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昇級試験も薬草集めミタイナモノ

カツヤとジークは久しぶりの街での食事をじっくりと味わって食べていた

酒場の喧騒の中での食事は格別に旨い!

美しく可愛い女性達も目の栄誉になり更に酒も旨い!

ジークが酒のおかわりを注文しカツヤがレイジボアのステーキをゆっくりと噛み締めていた時にふとっカツヤとジークは気が付いた

「ジーク!!何でこんな事に俺は気が付かなかったんだ!」

「カツヤ!!俺もだ!何で思いもしなかったんだ!」

「料理をストレージにいっぱい持って行けるじゃないか!」

「酒もストレージにたっぷり持って行けるじゃん!」

「「ステーキと酒のない辛かった3日間を返してくれー!」」


「ほほほっ小僧共やはりそれを失念しとったかほっほっほっほっ」

バルドがカツヤの左の椅子にふわりと飛んで来てスタッと着地して座る


「て、ことは老師も忘れていたことがあったんですね?」

「確かにじいちゃん『も』って言ってたよな?ホイじいちゃん」


ジークはバルドの為に頼んでいた酒をおちょこに注ぐ

「若い頃にじゃおほっありがとうオトト二人共久々のカンパイじゃほっほっ小僧細かい事を気にしとると禿げるのじゃぞ?」

「お、俺は禿げてねえし」

「では久々三人の再開に」

「「「カンパイ」」」

「「プハー!やっぱり旨い」」

「クイッうむ、二人と呑むと更に良い酒じゃ旨い!」


「ほほほっそれほどのを採取を3日間で終わらせると見事じゃの昇級試験もまぁ採取みたいなものじゃて小僧達には楽勝かも知れぬの?じゃが言うても昇級試験じゃと言うことを忘れぬようにの?」


三人は料理にも舌鼓をうち最近の新しい採取植物など山籠り中の話しで盛り上がっていた

「ほっ!!なんと神岩茸を採取したとは!そんなに大きな物をか!?何!そんな量が一面に生えていたとは大発見じゃの正に宝の岩山!よいか?ここだけの話しじゃギルドにも詳しい場所は教えるでないぞ?取り尽くされて仕舞いかねぬからのまだまだあったのじゃのー!しかしあまり危険な事はせぬようにの?ふむ?何!もう見付けたか隠れキクラゲを!中々やるのー!」

「あ、見つけたと言えば老師、赤間達の足取りは何処に向かいましたか?」

「奴らは獣人の国に向かうつもりのようじゃ国境に向かっておるの」

バルドとスネイークは赤間幸司の足取りを使い魔を通して見張っていた

遠距離の視界念話の出来る最上位冒険者達が交代で見張っている


「何でまた獣人の国?とんでもねぇ犬アレルギーの赤間が獣人の国に?自殺志願者か?」

「ほほそんなに酷いアレルギーなのかの?」

「はい老師赤間が海に行った時にナンパした女の子と一晩過ごしたあとであいつは死にかけたらしいです」

「ふむ?犬は何処かの?」

「赤間達がイタス前にナンパした女の子がベッドに服を脱いで置いていたらしい」

「ふむ?犬は何処かの?」

「犬はいなくても飼い主の衣服に犬の毛やダニと言う寄生虫が着いていたんです老師」

「では赤間と言う小僧は毛や犬の寄生虫でも死にかけたと言う事なのかの?」

「じいちゃん犬や猫のアレルギーてその動物よりも毛やダニとかの寄生虫のアレルギーが強く出るらしい」

「ふむ、自身に死の災いをかけたモノの元に行くものかの?それは正に自殺志願者じゃの。じゃが獣人の国じゃと言うても犬人族とコボルト族が激しい内乱を起こしてその2種族は離れ離れの東側の端と西側の端の辺境に飛ばされとるから獣人の国の者でも滅多に見かけぬらしい」


