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スマートフォンがチートフォンに早変わり!?

今日は四話アップします(`・ω・´)ゞ 時間は7時・12時・15時・18時です。

 とにもかくにも確認だ! と、俺は〝アップグレード〟が終わったスマホを手に何が変わったかを調べてみた。


 まずは形を……と思ったが、形態に変化はない様で、手にしているスマホは俺のよく知る物のまま。

 ではソフト面か? と思いスマホのロックを外してみる。するとそこには何やら見慣れぬアプリが幾つか登録されていた。


「えっと……ぐー〇るマップならぬランドマップ、ラ〇ンではなくリンク、それにステータスアプリだと?」


 前者二つはアイコンと名前で何となく予想が付く。いや、最後のも名前だけならと思うが、そもそもステータスってなんぞや? という話でもある。

 あれか? 足りない栄養素が分かったり、心拍数を測ったりでも出来るのだろうか。いや、でもそれって従来のモノでも出来なくはないよな? では何だろうか。


 とは言え! 冒険をする前に、既に予想がついているアプリから起動して確認をするべきだろう。

 そう考え、俺はまずマップアプリを開いてみた。


 するとそこには、そこそこ大きな……大きいよな? 多分大きいと思われる島が表示された。そして、その一ヶ所に安全ピンの様なマークが刺さっていた。


「てか、明るい場所と暗い場所があるな……ってか、明るい場所はすごく狭いような。で、ピンが刺さっている部分は二か所で、そのどちらも明るい場所にあるのか」


 とりあえずピンに触れてみよう。大抵こういうマップソフトにピンと言えば何かの施設がある場所だったりする。

 そう考え、二か所ある内、海側から遠い方のピンに触れてみると……。


――――――

 現在地です

――――――


 そんな表示が画面に現れた。


 え、ちょっとまて。現在地ですって事は、このマップソフトはGPS対応なのか? いやいや、電波届いていないじゃん! どういう事だよ。

 そんな、半ば混乱しながらも思考と行動を止める事はせず、今度は海側のピンに触れてみた。


―――――

拠点1です

―――――


 今度は拠点だとアプリに言われた。


 拠点だと? 特に拠点を作った覚えは……海側でやった事と言えば、ハンモックを作ったのとフラッグを立てたのと、石や枝などを収集所を作ったぐらいだ。

 果たしてこれを拠点と呼んでいいのだろうか? うーん、こう拠点と言うモノを成立させる為の明確な理由が分からないな。


「それにしても、此処が拠点でこっちが現在地って事は、この明るい部分は俺が居た場所や通って来た道って事か」


 移動する際にはこのアプリなど入っていなかったのだけど……後からでも反映されるなんて、なんともご都合主義と言うか、便利なアプリである。


 しかし、それにしてもだ。この島と言うのは探索するべき場所が多そうに見える。

 俺が通って来た道を見ればわかるのだが、直線で島を進んでいたとしても一割もマップが埋まっていない。

 ただ、そんな島であるのに移動範囲が縛られている訳で……本当にどんな場所だよ! という話ではあるのだけども。



 とりあえずその事は横に置いておくとして。



 マップの使い方はある程度分かった。

 恐らく今後このマップを使い、この島から脱出する方法なり生きていけと言う事なのだろう。

 何せこのマップ、この島以外を表示する事が不可能だからなぁ……もしかしたら、今後バージョンアップみたいなのが有るかもしれないが、今はまだこの海を行った先がどうなっているかを知る方法が無いって事だな。




 そしたら次はと言う事で、リンクなるアプリを起動してみる。


 何やら見慣れたような、それでいて全く違うような……誰かとコンタクトを取る事が出来るアプリなのは間違いないと言う事だけはわかった。わかったのだが……うん、これは俺には不要だな。

 な に せ ! まずこのアプリに登録されている人がゼロである。そうである以上、このアプリは現状無用の長物と言うモノだ。そしてまた、俺は誰かと連絡を取ろうなんて考えるタイプの人間では無い。……まぁ、こんな状況だ、有益な情報のやり取りとかも有るかもしれないが! 下手にやり取りをして一方的に搾取されないなんて事が無いとも限らない。


「って事でアプリをデリート……って、削除機能が無い……だと……」


 なんて悪魔の様なアプリだ! これは強制的にだれかと繋がりを作ろうとする陽キャの陰謀に違いない!! そんなのありがた迷惑なんだよ!!



