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無料などでは有りません

――――――――――――――――――

 ポータルの開放について


 石碑にて、各フィールドを移動できるポータルが開放されました。

 今後お使いのデバイスを登録した場所であれば自由に行き出来ます。



 ポータルの使い方


 ポータルを動かすためには、魔石が必要になります。所謂使用料というものです。

 移動するフィールドにもよりますが、一区間のポータル移動に必要となる魔石は1人につき小サイズの魔石が1つ分必要となります。

――――――――――――――――――


 ね。思いっきり壊れているでしょう?


 こう、どうやって戻ろうって悩んでいたのが一気に吹き飛ぶ情報だよ。

 船の強化についてあれこれと考えていたのが、なにやら馬鹿らしく思えてくるんだけど……まぁ、船に関して言えば今後別のことにも使うことになるだろうから、決して無駄ではないんだけどね。


「こ、これは……」

「ま、まぁあれだよ。時間がかかる移動を一瞬で終える事が出来るって事だよね」

「でも余計に島の不思議が増えたじゃん」

「……ポタ屋さん?」


 確かに島の謎が一気に増しはしたけど、これも島だからなぁと納得ができない訳じゃない。だって魔法とかが有るわけだしね。

 それと冬川さん。このポータルは中に人なんて居ないから〝屋さん〟ではないと思うよ。


「でもこれで、鶏や牛の心配をしなくてもいいって事だよね」

「一気に戻れるものね。それにしても、小サイズってどんなものかしら? 今までの魔石って確かにサイズの違いはあったけど、大型とか小型とかそういう説明は無かったはずよね?」


 確かに魔石の鑑定結果には、質の良し悪しはあったけどサイズの大小は書いてなかったかな。あぁでも、もしかしたら機能の拡張が入ったから、もしかしたら鑑定結果に変化があるかもしれない。

 ここは一度、手持ちの魔石を鑑定してみるとしようかな。ナイスタイミングと言わんばかりにって感じなんだけど、手元にはちゅん吉が確保してきた魔石があるしね。

 因みに、この魔石の大きさはペットボトルのキャップぐらい。コレと同じサイズの魔石は、他だとレッサーライオンぐらいかな。

 他の魔石はというと、ネズミが小指の爪より小さいサイズ。それより多少大きい感じだったのが、バトルスパロウ。シュンメーは更にもう少し大きいぐらい。だいたい親指の爪サイズかな? まぁ、馬の大きさを考えたら小さい気がするけど。


 後はちょっと現状使いにくいというか、どうしようか悩む魔石もあるんだけど。


 サイズとしては亀の魔石と同じ大きさである蜘蛛の魔石。うん、現状まだ放置したままなんだよね。亀の魔石は錬金用の水甕につかったけど。

 そんな2つの魔石サイズはというと、ペットボトルの蓋を3個から4個ぐらいを合わせた感じ。



 とまぁ、今まで手に入れた感じの魔石サイズはこんな感じかな? そしたら鑑定をしてみようか。この魔石がどんな物なのかにサイズは表記されるのかを見るために。


――――――――――――――――――

 狂雪客の魔石(普通・小)


 特徴:風属性


 魔石云々は割愛するわよ。もう口にするような事を考えるバカなんて居ないはずだものね。

――――――――――――――――――


 狂雪客……狂ったサギの事かな? まぁ、戦闘している姿とかは全く見ることが出来なかったから、どんな相手なのか全然分からないんだけど。

 あと、魔石の説明文はもう完全に手抜きだなぁ。もう少し違う事を書いたりも出来ると思うんだけど。


 と、それよりも! サイズに関して言えば、恐らくこの品質の隣に書かれている〝小〟がサイズの事なんじゃないかな。

 本来なら、多分鑑定のレベルを上げたら分かったことなんだと思うけど、鑑定のレベルを上げてないからね。あれ? でも、ここで見えるようになったということは、鑑定のレベルを上げる意味が一つ無くなるような……うーん、もしかしたら、レベルを上げても見れなかったかも? コレはいくら考えても、検証出来るような内容じゃないかな。