冒険者ギルドの扉が開き一人の最上位級冒険者入って来て慌てた様子で受け付けでなにかを話していた

急ぎの依頼なのかも知れない

受け付けの人がカツヤ達を指差しすると安堵の息を一息漏らすと受け付けに礼を言い一人の最上位級冒険者が歩いてカツヤ達のテーブルに近付いて来た


本来パーティーメンバー以外は別のパーティーの席に近付く事はマナー違犯でもある

酒場テーブル席のパーティーはその日の収穫物や依頼成功報酬の分配、良い狩りの場所の再確認その他の多くの情報をそのテーブルのパーティーだけで食事をしながらやり取りしている場合が多い為に勝手にパーティーメンバー以外の冒険者が近付く事は殴り倒され酒場から叩き出されても仕方の無い冒険者達の暗黙のルールとなっている

無用な争いを避けるために予め酒場のテーブル席の間隔は広めに取ってある


しかしカツヤ達はその最上位級冒険者を警戒してはいない

むしろ受け入れているような雰囲気だった


「じいさんここにいたのかまさかの灯台下暗しだった街中の酒場を探し回ったぞ」

「ほっほっ?何か用かの?今週の会議は終わったじゃろ?席は空いとるぞまあ座れ ジンギルド駆けつけ三杯呑じゃ久々にする小曽達の土産話しも楽しいのじゃ」

「そうかじゃ、一杯目♪旨いなこの酒!あ、それ何処じゃないんだ!ここじゃ話せ無いから上に来てくれ!オイ坊主達今夜にでもどうだイクか?」

「「夜ならイキマス!ジンギルドさん」」

「二人共俺の事はギルだ!只のギルでいい!」

「「わかったギル!」」

「それじゃじいさんは借りていくな!」

「老師またのみましょー」

「じいちゃんまた呑もうー」

「離せ!ジンギルド!ワシはまだここで小僧達と呑みたいのじゃぁぁあ!」

「直ぐ終わるじいさんほら大人しく担がれてろ!」

駄々っ子のように暴れるバルドはジンギルドの肩に担がれて奥の階段の方へと消えていった


「アレルギー 死にかけた 普通 行かない」

「ですよね?だから俺達は変だと思っていますこれ食べます?旨いですよハイお皿とナイフとフォークですどうぞ」

「うん食べる アタシそれ 好き ありがとうカツヤ様 でも危険を犯して 赤間幸司 獣人の国に 何故行く?」

「獣人の国にチーターズのチートスキル解放か発動のゲートキーでもねじ込んでたとか?いやそんなもの手に入れても赤間達が既にあらゆる制限措置でここにいるウワァ!カッフェルさん普通に会話に入って来てたいつの間にか横にいた」

「ジーク様 名前 憶えてくれた 嬉しい ぽっ」

(何時も通りモテモテジークは通常運転出発進行ー)

(口で口で ぽって言ったぽって言った!あら可愛い)


「すいません呑みもの俺達いつもの二杯づつおかわりとカッフェルさんの飲み物何時ものですか?」

「うん すっぱいスッキリ あれ好き」

「グリーンレモンサワー追加で」

「魔王様スペシャル2杯と魔王陛下スペシャル2杯とグリーンレモンサワー1杯ですねお持ちしまーす」


「ジーク様 話しの続きは?」

「あー、何処まで話ししてたんだっけ?」

「んーとジーク、あらゆる制限措置までだ」

「カツヤサンキュー赤間達が制限措置解除まで昇級試験は一月以上待たないと出来ない筈だろ?何で獣人の国に行くのか謎なんだよな?て思ったんだ」

「依頼幾ら 受けても 報酬少しだから?」

「確かによその国なら制限措置が働かないって事もあるかもうん」

「カッフェル、アンタ探したよ!まったくじいさんといいアンタといいちょいっと目を離すと消えちまうんだから 早く来な会議始まるんだよ!」

「るーこれ呑む 美味しい これ食べて 美味しい」

狐女人のるーとまるくが胸元と腰帯を少し手直ししながら歩いて来た

「なら頂くよ?あら!旨いね!この酒!あら美味しいじゃないかい変わった食感だけど味が沁みて美味しいねぇけども行くよ!カッフェル」

カッフェルをるーとまるくはひょいと脇に抱える


「やー!やー!ここにいる るー離して!」

「こら!杖を出すんじゃナイヨ!詠唱もやめな!会議が終わったら自由にしていいからだから大人しく来な?それじゃあ、お二人さん会議終わったらゆっくり呑もうじゃないかい?」

「「ぜひ!」」

「アタシモー!アタシモー!」

「ハイハイアンタもねカッフェル」

「「カッフェルさんも一緒にニコッ!」」

カツヤとジークがダブル魔王スマイルを炸裂させる!

