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一つ仕事を終わらせると、倍計算で仕事が増えて行く。

 鑑定を終えた俺は、水で濡らした布を目の上に被せながら寝ころんでいる。

 いやまぁ、ものすごく疲れた。それはもう、目がチカチカするなんてレベルじゃない程に。これ、肩とか首が痛くなってしまうんじゃね? って少し恐怖を覚えている。


 とりあえず、鑑定の結果は既に女子へと知らせている。そして、その内訳なんだけども、これがまた嬉しい悲鳴で大変な事になっていた。

 ……まぁ、休むためにとリンクの通知音は切っておいたけど。きっと今もはしゃいでいるんだろうなぁ。


「とりあえず、芋シリーズが大量に手に入ったんだよなぁ……まぁ、その殆どは種イモにしないといけないだろうけど」


 ジャガイモ以外にもサトイモ・サツマイモ・ナガイモ・コンニャクイモと、一応ぽい物と鑑定結果には書いてあったが、調理方法なども踏まえて、同じ扱いで良いと思っている。

 というよりも! よく女子はコンニャクイモを見つけたな……てか、あれってどう考えても地上にある部分は芋っぽさなど無いし、むしろ採取する気にならない姿をしていたような。それこそ、見た目は食虫植物じゃね? と思わしき姿だったハズだし。まぁ、一見グロテスクじゃね? と感じる人もいるハズ……と俺は思っている。


 後……あれだ、鑑定をして初めて知ったけど、コンニャクって猛毒なのな。

 あんなにプルプルとしていて、普通に食べられている食材が、まさか毒だったなんて知らなかったよ。

 もう、鑑定結果を見た時には腰を抜かすかと思ったよね。え? 俺って毒食べてたの? って。まぁ、生では絶対食べない様にって書かれていたのを見て納得はしたけど。


 てか! コンニャクの原料ってイモだったんだ……ってのも、鑑定して初めて知った。世の中知らない事で溢れていたんだなぁ。


 因みに、女子達はそんなものを採取して大丈夫なのかって話なんだけど。彼女達はしっかりと防護しながら採取したらしい。分厚い手袋を用意してソレを着用していたんだってさ。

 見ず知らずののモノに触れるんだ。そりゃ、しっかりと対策を取ってから採取するか……と、納得したけどね。




 さて、それはそうと、やはり錬金術による毒抜きは考えなければいけないかな。

 コンニャクイモなんてモノを見つけたのだから、当然毒を抜いて食用にするべきだ。しかし、俺はその毒を抜く方法なんて知らない。知らないならば……錬金術というチートに頼らざる得ない。


「あー……でも、コンニャクって低カロリーでダイエット食品に選ばれたりしていたっけ? この生活を考えると、低カロリーよりも高カロリーであるべきだよなぁ」


 街で平和に過ごしているよりも、体が必要としているエネルギーの量が違い過ぎる。

 それに、ジョブやスキルにレベルなんてモノもあるんだ、一体どれだけ燃費が悪くなっているのか……はっきり言って想像すらつかない。

 身体能力とか明らかに向上しているからな。例え燃費が良くなるようにと体が効率化していたとしても、以前よりも必要になっているのは間違いないと思うんだ。


「……まさか、肉の収穫量がこれだけあるのは体の燃費が悪くなるから?」


 そう考えないと、明らかに燻製肉が増えて行く未来が待っている事になる。

 だが、もし燃費が悪くなる前提だとすれば……ゆくゆくは一人一日イノシシ一頭ぐらい食べれてしまう事になる可能性すらある訳で。


 うわぁ……と言うワードが思わず口から洩れる。それと同時に、何やら背中が寒くなる。


 これ、俺達が地元に戻った後の食費は大丈夫なのか? 下手をしたら余りレベリングをしない方が良いのだろうか。

 いやしかし、この地で生き残るにはレベルアップは必要な事でもある訳で……。


「何この究極の二択」


 今の命を取るか、未来のお金を取るのか。いや、今を生き抜かねば未来など来ないと言うのはわかっているけど、不安が押し寄せると言うのもまた事実な訳であって。


 あぁ、この話は女子達にするべきなのだろうか? いや、下手に話をして彼女達がレベリングを止めてしまうのも問題だ。食べ過ぎて太りたくないとか、未来のフードファイターになりたくないとか、そんな事でリスクを背負うような真似は避けるべきだし。


