕は裕翔の体が冷たくなってしまったのを嫌でも感じた。
「なんで、なんで、こんなことに!」
涙と嗚咽が入り混じり僕の顔はぐちゃぐちゃになっていた。
動揺と驚きが隠せず狼狽えながら周りを見渡すと、そこには一匹の子猫がいた。
「この猫も爆発に巻き込まれたのか、かわいそうに」
しかし、よく見ると微かに耳が動いた。
「えっ?」
僕は近づき猫の体を触るとまだ微かに温かさがあった。
家に帰って世話をすれば生きていけるレベルだったのだ。
その瞬間僕は決心した。
「この子を弟の代わりとして育ててあげよう。」
と。




