昇級試験は何処ですか?
カツヤとジークはウィルの店に行く道すがらメモをした買い物をしながら歩いていた
強く探るような視線を感じカツヤとジークが振り返ると美しいシスターと美しい魔法使いが離れた露店の前に立っていた
二人の女性は目線を外すと冒険者ギルドの方に歩いて行った
「ジーク新人研修時にはいなかったよな?」
「カツヤあんな美人さんいたら忘れないぞ」
「敵意はなかったな?」
「上位冒険者かな?」
「依頼が終わって街に帰って来たって所かな?」
「でもかなりの間『潜在力検索と技能索敵で視られていたぞ?」
「美人さん達とは戦いたくないな嫌だなー!あーまだやることあるのにイベントフラグ立ちすぎ!ゲーム終わったらアンケートに書いとかないといけないな!」
「だなーイベントフラグが短期間で立ち過ぎてメインストリートが中々進められないって事をな!ンナー!よし!頭を切り替えて取り敢えず買い物続行ー!」
「オー!」
「「範囲敵意探知範囲音声探知範囲敵対者索敵取り敢えずこれでよし!」」
「お姉さまあの御方お二人なのですね?」
「ええ!あのお二方よ!ああ!お父様ありがとうございます!たまりませんわ!我慢出来ませんわ!」
「お姉さま!?ダメですよステイですよ!まだステイ!アタクシも我慢してるのですよ!ようやく見付けた強者の気配を感じて我慢してるのですよ!」
「そうよね!わたくしとしたものが端ない所を見せる所でしたわそれでは一応の冒険者依頼完遂の報告を終わらせると致しますわよ」
「はい!お姉さま!」
「「ハゥアフゥ!!範囲魔法に包まれたわ!凄い!たまりませんわ!」」
美しい二人組は内股で足早に冒険者ギルドに向かって行った
「いらっしゃいいらっしゃい!多めの料理も沢山入る蓋付きの深めの器の良いのが出てるよ!さぁ見ていった見ていった!大きな宴用の器や大皿もミスリル製の皿や器も入っているよ!さぁさぁ早い者勝ちだ!!見ていった見ていった!!」
「さぁさぁ見ていった見ていった!!新品の酒樽が大きさ色々取り揃えてあるよ!酒でも水でも蓋付きの使用だから上蓋を取れば果物も沢山入るよ!さぁさぁ早い者勝ち!見ていった見ていった!冒険者必須の人気のミスリル製の大口細樽容器も数量限定で入荷しているよ!次はいつ入って来るか判らないよ!さぁ早い者勝ちだー!見ていった見ていった!!」
「ジーク!!求めていたものが出て来た!俺は器を買い占めてくる!」
「カツヤ!求めていたものが売っているぞ!俺は樽を買い占めてくる!」
「「オー!」」
カツヤとジークが器や樽を大量に買い品物が次々に二人の荷物袋に消えていく!
見る間に二つ露店の品物が減っている
「「お客さんお客さん他にもお客さんがいるんだ!そのくらいで勘弁してくれ!」」
二人の露店の店主がカツヤとジークを止めた
「アッ!すいません!じゃあまた来ます!」
「あっ!悪いごめんな!それじゃまたよろしく!」
「「こちらこそ沢山のお買い上げありがとうございました!」」
カツヤとジークは広場の露店商から離れ串焼き肉を食べながらウィルの店に向かって行く
「ジーク順番が狂ったな?でも良い買い物出来たから良しとするか?」
「カツヤ見事に露店の罠に嵌まったな!でも良い物も買い物出来たから良しとしようぜ!」
「次は久々のミリュムちゃんとお話しだー!」
「違うぞ装備品のメンテナンスをオヤッサンの店に行くんだぞー!」
「そうだった!」
「ジークお兄さんはステイだぞ?」
「カツヤお兄ちゃんもハウスだぞ?」
「「ではオヤッサンの店に突撃ー!ウォー!オヤッサンただいまー!来たよー!」」
「おー、二人共元気そうで何よりだ!しばらく見なかったがどうしてた?」
「俺達森や山の採取がてら山籠りをしてました」
「はぐれのゴブリンとかオーガやオークを相手に鍛錬がてら山籠りでヒト型と戦う心構えも鍛錬してたんだ」