「とまぁ、どうやらこの魔石がサイズ的には小みたいだね」

「他だとちょっと違うのかな?」

「そういえば、魔石は全部拠点の倉庫内だっけ」

「え……そうなると1人しか帰れないじゃん!」

「……帰れない?」


 いやいや。そこは誰か一人が魔石を回収しに行けばいいだけだと思うよ。

 サイズ的にいうなら、レッサーライオンの魔石もそこそこ残っていたはずだしね。だから、全員が問題なく帰宅することは出来るはず。


「それにしても、ポータルを使うのに魔石が必要なんてね」

「多分だけど、魔石を回収してるんじゃないかなぁ……正直、錬金術師がいても魔石って溜まっていく一方だし」

「モンスターを倒したら、殆どの確率で入手できるもんね」

「……弱いほど出る」


 説明文にもあったけど、1人につき小サイズの魔石を1つ〝分〟が必要ってなってるんだよね。

 だから恐らくだけど、分割とかも出来そうだし、なんなら複数人で中サイズと小サイズを混ぜて払う事も出来るんじゃないかな。

 分割に関しては今手持ちにないから鑑定出来ないけど、恐らくネズミとかの魔石は〝最小〟とか〝極小〟って鑑定結果になるんじゃないかなと思っている。だって、小サイズと言われたペットボトルの蓋程に比べたらねぇ……小さすぎじゃないかな。


「しかし、そうなるとこの後にも魔石を回収するシステムがありそうよね」

「錬金術師がいないと、魔石って有っても意味がないもんね」


 そこは今後の石碑に期待という事で。どういった形になるかは分からないけどね。


「あ! その魔石って小サイズなんだよね?」

「そうだけど。何か有った?」

「いや……今持ってる魔石って、その小サイズを1個なんだよね?」

「そうなるかな……って、あ! そういう事か」


 今あるのはこのサギの魔石が1個。という事は、戻れる人数は1人で1区間のみ。

 そしてコレが重要なんだけど、ここは〝第3フィールド〟なんだよね。で、魔石をしまってあるチェストがあるのは〝第1フィールド〟。うん、どう考えても1区間分足らないんだよ。


「1人で第2フィールドに飛んで、そこから第1フィールドの拠点まで猛ダッシュ?」

「それはスタミナが続くのかしら? シュンメーやレッサーライオンが追ってくるのよね。その状況を単独で行なえというのは厳しくないかしら」

「でも、ここで魔石を確保しようと思ったら湖に船で出ないと駄目だよな」


 あれ? もしかして終わった? せめて討伐した水中モンスターの魔石を入手出来ていれば。


「あ、冬川さんにちゅんめで駆け抜けてもらうとか? もしくはちゅめらに水中モンスターをトレインして貰うとか」

「船に乗る必要がないなら、ちゅめらも自由に戦闘が出来るわよね」

「……ちゅん吉も可」


 召喚精霊に頼りっきりな作戦だけど、現状だとコレしか手段が無いんじゃないかな。

 果たしてどの方法がいいのか分からないけど、第1フィールドの拠点へ戻るためにはポータルを起動するのが一番良いからね。てか、それしか無いと思う。

 新しい船を作るというのは却下で。ギャンブル性が高すぎるし。ポータルが有ると分かる前だったら、それしか無いと言えたけどね。



 そんな訳で、どの方針で行くかサクッと決めようか。


「っと思ったけど、まずはマップの確認。次に繋がる場所がどこに有るかを調べておかないと」

「あ、それも大切だったよね」


 もしかしたら島から次のフィールドへと行けるかもしれないしね。そうであれば、魔石の問題も次のフィールドで解決しちゃえばいい。

 てことで、スマホをタップして地図のチェックをしてみる。


「あぁ……うん。来た方向と反対側を突破しないとダメそうだ」


 どうやら次のフィールドに行くためには、今一度湖へと突撃しないといけないみたい。

 ただ少しだけ救いと言えるのは、島へと来た時よりも距離が短そうということかな。まぁ、何も出ないということはないと思うけど。


 ただ、一度は第1フィールドへと戻るのが良いかもね。色々と道具も消費してしまったから補充もしておきたいし。

 なので、やはりここは精霊達に頑張ってもらい、魔石を回収するとしよう。

ブックマークに評価ありがとうございます!(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)ペコリ♡...*゜

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― 新着の感想 ―
[気になる点] マジックバッグに余裕があるのにどうして魔石を拠点に残したのか不思議。盗まれる恐れがゼロじゃないでしょう。
[一言] 1フィールドに戻れるかの確認もだよね。
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