好きな人だーれ?
お騒がせ王子を見てポーってなってる友美
ちゃん…
おいおい、大丈夫かい⁈って思ったけど
カッコイイのは、外見だけなんだよね。
看護婦さん達もすぐに難癖王子って冷めた
し。
友美ちゃんもすぐに難癖王子を見抜くはず。
で、やっぱり最初はみんなからキャーキャ
ー言われてたけどすぐに難癖があるってわ
かり、その騒ぎもすぐにおさまった。
とにかくネチネチだし、人の悪いことを指
摘したりとかする。
それ、やめたらいいのに…
でも、性格なんてすぐに変われないよね。
いい加減、友美ちゃんも目覚めたよね⁈
なんて思ったんだけど…
まだ、覚めてない⁇
いつもポーっとしてるー‼︎
なぜなんだと思って友美ちゃんに聞いてみ
た。
そしたら、友美ちゃんお兄さんがいてなん
と、お兄さんもそんな感じだから別に普通
じゃない⁈
なんて言ってるよー‼︎
そうなんだ…
ま、恋は自由だもんね。
でもでも…
やっぱ心配ー。
友美ちゃんに先生のどこが好き?って質問
してみた。
そしたら、よく人の悪いところばっかり指
摘するし、はっきり物申すじゃん!
観察力ばっちりだし、自分の意見きちんと
言えるってことでしょ。
それに外見がすっごくいい。
なんて言うじゃないですか…
で、最近よく先生の所に勉強を教わりにい
く友美ちゃん。
恋をすると綺麗になるし、生き生きしてみ
える。
友美ちゃん、最近綺麗ってよく言われてる
よね。
ま、もとから綺麗だったけどさ。
みんなでお昼を食べてたんだけど、友美ち
ゃんは、飲み込んでるんじゃないかってく
らい早食いをして
「じゃ!行ってくる‼︎」
そう言いながら数学の教科書とノートを持
って行ってしまった。
その姿をサンドイッチを食べながら見てい
た美加理ちゃん。
最後の一口を口に頬張ると
「ねぇ、友美の恋どう思う?」
って私達に聞いてきた。
私は、恋は自由だし応援したいって伝えた。
そしたら、みゆきちゃんも雪菜ちゃんも私
達も同感!ってにっこりした。
「そっか。ならみんなで応援しよっか‼︎」
「うん‼︎」
みんなで一致団結した。
そして次の日もまた友美ちゃんは、大食い
大会ですか⁈くらいの速さでお昼を食べ終
えた。
「待って。友美」
美加理ちゃんに呼び止められて片付けてい
た手をとめる友美ちゃん。
「私達、友美のみかただからなんかあったら
相談してよね!全力で応援するから‼︎」
にこっ。
美加理ちゃんが微笑んだ。
で、私達もにっこりしながらうなずいた。
「みんな…ありがとう。私頑張るよ」
そう言って友美ちゃんは、先生の元に向か
った。
先生と生徒の恋愛は、禁止されている。
もし、友美ちゃんが先生と付き合いだした
ら全力で守り切るよ‼︎
みんなが心にそう決めた。
「でさ、千景ちゃんと雪菜ちゃんは好きな人
いるの?」
みゆきちゃんからの突然の質問に私達は、
おどおどした。
その様子をみて美加理ちゃんも興味津々な
顔でこっちをみてる。
「私は、昔から学校休みがちであんまり恋愛
とか…憧れでしかないかな…」って答えた。
雪菜ちゃんは、
「あたしは、アニメのキャラクターが好きな
んだ!ほら、このキーホルダーもそうな
の」
バックについたかわいいみどり色の髪をし
た男の子のキャラクターをみんなに見せて
くれた。
「そうなんだ。かわいいキーホルダーだなっ
て思ってた〜」
みゆきちゃんがキーホルダーに手を伸ばし
た。
「で?みゆきちゃんは?好きな人!」
興味津々でみゆきちゃんの顔を覗き込む雪
菜ちゃん。
みゆきちゃんは、恥ずかしそうに
「一組の光樹 みつき。 幼馴染なんだ…」
って話してくれた。
「幼馴染か〜。なんかいいなぁ」
私は、その幼馴染の話を聞いて遠くの空をみつめた。
いつか、私も恋できるかな?
退院してから楽しい日々。
夏休みみんなでお祭りに行く事になった。
美加理ちゃんは、秀君とお祭りデートだか
ら、四人でね。
沢山の出店にワクワクしちゃう。
色々みてまわってたら、美加理ちゃんと秀
君にであった。
で、写真をみんなで撮った。
まさか、この写真が一年後に大活躍するな
んて思いもしなかった。
ドドーン。
パラパラパラ
みんなが一斉に空を見上げた。
キレー。
しばらく花火にみんなで見惚れていると…
アレ?
みゆきちゃんだけ花火じゃないなにかをみ
てる…
みゆきちゃん⁇
続く。