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雷の速度でさっくりと

 ちゅー太・ちゅん吉の偵察の結果。うんまぁ、やっぱり基本タイプのフィールドなんだなぁ……なんて思ってしまった。


 まず通常のモンスターなんだけど、こちらは強化型のフィールドと違い雷属性で纏められていた。まぁ、その御蔭で多様性が失われてしまっているので、実に狩りやすいフィールドとなっているんじゃないかな。

 そんなフィールドモンスターなんだけど、見た目はカニ? 何かよく分かんない奴なんだよね。なんか鱗みたいなのが生えてるし、体になるのかな? モサモサとした毛もある。

 そんなモンスターが、だいたい95センチぐらいのサイズで地面をカサカサと動いている。


 これ、見た目だけだと雷属性なんて思わないよね。でも鑑定の結果が雷属性になっていたんだ。まじで意味が分からないよ。


「……カニ?」

「雪……カニに見えるのはハサミの部分だけだからね?」

「……美味しそう」

「あ、アレをみて美味しそうに見えるなんて」

「あ、悪食じゃん」


 確かにハサミだけを見ればカニみたいで美味しそうに見えるかもしれないけど、全体をみるとなぁ……とても食べる気にはならない。

 ただまぁ、相手はモンスターだからね。姿そのものが残るなんて事はないから、食べるとかそういった事は気にしなくていいかもしれない。


 とまぁ、それ以外にもモグラみたいなのも居た。あれ? モグラって土属性じゃないのって話になるんだけど、ここのモグラはどうやら違うらしい。

 ただモグラはモグラだから、さっきのカニと比べておかしな点など無いから気にするべき点はないかな。


 ともあれ、そんな雷属性な相手だけど、やつらは地面をゆっくりカサカサと動いているだけという。


 これ、一体何処に障害となるような要素があるだろう? 地属性の魔法とかで上手く対処してしまえば、さくっと排除できそうな感じだよね。



 次にボスモンスター。こっちはこっちで、もうね……色々と考えたりしたのに、全部拍子抜けと言うか何というか。


「どうみても雷獣の小型版だよね」

「……ちっさいもふもふ」


 どうてみてもダウングレード版です。本当にお疲れ様でした。と言うか、先に戦ったのがこいつのアップグレード版だったって事かな。

 フィールドモンスターに次いで、このボスモンスターもなんだけど、俺達が余程のミスや慢心でもしない限りは何ら問題のないモンスターかな。


「そういう訳で、最初から全力で叩きながら全速前進かな。さっさとボスを討伐してモニュメントを開放しよう」

「それが良いわね。ただ全力を出すのって……」

「桔梗じゃん! 土属性の魔法でガンガンと道を作っていくのが一番!」


 ま、まぁ、秋山さんが一番のダメージソースになるのは決まっている事ではあるけども、決して俺達が何もしないというわけじゃないからね。

 夏目さんはそこら辺を間違えないでもらいたい。


「分かってるじゃん。桔梗の穴を埋めるのが私だよな!」

「穴って……クールタイムじゃないかなぁ」

「……耳や鼻に矢?」

「それ、私が死んでしまうじゃない」


 冬川さん達の戯れはスルーしておくとして。


 秋山さんが土魔法で一気に地ならしをしつつ、俺と冬川さんがその隙を〝ロックアロー〟や〝ロックボール〟で、夏目さんが〝ロックショット〟と弓技のレイン系などでフォローしていく。そんな感じで突き進んでいけば、さっくりと攻略出来ると思われる訳で。


「今回は防衛をする必要はないと思うからね。錬金馬で一気に駆け抜けていこう」


 そんな訳で、俺達は錬金馬とちゅんめをボスが居る場所へと一気に駆けさせ始めた。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 道中においては、何も語るものなど無かった。ただ、その道中と言うのは……。


「さてと、スマホを登録しないとな」

「なんだかさっくりだったね」


 そう。モニュメントに到着するまでの道中。言ってしまえば、ボスモンスターも含めて! という事になる。

 いやまぁ……そもそもの話。フィールドボスの雷獣だけど、アップグレード版と違って本当にヌルいんだもん。


「あれ、もう動く砲台ってだけだったよね」

「ウサギペアでサクッと無効化出来ちゃったもんなぁ」

「ぷぅ!」「ぷぷぅ!!」


 俺の一言に対して、マルとモロがその手に持つ杵をクロスさせながら天へと掲げている。どうやらコレは2体の決めポーズみたい。

 ただ、そんな決めポーズをしながらも、マルモロペアはこちらをちらちら。その姿から察するに、この2体は「どう? 自分達頑張ったでしょ!」とアピールしているのだと思う。