「やはり人を切る事も上位冒険者なればやらなきゃ成らないからな。殺りまたくなくても敵は待ってはくれない躊躇えば自分や仲間達が危険な目にあう。少しづつで良い慣れろとは言わない。慣れればそれを楽しみになる切っていることが快楽になる。そして終いには殺人〘鬼〙になる。〘鬼〙となれば闇の中でしか生きられなくなる。生きていけなくなる。そうはなるな?自分達の握る刃は自分達の心を護る為の刃だ。それを忘れずに振るうんだ。それに〘鬼〙いちゃんと〘鬼〙いさんはミリュムは大嫌いだ忘れずにな!」
「「ハイ!」」
「やっぱり経験者は同じ事を言ってくれます。有り難く思います。オヤッサン」
「そんだな経験して来た人は同じ話をしてくれるな。有り難う御座います。オヤッサン」
「そうか?」
「はい、俺達の師匠の叔父さんと俺達の祖父の弟で俺の養父が修行と鍛錬の時の合間に言い聞かせてくれていました。叔父の一人のが怒りと哀しみのあまりに〘鬼〙になりかけそれを皆で抑えにかかり〘人の心〙を取り戻す為に仕方無く叔父に大怪我を負わせてなんとか身体の治療中に語りかけ〘人〙戻せたと言う話しと共に」
「成る程〘鬼〙が家族から出そうになったのか。それはご家族は気が気でなかっただろう。叔父さんのその後の容態は?」
「ああ!柊は元気でピンピンしてるぜ!俺の師匠だったしめちゃくちゃ強いんだ!でもめちゃくちゃ優しいぜ親族のなかでもトップクラスに!」
「そうか!優しさも心も取り戻せたのか!良かったな
中々優しい家族なのだろうな!〘鬼〙を救える優しい家族か。一度あってみたいモノだな」
「来れたらオヤッサンを紹介したいです!必ず!」
「来れるならオヤッサンとミリュムちゃんを紹介するぜ!絶対に!」
「そうかありがとう!その時はヨロシクな!良しじゃあ装備品をカウンターに置いて行けー!じっくり丁寧にメンテナンスしてやるからメンテナンスの必要な武具装具をたっぷりおいてけー!」
「「ハイ♪たっぷりどーぞー!」」
「オオー♪それじゃ預かる。そうだなー防具類のあちこちの強化と武器類を見てみるからな!少し武器は消耗が激しく出ている。武器類は買い換える事も頭に入れといてくれ防具類も換装があまりに多いのなら買い換えを勧める。それも憶えていてくれ。取り敢えず二日後に店に顔を出してくれ」
「買い換えですね?了解しました」
「買い換えカー!了解したオヤッサン!」
「「オヤッサンミリュムちゃんは?」」
「ミリュムはお使いだ。残念だったな!」
「「いないのかーコレをミリュムちゃんと食べて飲んで下さい。山や森の美味しい果実で作ったジャムと果汁のジュースです。出来の良いのを選んで残していた物です。クッキーやブレットに着けて食べると旨いぜ!」」
「おお♪旨そうだ!ありがとうミリュムも甘いモノが好きだからな。喜ぶと思う!遠慮なく戴くな!」
「「うん!それじゃあ二日後にまた来ます!」」
「預かっておくなー!」
『ウィルフィルム小僧達の話しには嘘はなかった。真実のみ語っておったぞ。』
「居たんだな。〘鬼〙を倒さずに救える者が。そうか家族だから救えたのか。仲間以上の絆を持つものだけが〘鬼〙を救うと言う伝承に嘘はなかったんだな」
『あの事は今更だウィルフィルム。大戦後に〘鬼〙の出現は必ずあるもの。森羅万象の一つ。強く英雄に成るものが出現するのならその裏の〘鬼〙も出現する。世の理』
「全ては裏と表、表裏一体と判ってはいるんだ。判ってはな。だが何か救う方法が無かったのかと思う事が時には有るのさ。俺も永く生きてきたからな」
『我から見ればまだまだひょっ子だ。お主も子ら達のように甘えに来れば良い ミリュムと共にな?妃達娘達も喜ぶ。俗世にまみれて二百年程だ 少し休暇を取る頃合いであろう?ハイエルフでも休息をとるぞ?お主は世界の護り手ではない。ウィルフィルムその小さな身体で行える事は多くは無い。お主はお主の回りの者達を大切に生きていけば良いのだ。』
