表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

188/827

海鮮天国(笑)

 島へと接近すればするほど、モンスター達の襲撃が激しくなっていく。

 最初こそ、小型の魚系モンスターのみで編成されていた。だから、長距離攻撃で水面を凍らせる方法でなんとかなっていたんだけど、流石にもうそれでは無理な状況。


 因みに、上手くタイミングをみて鑑定したモンスター達の結果が……。


――――――――――――――――――

 フライングブレードフィッシュ


 特徴:早くて鋭い!


 集団で囲んで切り裂きにかかってくるよ。

 あの羽の様な胸ビレと尾ビレが剣の様な鋭さを持っているから、あれで攻撃されるとスパーン! と首がとんじゃうかも? 接近される前に倒しちゃおう☆ミ

――――――――――――――――――


 とてつもなく危険そうな相手だけど、食べたらとても美味しそうな感じがする。

 あ、でもモンスターだから倒した所でドロップなんだっけ。白身とかを落としてくれないかな? と思うんだけど、ドロップしても拾えないんだよなぁ。残念。


――――――――――――――――――

 ランススクウィッド


 特徴:うねうねで貫通!


 2本の触腕を使い、獲物を捕獲するモンスターだよ。

 その触腕の先端が槍の様になっているから、もしかしたらソレで船体が貫かれちゃうかも(*´艸`)

 結構遠くからも狙ってくるから、捕捉するのがちょっと大変( ´Д`)=3

――――――――――――――――――


 これまた面倒そうな。だけど美味しそうなモンスター。

 遠いと言うけど、どれぐらいの距離から狙って来るのやら。今の所、フライングブレードフィッシュにその槍の触腕が邪魔をされ、上手く船体を貫くことが出来ていないみたいなんだけどね。


 まだまだいるよー。


――――――――――――――――――

 ハンマーナックルオクトパス


 特徴:うねりながらの超打撃!


 全ての触腕がハンマーになっているから、絶え間無く殴り続けてくるなんてこともしてくる相手。

 名前の通りその触腕の先はハンマーになっていて、一撃を受ければスタンしてしまうほどの威力。そして奴は、スタンした相手をその吸盤がついている触腕で……((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

――――――――――――――――――


 イカの次はタコかぁ。

 これまた、唐揚げにして食べたくなるような相手だけど、かなり凶暴そうな相手なのは間違いない。

 ただこれも、上手いことイカと同じ様に連携が噛み合っていないのか、スタンしているのはフライングブレードフィッシュなんだよね。


 そして極めつけがこいつ。


――――――――――――――――――

 スリケンフィッシュ


 特徴:お星さま!


 高速で回転しながら突撃してくるよ。

 その攻撃方法が、正に忍者が投げる手裏剣! なんだけど、突き刺さった後は知らないほうが良いかも? え? 知りたい。仕方ないなぁ……。


 獲物に突き刺さったスリケンフィッシュは、その体を柔らかくしながら相手に張り付くの。そして張り付いたら、体の中心と思われる場所から……正にエイリ●ンに出てきたあの手みたいな感じね(´;ω;`)

――――――――――――――――――


 ふぇ、ふぇ、フェイ●ハ○ーさんの事か!?

 なんて恐ろしいモンスターなんだ。ただ、その状態から捕食されるのか、卵や幼体を植え付けられるのか分からないんだけど……いや、分かりたくもないかな。

 ある意味、一番注意しないといけない相手かも? 一番サイズが小さくて察知しにくい敵だし。


「それにしても、何で出てくるモンスターがすべて武器なのかな! っと、ファイアボール!」

「特徴がそんな感じだからじゃないかなぁ……マジックブースト!」

「ヤバいじゃん! フェイ●ハ○ーさんが超接近してるじゃん! ウインドアローレイン!」


 夏目さん、それはスリケンフィッシュだからね? どこぞの手とは名前が違うから。


 ただ、そんなスリケンフィッシュが接近してくるだけで、女子達はてんやわんやといった状態。一度その姿を見つけたら、他のモンスターをよそに集中砲火をしていたりする。うん、少しオーバーキル気味過ぎるんじゃないかなと思う。