一瞬表装擬装が解けジークの白金髪の髪と紫色の両目カツヤの白金髪の髪と紫色と緋色のオッドアイの両目が見えた!

一瞬で表装擬装の二人に戻る

回りにいて見てしまった女性達が一斉に崩れ落ちる!

女性店員達はなんとか持ちこたえる!が腰と脚がガクガクしている!


「ハゥ! るー アタシ 歩けない」

「アフゥ!アタシもちょっとクラットキタネ。お二人さんまたね」

「「マタネー!」」

((るーどっちが 好み アタシ ジーク様 アタイはカツヤかねぇ?ここは一次休戦としないかいカッフェル?乗った なら二日後二人を連れてあの宿に湿気混むよ!抜かるんじゃないよカッフェル!るーも 遅れたら 先に行く 皆には内緒 るー 勿論サァねよし会議に行くよ!))

るーとまるくとカッフェルも奥の階段の方へと消えていった


「ジークるーさん綺麗だったな?」

「カツヤカッフェルさん可愛いかったな?」

((よし!好みが割れた))

「ジークそろそろワイン行くか?」

「カツヤ俺もそう思ってた頼もう」

「「すみません美味しい風味の良い赤ワインをボトルで2本とグラスも2個でお願いしまーす」」

「ハーイ直ぐお持ちしまーす」


カツヤとジークは小声で会話し静かに笑いゆっくりと食事を楽しんでいた

回りのもの達から見ているとまるで貴族の優雅な食事風景のように見えていた


パタリと免疫の無い女性冒険者達が数名倒れた!

女性店員達はなんとか持ちこたえる!


「あれ?ココドコだったっけ?」

「あれ?酒場じゃないか?」

「あれ?一瞬高級レストランに居たような?」

「あれ?何かの違いに涙が」

「気のせいだそれは目の汗だ」

「うんいつものブタさんステーキだな」

「確かにいつものモーモーステーキだな」

「うんいつものコッコステーキ皮がパリパリで旨い」

「ワインあったんだワイン下さいボトルでグラスも」

「こっちも白ワインをボトルでグラス四つ」

「こっち赤ワインをボトルとグラス四つ」

「あれ?酒場から居酒屋に居たような?」

「うん酒場だ」

「魔王様スペシャルのエールを六杯でー」

「魔王陛下スペシャルのエール六杯でー」

「魔王ブレンドのエール旨いよなー!」

「だなー!」

「赤間幸司達が大人しくて楽しんで遊べるな!」

「赤間幸司達が居なくなって安心して遊べるねー!」

「だなー!」

「だねー!」


二人はなんともいえない重みのような事が気にかかる

カツヤはグラスのワインを嫌な思いも一緒に飲み干すとジークが程好い量を手馴れた所作で注ぐ


「ジーク赤間達は何か企みがあるんじゃないのか?気にし過ぎかな?何だか大人しく静か過ぎる赤間幸司達が気持ち悪いんだ」

「カツヤ右に同じってやつだ 赤間達がログアウトせず大人しくここに残って居る事に違和感がありすぎてな 前に内乱クラッキング仕掛けた時みたいな」

「あの時か!あの時も垢BANギリでならなくて一週間以上経ってからNPC同士の内乱イベント流し込んでクラッキング仕掛けてゲームの顧客データ流出させてぶっ壊したんだよな?」