「そうかも知れないな?人間達と永く生きてきたからな そろそろ休暇を取る頃合いなのかも知れない」
ウィルはパイプに煙草の葉を詰め右手の人差し指の先に火を灯しパイプを咥えたまま火を数回吸い煙りを吹かせる。
「そうだ今度はミリュムも連れてバルデュエル世界の旨いモノ巡りの旅に出るとするか百年程!」
『おお♪それは良いのでは后と妃を2頭連れて行くとするか?ウィルに妃を選ばせてやるぞ?』
「おお♪良いのか?あと五十年だ。あと五十年経ったら旅に出よう」
『うむ!五十年瞬く間に過ぎ行く時の流れが遅く感じてむず痒い!待ち遠しい』
「ハハハハハハ!バルデュエルそんなものさ楽しい事を待つと1日も永く感じてワクワクして眠れなくなるからな!それじゃあ装備品のメンテナンスをするか店番ヨロシクな!」
『了承した任せて置くが良い不埒なものは我が叩き出してくれるのでな!』
「手加減しろよ?こっそり捨てに行くのも大変何だからな?」
『死ぬ程痛め付けぬが死ぬ程恐ろしい目には会わせるがな?』
ウィルが工房に入って行き店は無人となった。
カツヤとジークがポーション類を購入している時に賑やかなパーティーとすれ違い少し離れた場所から強い敵意を込めた声を投げ掛けられた
「よー♪魔王の二人組ってガキ大将はテメェらだろ?あんまり調子に乗るな?一般人の悪タレ程度を締め上げるくらい冒険者なら誰でもできんだよ!冒険者ならオーガぐらい一人で倒せるようになってから冒険者と名乗るんだなー!魔王様と魔王陛下なんてよー!!魔王なら討伐しても良いよな!!」
その男の言葉を言い終わると共にジークの拳がその男の顔面に入っていた
「カツヤこれもテンプレだよな?構わネェよな」
「ジークこれもテンプレだ多分!構わないぞ」
「「じゃなきゃハグレオーガを狩り捲っていて冒険者ギルドに大量の素材持ち込んで買い取りの査定額待ちで時間潰しをしている俺達にこんなチンケナ三下台詞で喧嘩を売らねぇだろうからな!丁度色々面倒クセェ事イベント続いて苛ついてタンダヨ!!憂さ晴らしに〘テメェノシリニモハナヲサカセテヤンヨ!!〙」
「ヒッ!」
殴られた上位冒険者は逃げ出そうとした!
だがジークが回り込んで逃がさない!
カツヤとジークの心の檻の扉が開き獲物をその四つの眼に捉えたバーサーカージークフリートとバトルジャンキーソードマスターと言う魔王が解き放たれた!
ジークは上位冒険者を仰向けにすると馬乗りになり両拳を高速で交互に顔面に叩き込む!
ジークの後ろから切りかかった上位冒険者の男はロングソードを素手のカツヤが一瞬で奪い剣を奪われた男は何が起きたのか判らないうちにカツヤに両手両足の関節を捻り上げられ逆方向に関節を曲げられた!
叫びをあげる二人の男達に容赦なくカツヤとジークは男達の服をロングソードで切り裂き全裸に剥いた!
辺りの女性達が黄色い悲鳴上げて両手で顔を隠しているが何人かは指を開いてしっかりと見ていた!
ジークが辺りを見回すと探していた人物を見付けた!
「あっ♪いたいた♪花売りの美しいお姉さま♪今日はそうだな軸の刺がもっと刺々しい花を二輪下さいな♪」
「ハイ、これで良いですか?」
「うん!良い!尖った実に良い刺だ!これ花代とこれをカツヤに渡してくれるかな?」
「ハイ、花代こんなにありがとうございます!カツヤ様こちらを」
「ありがとう、あっ刺の花をもう二輪下さいな♪」
「ハイ、どうぞ」
「 ありがとうこれは花代♪一輪はジークに♪」
「ハイお買い上げありがとうございます!ジーク様」
「ありがとう♪またねー!」
「毎度ありがとう御座いました♪」
「「またねー!」」
「「さぁ今から何の時間か判るよな?お前ら!!人をおちょくって殴られたら刃物を街中で抜き斬りかかるような悪い子にはお仕置きしないとなー!」」
回りの女性達は一応両手で顔を隠しているが何人も指を開いてしっかりと見ていた!