「レベルを上げて、必要な量を食べるしかないんだけどなぁ」


 年頃の女性には究極とも言える話な気がする。しかも彼女達の場合は3人が戦闘職なんだよなぁ……下手をしたら、俺よりも必要となる食事量が多い可能性がある訳で。


 正直に言おう。俺はこの気が付いてしまった事実を彼女達へ伝えるのが怖い。

 それは、彼女達がレベリングを止めるとかそう言う話以前の問題で……何その理不尽! と、暴走しないかが不安だからだ。いや、理不尽でも何でもないんだけど。


「いや、もしかしたら……案外、甘味を大量に食べても大丈夫! って喜ぶかも?」


 デザートは別腹! なんて言っている女子も居るぐらいだし。

 あぁでも……この地にデザートなんて無かった。そして作ろうにも材料が無い。肉ばかりを食べる事になる未来しか現状想像できない訳で……。


 肉食系女子マジモノのの爆誕である。なんて、彼女達が許容できるのだろうか。


 あぁ、これは伝えるにも隠すにも、俺には色々な意味で重すぎる情報じゃないか……。これは祈るしかない、レベルを上げてもなるべく食事量が増えませんようにと。



 とは言え、俺がこんな事で悩んでいる間も、彼女達は芋談義をして居るんだろうなぁ……。そう思うと、〝島に芋煮会が誕生しました〟なんてログが流れないか少し気になるところだな。


「あ、スイーツといえば、サツマイモもあるから焼き芋は作れるな」


 そう言えば、なんで芋は有ったんだろう? 果樹は見つかったんだけど、その実ってまだ見つかっていないんだよね。

 季節じゃないのかな? と思ったりもしたんだけど、芋があるから果樹系があってもおかしくはないはず。


 もしかして生態系が違うのだろうか。ほら、鑑定にも〝ぽい〟となっているし。

 

 そう考えると、やはり口にするモノは気を付けないといけないか。ベリーが爆発するように、ミカンやリンゴやモモにも何かが有る可能性がある。

 あぁ、これは鑑定のお仕事が「次もまたお願いするよ!」といって手を振っている気がするよ。……うん、栄養ドリンクを作りたくなって来た。


「ポーションって栄養ドリンク代わりになるかな?」


 いやあれは傷を回復するお薬だ。だから、現状は疲労回復用の薬としては使えないはず。

 こういう時ってゲームだとポーションの種類が違ったっけ。たしか……えっと……〝スタミナポーション〟だったっけ? 多分そんな名前だったハズ。


 これは一度レシピを確認しないとなぁ。以前にレシピを見た時はスタミナを回復するポーションなんて書かれていなかったけど、もしかしたら増えている可能性も捨てきれない。てか、出来れば増えていてくれ。

 後、お薬系全般。目薬とか、頭痛薬とか、胃薬とか、その手の薬も後々必要になるはずだから。ってか、目薬に関しては鑑定時に欲しい。


「簡単な拠点は出来たけど、生活必需品が足らなさ過ぎて……あぁ、薬もだけど、家具とかも必要だよなぁ」


 家具って錬金術で作れるのか? これって木工とかだからそっち系の仕事だと思うんだけど。

 多分だけど、材料は作れるけど完成品は自分達でやってねって感じになるのかな? こう、レンガで壁を築き上げた時の様に。


「錬金術の中級が欲しい……これって一体どうやったら中級に上げる事が出来るんだ? なんかヒントを!!」


 今の俺が出来る事を増やすためには、錬金術を中級に上げる必要がある。だけど、その方法の欠片すら現状見つかっていない訳で。

 システムさん、女子救出クエみたいにクエストを出してくれませんかね? このままノーヒントだと、全く発見なんて出来そうに無いんだけど。

ブックマークや評価等々、誠にありがとうございますなのです!(((o(*゜▽゜*)o)))



楽をするのも楽じゃない! と。

某ゲームで自動化するまでが如何に大変か……と言うので何度も思ったワード。材料集めて、物を作って配置を考えて……楽をしたいのに、なんでこんな苦悩しているんだ? と。とは言え、出来上がった後は感動を覚える訳ですが。(パイプの中を沢山の物が移動するのが気持ちいいとか)



最初の内ってやる事は少ないんですよね。集める物も少ないですし。

とは言え、出来る事が増えれば増えるほど、必要となる物資も技術も増えて行っていくわけで。ゴールがどんどん遠くなって行くように感じてしまう。あるあるですよねぇ。

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― 新着の感想 ―
> 某ゲームで自動化するまでが如何に大変か……と言うので何度も思ったワード。 アトリエシリーズ・・・ではなさそう。 あれは自動化とは真逆ですし・・・
[気になる点] クエストの報酬まだもらってなくね?
[一言] 乳牛が欲しいね〜。 ジャガイモにもサツマイモにもバターは必要だよ!
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