「ああ!あれの準備期間も一週間くらいだったぞ!一週間内在時間は経過したログイン前にクラッキング準備終えてログインしたとしたらヤヴクないか?」

「かなりヤヴい!でも俺達、装備品のメンテナンスとかで動けないぞ?」

「あーそうだメンテナンス出さなきゃ買い物もなー!身体も休めねぇと不味い俺MP初期から少ネェから」

「俺もMP少ないぞ?戦士系は初期カッツカッツがマストデスガナニカのゲームが当たり前!てゲームが横並びすぎでどれでもいいわ!って事多いわ 事この最近 あースキル増やすにしても昇級試験後って採取の納品で冒険者ポイントは足りるかどうか心配だ!正直赤間はどうでもいい!!」

「カツヤ!!ソレ!赤間は置いて置こう!それより俺達の昇級試験とかの方が大事!飯を取り敢えずかっこんで装備品メンテナンス出して買い物すまして飯食いにもっかいここ戻るおけい?」

「ジーク!乗った!赤間は飛んでけー!飯食ってメンテナンス行って買い物して飯でゆっくり呑もう!」

「オー!飯どっちが早いかヨーイドンなー!」

「ジーク!!待て!はやっ!負けるか!」

「カツヤモグモグこのゲームさモグモグシンクロめちゃくちゃしてない?モグモグウインナー旨!」

「ジークモグモグお前も感じてた?モグモグステーキヤヴ旨ウインナー旨!モグモグ近くで脳波感知してるのかな?モグモグステーキ食う?ジークモグモグ」

「カツヤ食うありがとう!旨ステーキ旨!モグモグあとから入れ物モグモグ買おう!モグモグ料理入れるモグモグ」

「ジーク!!ソレ!モグモグメモ帳料理用の入れ物モグモグ現実時間モグモグ二時間あと四時間したら終わるとかモグモグこのゲームのオープンいつ頃だった?モグモグ」

「カツヤモグモグオープン未定だったなモグモグお姉さん言ってたじゃんデータ集めだけでモグモグオープン出来ないかもってモグモグ泣きそうだったぞモグモグ」

「モグモグジークマジ?」

「カツヤモグモグマジ!お姉さん達モグモグこっそり後からモグモグログインしてるかも?モグモグてゴクゴクプハー!旨い!モグモグ梅酒あればなモグモグ」

「モグモグジークソレ!梅酒モグモグ俺のお姉さんもモグモグログインするかもってモグモグゴクゴクプハー言ってモグモグゴクゴク失礼ぐはーソーリーモグモグ」

「モグモグゴクゴクモグモグゴクゴクゴクゴクハイ!ごちそう様でした!」

「モグモグ!!モグモグゴクゴクモグモグ!!マジまた負けたー!モグモグここからめちゃくちゃゆっくり食って良いよねモグモグ」

「ヨクネエヨあと二口位ダロ早くハリーハリー!」

「モグモグ継兄もいたら楽しかったよな?」

「しょうがないだろ?マキンのママンが来てるのにゲームで遊ぶのに六時間以上出かけるとか胃炎だロイ真綾ちゃんのママンが来てるのにって逆カンガエテミロン」

「モグモグゴクゴクプハー確かにそれは胃炎だロイだな剣聖も来るらしい?からなゴクゴク最後の一切れハムモグモグボアって猪だよな?モグモグ旨いゴクゴクモグモグゴクゴクプハー!ごちそう様でした!」

「そう猪だな。マジ♪剣聖久しぶりに逢うな楽しみだ!ハイ!よく食べました!カッちゃん偉いなよしよししてあげような?」

「ぶっ何で依子がでもにてたジーク声が低い依子声高い」

「フハハハハハまただ!フハハハハハ」

「お父さんはヤメロイ」

「さて、行くかジーク!」

「おうよ!カツヤ行くぞ!」

「「ごちそう様でした!ここにオキマース」」

「アッ魔王様魔王陛下様ありがとうございましたマタネー!」

「「あとで戻ってキマースビシッ」」

「は~い」

「「マスターあとでまた来るー!」」

「ハイよー!魔王様魔王陛下ありがとうなー!」


カツヤとジークはウィルの店に足早に向かった!

((少し休んだらムフフの大人のお店にだー!))

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