男達は全力で首を左右に振る
下顎を砕かれているので何を言っているのか判らない声を上げて号泣している
カツヤとジークは最期の飾り付けをする
「「あーーーーーっ!あーーーーっ!」」
飾り付けが終わるとこ刻みに痙攣していた
「「テメェらが冒険者かどうか知らねえから暫く治療院で寝てろ!全身の関節ブッ壊して動けねぇようにシテヤルカラヨ!!機嫌の良かった俺達の機嫌をソコネタテメェノクチヲハンセイシロコロシハシネエシヌホドイタイメニアワセテヤル!!」」
男達の顔は治療院でも修復治療が不可能な変形をするまでカツヤとジークに殴り潰された
たとえカツヤとジークが現実だとしても二人は同じ事を殺っていた
自信があるから
殺さない手加減が出来るから
どの程度痛め付ければ相手が壊れてしまうか死んで終うかの見極めが出来るから
どれだけ痛め付ければ二度と報復など考えられなくなるかを二人は経験している
カツヤが中等生の頃手加減が軽すぎ仕置きが足りなかったモノがカツヤの大切な人を事故に巻き込み死ぬ寸前の大怪我を負わされた事をされたのだった
その後カツヤとジークは相手が死なない程度までの仕置きをするようになった
赤間幸司達にももう少し強めにしなくてはならないのか?それとも痛め付けられることが快感の変態達なのかも知れないなとカツヤとジークは考えていた
カツヤとジークが立ち上がる爽やかに良い汗をかいたと太陽にニカッと笑顔を向ける!
回りにいた女性達の大半が崩れ堕ちた!
中には鼻血を流して良い顔している女性達もいた!
カツヤとジークは男達を頭と脚を上下に向けて正面で抱き合わせて男達の股間が顔に張り付くように縛り上げて放置した!
回りの女性達は黄色い悲鳴を一応上げてしっかりと見ていた!
一部の男達から野太いため息と粘りのある涎を啜る音が漏れていた!
「そのまま衛兵に捕まれそして事情を正確に詳しく話せテメェラが冒険者ならギルドマスターの部屋に俺達も呼ばれるだろうからな!嘘が混じっている証言したら股間も尻も綺麗に剃り上げたうえ縛り上げてオークの群れの中に放り込んでヤルヨ新たな扉が開かれるかもな!それともあとから優しい最上位級冒険者の優しいオネエサンを紹介してやるよ!優しい優しいオジサンのオネエサンだからな!可愛がってクレルゾ?取り敢えずお前らはここに放置シテイクタノシマレロ」
男達は声にならならい悲鳴上げて一心不乱に首を左右に何度も何度も振っていた
辺りの女性冒険者達の一部から盛大な黄色い声が上がった
一部の男達が涎を啜り上げ嚥下する音が大きく響いた!
「陰でこそこそ適当な事を言っているテメェラが冒険者ならギルドで習った筈だぞ?冒険者は慈善事業者でも正義の味方出もないてな!俺もカツヤも通り名が魔王様だぞ?敵対する冒険者に魔王様魔王陛下は慈悲はねぇ!!勿論 俺達もな!!敵対心マンマンの勇者気取りの勇者候補新人冒険者達や勇者徒党候補達!敵対心バリバリの勇者気取りのクソ甘DTハーレムヤロウにもな!!大人しくシテロばらすぞテメらェが本当はDTのピンクバナナヤロウだってな!勇者気取りで格好付けて出て来るなよピンクバナナ!今敵意心剥き出しの新人冒険者の勇者候補様達と上位冒険者様達よぉ!俺達は冒険者のルール守ってんからな!テメェラと違ってな!一般人がいるのに威嚇して来たコイツらと同列に扱うんじゃねぇぞ!テメェラガコイツラト同列ナンダヨ!露店の横に隠れたピンクバナナよぉ!テメェが注意するならコイツらみてぇな一般人に迷惑かけてる勇者候補の癖に勇者気取りで狼藉を働く新人冒険者達と冒険者ギルドから制裁がない事をいい事にやりたい放題の上位冒険者様達に言え!勇者気取りなら他所でやれ!ハーレムの新人女性冒険者達の前だから裸に剥くのは許してヤルヨピンクバナナ!戦闘中の俺達は耳が良く聴こえるんだよ!理解したか!!チートじゃねぇぞ基本スキルだ!基本スキル応用の範囲スキルも知らねえなら冒険者ギルドで研修してこい!無知な勇者気取りのハーレムヤロウ!知らねえ事を全てチート何てチープな言葉で片付けようとするな違法改造者て言葉を安易に決め付けて口にするな!知ったかぶりもいい加減にしろ!俺達が赤間幸司の仲間だと言い触らせばこの街から出ていくだと?ふざけたこと抜かすとテメェラも剥くぞ!テメェラのピンクバナナを無理矢理にな!!今日のところはテメェラの顔を憶え無いで許してやる格好付けて俺達の前に出て来るなよ?さっさとこの場から消えろ知ったかぶりの皮かぶりピンクバナナハッタリハーレムヤロウ!!テメェガチェリーじゃ無くなったら喧嘩を買ってやる!露店で買いタテノの新鮮なピンクバナナヤロウ!だがな!」