 ふーふー……思わずやめてくれ! という気持ちが暴走しかけた。

 とりあえず此処は深呼吸をして一旦落ち着こう。そうだ、うん、だってここには俺以外誰も居ないんだ。だから、誰も、陰謀を企むなんて事は無い。


 とは言え、とりあえずこのアプリは封印するべきだろうな。

 そんな訳で、俺は指でそのアプリに触れソソソソーっと、右へ右へとアプリを移動させていく。


「よし! 一番最後のページに放置だ。これでこのアプリは目に入る事が無い」


 ついでにだが、使う必要が無い。もしくは要らなくなったアプリは枠外に全て移動させておこう。

 今この状況で必要なアプリってそんなに無いしな……。うん、このオンラインゲームも消すのは勿体無いから、目に入らない場所へ移動させておこうか。見えたらやりたくなるし……電波が繋がって無いから出来ないけど。




 さて、そしたら最後にステータスなるアプリだな。

 一体どんなアプリなのか……考えているようなバイタルをチェックしたりできるアプリなのか、はたまた別の何かなのか……。

 ドキドキと、何か新しいゲームをやる時の様な高揚感を覚えながらも、俺はそのステータスアプリをタップしてみる。


『ピロン! ステータスソフトの起動を認証しました。これより所持者のスキャンを行います』


 突然音声が流れたと思うと、スマホは謎の技術で宙に浮いた。

 なんぞ!? と驚愕していると、スマホのカメラの部分から不思議な光が俺に向かって照射され、足の先から髪の毛一本の全てを照らしていく。

 なんと表現したら良いだろうか? こう、SF映画などにある、あの緑色で横に広がったレーザーみたいなモノでスキャンしていると言った感じだろうか。


 スマホからは時折『ピピ』という音が鳴っている。何かを記録しているのだろうか。


 とは言え、俺には目の前の現象で頭が追い付いていない。

 こんなの直ぐに理解しろと言う方が無理だ。むしろ、理解したと言っても、それは理解した訳では無く無理やり飲み込んだだけだろう。……それほどに摩訶不思議と言える状況なのだから。


『ピーーー。スキャン終了しました。デバイスを手に取り確認してください』


 どうやらスキャンが終了したらしい。

 宙へ浮いていたスマホは作業が終わったと言う事で、俺の手元へスススーと移動をして来た……一体どういう原理なんだよ。

 とは言え、スマホ自体はチェックせねばならない。なので、そんなやって来たスマホをカシッとキャッチし、俺はスマホの画面に変化があるのかを見て見た。


――――――――――

ジョブを選択してください。

――――――――――


 画面を見て、最初に入ってきた文字がソレだった。

 ……一体ジョブって何のことだよ!? てか、バイタルとかじゃなくゲーム系のステータスだったって事かこれは。

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― 新着の感想 ―
[一言] スマホで現在地やらステータスやら確認できるかとは、どことなく昔流行ったサバイバル系のゲームを思い出しました。 少年少女が無人島に流れ着いてそこで拠点やらを作り上げていく某名作(`・ω・´)…
[気になる点] スマホのカメラの部分から不思議な光が俺に向かって照射され、足の先から髪の毛一本の全てを照らしていく。 「足の先から髪の毛一本」、よりは「足の先から頭のてっぺんまで」とかの方がいいと思…
[一言] え、ちょっとまて。現在地ですって事は、このマップソフトはGPS対応なのか? いやいや、電波届いていないじゃん! どういう事だよ。 この文章に違和感を覚えた感想でした スマホの電波は届いて無…
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