「うんうん、頑張ったじゃん! ご褒美に雪特製のケーキを……」

「「きゅぃ!!」」


 あ、ご褒美に不満があるみたい。多分だけど、夏目さんは冗談半分で冬川さんの作ったものをと言ったんだろうけどね。

 ただ、自分が召喚した精霊達にも拒絶される✗✗料理。……うん、何やら冬川さんが両手両膝を地面についている姿が見える気がする。


「あっちは見ないようにしよう」

「え? あ、あぁ……うん、そうだね。かわいそうだけど食べられないのは事実だもんね……」


 とまぁ、冬川さんの料理と絶望は目をそらすとして、ウサギ達には何か美味しいものでも提供するべきだろうね。

 本人達がアピールしているのはどうなの? と思わなくもないけど、アピールしたくなるのも分かるぐらい彼らは八面六臂の活躍を魅せた。

 雷獣の遠距離攻撃を杵で打ち消し、接近しては杵で白兵戦をしてみせ、闇魔法を使い雷獣の足を止める。


 ぶっちゃけ、この2体だけで十分じゃないかなぁ? と思ってしまう程だったんだよね。


 いやまぁ、俺達も頑張ったんだよ? 頑張ったんだけど、ウサギ達の張り切り具合からしてみれば、些細なものだったんじゃないかな。


「……むふー。流石ボクのもふもふ」

「正直、ウサギたちの頑張りを邪魔しないようにしていたのだけどね」


 自慢げに胸? を張る冬川さんと、ヤレヤレといった具合に事実を告げる秋山さん。


 そうなんだよね。秋山さんが言うように、FFが発動しないようにと気を使っていたのは事実で、俺や春野さんは道具系を全て封印していたんだよね。

 道具類は現状、基本的に固定ダメージだからね。そんな固定ダメージを叩き出す物だから、精霊にもダメージが入るんじゃないか? と思って自重していたんだ。


 いやはや。ここに来て、前衛が頑張りすぎる時の問題が露呈したなぁとは思う。いやむしろ、このタイミングで露呈して良かったのかもしれない。


「うちの前衛といえば、錬金馬か秋山さんのゴーレムの盾が基本で、そこに遊撃とかで冬川さんが喚び出した精霊達だからね」

「ゴーレムは次に生成するまでクールタイムがあるもの、下手にFFでゴーレムの体力を削るのは不味いわよ」


 今までは錬金馬やゴーレムの隙間を縫うようにしつつ、道具なりを撃ち込んでいたから問題はなかったけど……改良型の焼夷筒などのことも考えるとね。


 ちなみに、何故今までこの問題が露呈していなかったのかというと、ここの雷獣並に素早い相手がいなかったからかな。

 他に速いモンスターと言えば、空を飛んでいるか水の中を泳いでいるかだったから、基本道具のダメージが前衛に入るなんて状況が無かったんだよね。


「対空や対水中戦の道具も必要だけど、これから陸上で素早く動けるモンスターも増えるかもと考えると、色々対策が必要かもなぁ」

「それが分かっただけでも、かなりの収穫ではないかしら」

「たしかにそうかも」


 さっくりとした相手ではあったけど、収穫自体はかなり有ったって事になるかな。そもそも、ここでは雷属性のドロップ品を大量にゲットできたしね。




「とは言え、これはどうしようか?」

「カニ? の爪なドロップ品だよね」

「さっきから雪が涎を垂らしてみているのよね……」


 果たしてコレは食べても良いものなのだろうか? 鑑定結果には食べることが出来るとか出来ないとか、そういった内容は全く書かれていなかったからなぁ。

 この爪だけを見れば、確かに美味しそうには見えるんだよね。ただ、全体像を既に見た後だから……ちょっとと思う部分もあるし。

 うん、この爪の扱いは本当にどうしようか? 

ブックマークに評価ありがとうございます!ヾ(*´∀`*)ノ

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