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情報整理が追いつかない!!

 ある程度動けるようになったら、まずは義手の制作を……と思ったけど、その前に自分のステータスをチェックしておく。


―――――――――――――――――

 ステータスだよ!

 ジョブ

 上級アルケミスト:Lv85


 スキル

 錬金術(上級・9)

 鑑定(初級・5)

 エラー発生中。現在修復を試みています。

 投擲(初級・5)

 彫金(初級・カンスト)


 残りSP15

―――――――――――――――――


 うん、レベルアップがバグっている。

 確かアイランド・デスワームとの戦闘前にチェックした時はレベルが71だったはず。なのに一気に14も上がっているんだけど、これってどういう事なんだろう。

 てか、かなり気になる文字が見えるけど、こっちはまず後回しにしようかな。修復が終われば何かしら分かるはずだ。


「えっと、私達の方も同じレベルなんだけど。もしかしてあのワームってそんなに強かったってこと?」

「ワームが作り出したモンスターからも経験値が入手出来たって事かしら」

「……ん。ポイントいっぱい」

「色々とカンストできるじゃん!」


 どうやら女子達もレベルがバグった上がり方をしているらしい。

 ただ、この事自体は悪いものではない。いや、むしろ嬉しい誤算というやつでもある。ほんの少しだけ毒が混ざったシステムの愚痴さえスルーしておけばだけどね。


「システムちゃんはあいも変わらず辛辣じゃん」

「えっと……〝馬鹿なの? なんでそんなレベルアップをしているのよ。確かにワームが作り出したモンスターを大量に討伐してたみたいだけど! ものには限度というものがあるでしょ!! ヽ(`Д´)ノプンプン〟だって。えっと、私達ってそんなにあの出て来た黒いのって狩ってたっけ?」

「……ちょこっとだけ」

「流石に10レベル以上一気に上る程は狩っていないはずなのだけど……」


 あー……これはアレだね。

 俺があの部屋にあったテレビで見ていた内容だけど、天使と悪魔が範囲魔法で黒いモンスターホイホイをしてたはず。

 ドリルで穴を掘っている時なんて、音とか振動? で穴に飛び込んでくるモンスターが山のように居たはずなんだよね。

 それで穴に飛び込んだモンスターは、天使の歌と悪魔の剣によって一瞬で細切れになっていた。

 ただ、その討伐した数は正確には不明だったりするんだよね。これは思った以上に飛び込んできていたモンスターが多かったって事なんだろうね。


「ま、レベルに関して言うならラッキー程度に思えば良いんじゃないかな」

「それもそうかな。レベルが高くてダメ何てことは無いしね」


 そうそう。それこそ夏目さんが言うように、色々なスキルにポイントを振って一気にパワーアップすることが出来るからね。



 だから、レベルに関して言えば全く問題は無い。そう、レベルに関しては。



 さて、俺のステータスには大問題と言える部分があるんだよね。そしてそんな内容はこれ。


――――――――――――――――――

≪クリアランスレベル……開示の許可が降りました。その為、シークレットであった情報を開示します≫


 ユニークスキル

 反転・バサーク(カンスト):力・魔力・素早さを一時的に数倍高める。その代わりに素の防御力は1に。

 発動条件:反転している事。

 

 精神体顕現・劣 (カンスト):天使と悪魔を一時的に現世へ顕現することが可能。顕現させたモノは召喚魔法と同じ様に扱う事が出来る。

 発動条件:現在は特に無し

――――――――――――――――――


 うんまぁ、テレビに映し出されていた映像から大体の予想は出来たんだけど、反転・バーサクってそういう事だよね。

 なんというか、俺自身とは全く違うスキルを使っていたみたいだったし。あっちはアレだ、生産型というよりも完全に攻撃系だったって感じだった。だから、上手く反転を使えば? と思わなくもないけど、反転する方法ってなんだろうね。それについては情報がない。



 そもそも! 反転後のステータスも見せてもらえないかな?