「「テメェラガマケタラテメェラノシリニモハナヲサカセテヤンヨ!!」」
悲鳴をあげて何人もの男達が方々に慌てて走り去る足音が聴こえた
辺りはざわざわとざわめき立つ
辺りの女性達からは吹き出す笑いがクスクス起こる
勇者候補に正面切ってカツヤとジークが敵対したからだ
降臨した勇者は国の認めた英雄で神の使徒だ
その勇者を後押しすることがその他の冒険者達の役目だと一般人は思っていた
しかし一部の勇者候補達は街中のあちらこちらでいさかいを起こしていた
勇者候補だからといって食後料金を踏み倒し勇者候補だと言い武具装具の代金なども払わず武具装具のメンテナンス料金も払わず壊れたら工房にとんでもない修復代を請求し新しい武具装具を奪い盗って行き勇者候補冒険者達と言う名の盗賊団や強盗団が出て来ていた
冒険者ギルドも勇者候補だからと言って手を出せないでいた
カツヤとジークはその事に凄まじく憤慨していた
爆裂寸前のカツヤとジークに範囲スキル発動中の二人を妬む一部の勇者候補達と勇者徒党候補達の新人冒険者達が陰口を叩き二人の巨大な地雷を踏み抜いた
上位冒険者に成り立ての盗賊職と戦士職の二人組が盗賊職が前で注意を惹き付け戦士職が後ろから斬りかかる準備をしていた
その布陣なら例え強くても新人冒険者なら袋叩きに出来ると踏んで挑みかかったと言うのが真相で安易に刃物を街中抜いた事に対して二人が余計に激怒した理由でもあった
カツヤは一息大きく深呼吸して大きな声で語りだす
「街中の皆さん冒険者が迷惑をかけた場合、衛兵に通報してください!国の裁きがその冒険者に下ります。冒険者ギルドはあくまでも冒険者に依頼を仲介する場所なので冒険者ギルドは犯罪を犯した冒険者には冒険者ギルドから追放する程度くらいしか罰を与えられません!決して犯罪を犯した冒険者を匿って居る訳でもありません!冒険者ギルドに犯罪を裁く権限がないのです!冒険者同士のこうした争いにも冒険者ギルドが介入して仲を取り持つ事などもいたしません!冒険者同士同じ依頼の魔物の討伐を奪い合う事など日常茶飯事です ですので商店街と露店商の皆さんも勇者候補気取りの冒険者も料金を払わなければ衛兵に通報してください!奴らは一応勇者候補達と勇者徒党候補達ですが決してまだ国が認めた勇者達や勇者徒党達ではありません!!住み良い街にするために冒険者に怯えなくても良い街にするために悪事を働いた冒険者は衛兵に通報してください!報復など恐れず通報してください!報復してくればその冒険者の罪が重くなるだけです!ただの強盗として賞金首になるだけです!報復される危険があれば冒険者ギルドに護衛依頼してもらえれば護衛に来ます!国が犯罪者と認定した冒険者は賞金首に成ります!そうなれば冒険者からも狙われる事に成ります!更に恐ろしい賞金稼ぎに狙われる事になり闇ギルドでさえ匿いません!なので犯罪者冒険者は例え勇者候補達や勇者徒党候補達でも迷わずに衛兵に通報をよろしくお願いいたします!」
「「それではお騒がせしました!」」
広場中から盛大な拍手が上がる
カツヤとジークに女性達からの黄色い声援が降り注ぐ
カツヤとジークは装備をメンテナンスに出して薄いアンダーアーマーしか装備してない事に気が付き取り敢えず両手に革のガントレット脚に膝までの革のレッグガードとアイアンブーツガードを装備しカツヤは鋼のブロードソードを背負いジークは鋼の盾と長い円錐形状の槍を背負い取り敢えず冒険者ポイ出で立ちになった
「ジークもしかして武具装具を装備してなかったから嘗められたのか?」
「カツヤそれと俺達まだ新人冒険者だからかもな?昇級試験の依頼を見に行って見るか買い物はある程度終わったよな?」
「そうだな錬金術の本も買ったよな?」
「買った薬草学の本も買ったしな?」
「よし」
「それじゃあ」
「「ギルドに見に行こう!」」
カツヤとジークは冒険者ギルドで昇級試験依頼の品物を既に納品していた事を買い取り受け付けで知らされ二人が「「昇級試験は何処ですか?」」と言って膝から崩れ堕ちるまであと20分を切っていた。
消えた昇級試験!テレッテテーン!