 けど、恐怖に勝てないのは分からなくもないからなぁ。上手いことフォローしながら戦うしか無いかな。


「ふー……視界上にスリケンフィッシュの影なしね。雪、空からの襲撃は?」

「……ん。10時の方向に1」

「それならちゅん吉に任せても良さそうだね。っと、またまたトビウオさんの団体が接近してきてるなぁ」


 この襲撃は何時終わるんだろうか。もしかして島に上陸するまで続くのでは? いや、更に違うモンスターも増える何てこともあるかも。

 第3フィールドはその殆どが湖だから、恐らくだけどフィールドボスも湖の上にいる時に出てきそうな気がするんだよね。もしくは湖底に行くとか。

 そしてこのままこれだけのモンスターを引き連れて島へと上陸する前に、フィールドボスが現れたらと思うと……。


「ちゅめらもう少しスピードを上げることは?」

「く、くぅぅ……」


 ちゅめらから申し訳無さそうな感じの鳴き声が聞こえた。なるほど、既にマックススピードで移動しているって事だね。

 となると、なんとかして俺達がこのモンスターを討伐していくしか無い……はぁ、これはもう採算が取れない戦いになりそうだなぁ。ドロップ品は拾えないしね。


「春野さんもネイルショットガンとグレポンをガンガンと撃ち込んで貰っていいかな?」

「えっと、弾数は大丈夫?」

「気にしなくてオッケー。上陸した後に頑張って量産するから……」


 これだけ激しい攻撃を受けているのだから、流石に上陸後に直ぐモンスターの襲撃は無いでしょ。……無いよね?

 とりあえず。今この状況を突破することのほうが優先だからね。ここはアイテムを惜しまず使っていくしか無いと思うんだ。


「それに、上陸した後の方がやりやすいからね。秋山さんのMPさえ残っていれば、その場で安全地帯の確保も出来るし」

「壁で囲うって事よね……はぁ、上陸後に直ぐ仕事をしないといけないのね」

「しかたないじゃん。そうしないとゆっくりと休憩も出来ないし! ただ、ソレが終わったら桔梗はガッツリと休むって事で!」

「……美味しいものを食べる」


 とは言え、今はその上陸についても不安が出てくるような状況だからね。


「そんな訳で、水中に向かって爆弾をぽーい!」

「私もちょっと遠い場所を狙ってグレポンを……」


 固定ダメージ化した爆弾だけど、水中で爆発した場合どうなるのかは少し不安だった。だったんだけど、その不安は不要だったようで。


 爆発はそこそこの水柱を上げたかと思うと、その爆発による衝撃によって何やら魚達にダメージが入ったみたい。

 何匹かのモンスターはピヨピヨと星でも回しているのか、スタンし水面へぷかりと浮かんでいる。

 ただ残念な事に、触腕によって距離を取っているイカやタコはスタンしなかったみたい。どうやら結構近い場所で爆発しない限り、モンスター達はスタン状態にならないみたいだね。


「とは言え、これで少しは楽になるかも」

「グレポンでイカやタコを直接狙ってみる?」

「それもありかもね」


 流石に焼夷筒は意味がないだろうけど、もしかしてバブルボム(毒)とかは効果があるかもしれない。

 これは一気に船体の防衛が楽になるかも? と思ったけど、口には出さないようにしようかな。だってそれがフラグになったりするし。


「……楽勝」

「あっ」

「い……」

「うわぁ……雪ぃ」

「えぇぇ……それはないじゃん」


 出さないようにしようと思ったら、見事に冬川さんが言っちゃったよ。


 それにしても、皆同じことを思ったみたいだね。これを言ったらフラグを立てるパターンだって。まぁ……ただそれって漫画とかゲームのお約束的なものだから、この状態でそのお約束が成立するかどうかは別なんだけどね。












 なんて思っていたけど、どうやらこの島でも〝お約束〟というのは成立するみたい。

 何やら少し遠くにうねうねと長い何かが動いたのが見えたけど……アレは一体なんだろう。目測だけど、その長さ的に10mは超えているように見えたんだよなぁ。


「てか、雪がフラグを立てるからじゃん!」

「……キノセイ」


 まぁ、フラグを立てた立てていないは横においておこうよ。ただただタイミングが悪かっただけかもしれないしね。

ブックマークに評価ありがとうございます!((*_ _))ペコリ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