 確かにスキルの説明には〝力・魔力・素早さを一時的に数倍高める。その代わりに素の防御力は1に。〟とあるから、どんな感じなのかある程度は分かるよ? でも、どんなスキルを持っているのかとか、そもそもジョブはどうなっているのかとか、そういうのが全く分からないんだよね。

 これはあれかな? 天使や悪魔に聞けば分かるのだろうか。それとも、あの部屋に運ばれて来た彼が目を覚ませばあるいは……。

 いやでも、今までは全く会話をすることも不可能だったからね。あの部屋にいる時はテレビ越しに声が聞こえたけど……はたして今後はどうなるのやら。




「……もっちー?」

「あー……ちょっとステータスを見て悩んでた」

「悩むよな! 一体どれにスキルポイントを振れば良いのか……ポイントがありすぎるってのもなやみものじゃん」


 俺がスマホをみて唸っていたのを見て声を掛けてきたみたいだけど、なんだかスキル振りで悩んでいると勘違いされてしまった。

 まぁ確かにそっちも悩ましいんだけどね。何せ俺のステータスには〝エラー〟が現れている……っと、どうやらエラーが修復されたのかな。スマホからシステムからのお知らせ時に鳴る通知音が響いた。


「わわ……えっと、望月くんのスマホだけなんか鳴ってるけど」

「システムからのお知らせよね? 何かあったのかしら」

「とりあえずチェックしてみるよ」


 心配そうにこちらを見る彼女達に対して、俺はチェックすると告げスマホをタップしていく。


 お知らせの内容を見るとそこに書かれていたのはやはりというべきか、修復が完了したというものだった。なので俺はステータスを再度チェックし、そこでちょっと目を疑った。


―――――――――――――――――

 スキル

 錬金術(上級・9)

 鑑定(初級・5)

 陣魔法(全属性・カンスト)

 投擲(初級・5)

 彫金(初級・カンスト)

―――――――――――――――――


 ……なんかスキルが変化してる。たしかここに有ったのはただの〝魔法〟でそれも〝初級〟だったはず。

 よし、とりあえずスキルの詳細をチェックしてみよう。そうしないと全くもって何が起きているかわからないからね。


―――――――――――――――――

 陣魔法(全属性・カンスト)

 

 ユニークスキル〝反転・バーサク〟を認識した事で変化した魔法の派生スキル。

 ベースは錬金術の陣作成で、簡易の魔法陣を魔法により何処にでも描く事が可能。ただしこの陣は魔法戦闘に使うもので生産では使えない。生産で使うなら錬金術の陣を用いる事。

 

 今まで使っていた初級魔法は陣を用いなくても使用可能。

 魔法陣で作り出した魔法は、手間がかかる分それだけ威力が高くなる。




 追記

 何勝手に新しいスキルを生み出しているのよ! こちとら全く予想外の事だらけでパンクしそうだわ!! ヽ(`Д´#)ノ

 てか、なんで〝反転〟を認識しているのよ……そんなのズルいじゃない! チートよチート(´;ω;`)ブワッ

 そもそも! あなたの中ってどうなっているのよ。普通じゃありえないんだけど!! てか、彼らが使った大技もなんか心当たりがあるんだけど!! あーもう、ちょっと色々と調べる必要が出てきたわ……。いえ、そもそも……と、とりあえず! 私はちょっと忙しくなるから、あなた達は無茶をしないように!! 分かったわね(´Д`)ハァ…

―――――――――――――――――


 えっと、なんかごめんなさい?

 どうやらシステムさんは色々とこの事で忙しくなってしまったようだ。……うんでも俺が悪い訳じゃないよね。だってこうなったのも自然な流れみたいなものだし。



 それにしても、コレまで通りに初級の魔法は普通に使えるみたい。だから、純粋に上位互換になったって感じなのかな。

 問題はその陣についてなんだけど、錬金術の陣に関して言えば幾つか有るピースを上手く組み合わせる事で陣を作っているんだよね。それで錬金工場を作ったり、錬金人形に出来ることを増やしたりしている。

 それでこの魔法の陣だけど、これはどうやって使うんだろうか。魔法で陣を描くってなっているけど、某闇魔法みたいに地面や空中に杖で書き込むのだろうか。

 もしくは某錬金術師みたいにパンとやって変化させたりとか? とりあえず試してみないとね。



 あぁ、なんだかやることがいっぱい有りすぎて、俺もシステムみたいに頭がパンクしそうなんだけど。

 とりあえず、1つ1つ消化していかないとかな。でも、どれから手を付けようか? どれもこれも気になりすぎて、優先順位がつけがたいよ。

ブックマークに評価ありがとうございます!(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)ペコリ♡...*゜

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 304話もですが、ステータスに「彫金」のスキルがありません。
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