これ本当に新人研修?
チュートリアルも終了に向かっております!
三時になりカツヤとジークは冒険者ギルドの庭にあるコロッセオの縮小板闘技場に来ていた
約四十名程の新人冒険者達が集まっている
壊れた的や斬られた藁的が大量に散らばっている
冒険者ギルドの方から悠然と歩いて来る二十人程の冒険者達はカツヤとジークの装備品より格段上のモノだと見た目でもわかるモノを身に付けいる
闘技場に現れた四十人程の冒険者達の背後から殺気の入り交じった威圧の闘気のオーラが凄まじく吹き付けて来る。
手取り足取り教えてくれると言う話しではなかったでしょうか?
(彼らに僕達は敵認定されている様です。誰かオシエテクダサイ。)
(格の違いが目に見えすぎで恐怖しかないのですがこれは新人研修デハナイノデスカ?)
カツヤは白目になった
ギギギと古くなった人形のような音をカツヤの首から聴こえた気がした!
横のジークを観察すると
ジークも白目になっている
カツヤとジークは考えることをヤメタ
頭の守りが薄い左耳のない左デコから頬にかけて3本筋の傷の体格の良い冒険者ギルドの上位職の衣装の狐男人が大きな声で叫ぶ
「なんだ貴様ら!闘技場に集まる時は清冽と決まりも知らんのか!!即座に動け!!指示を待つな!返事は!!」
「ハイ!!」
声が小さい!!などと怒鳴り捲られた
「軍隊なの?冒険者ギルドって思ってたのと違うくない?」
「ファンタジー何処?魔法使うとかある?」
「軍隊のゲーム嫌いなんだけどそっち系ならアタシパスログアウトしよっかな」
とカツヤの後ろでヒソヒソと女の子達の声が聴こえてきた
「多分チュートリアル中だと思いますよ?今から戦い方や魔法の基礎的な事を聞いて模擬戦闘か的での基礎とかがある感じなんじゃないかなと思ってますログアウトも説明の後でも良いと思いますよ?楽しみはあとから来ますRPGでは良くあるテンプレイベントです」
「そうだよもう少し遊ぼ?」
「うん」
「アタシももう少し遊ぶ狼耳のお婆さんから貰った魔法も使ってみたいし」
「俺もカツヤに一票であの人達が試験官や指導員かな?あのジイチャン強そう♪」
「ジークはバーサーカーはステイな」
「カツヤもバトルジャンキーはハウスな」
「クスクスフフフうふふ」
ヒソヒソとカツヤとジークが後ろの女の子達に伝える
なんとなく良い感触の女の子達だ
カツヤとジークは同時に頷く
((後で食事に誘おう))
見事なアイコンタクト
「内緒話も静かに出来んのか!!内緒話なら声をもっと落とせ!!魔物の耳は貴様らよりも数段上だ!!狼系の魔物が相手なら貴様ら全員が既に死体になっている所だ!!視線呼友は見事な奴らもいるがここが森じゃなくて良かったな!!貴様らの目の前いる最上位級冒険者達は貴様らがまだ依頼も受けられない危険な最上位級魔物の積もりで立っていろ!!まだ俺の許可を出していないテイマースキルの『待て』の状態だと理解していろ!!いつ解き放たれるか分からんぞ!」
前いる最上位級冒険者達から無言の圧力がいきなりかかり始める!
ジークの身体が恐怖によって硬直してしまう!
カツヤの身体も突然の強力な威圧で硬直して背負ったブロードソードの柄に手が届かなくなった!
今襲いかかられば命は無い
「こ、怖すぎて身体が動かない時にはあのお婆さんが教えてくれた魔法を!『我らに狼王の心の力を宿せキングウルフハート!』皆に勇気を届けて!」
魔法使いの女の子が空に向かって杖を突き上げ魔法を唱えた!
カツヤの身体が硬直から解けブロードソードを正眼に構える事が出来た
ジークも左腕の盾を構え槍を腰から右手に持ち突きを放てる構えをとる
「ヘェ、上位補助魔法も使える奴が新人冒険者にいたのかい。なかなかの判断力と決断力の速さだね?抜刀出来たもの居るねいいね!!面白いね!ならこれならどうだい?」
伝説の鎧を身に纏った美しい毛並みの妖艶なロシアンブルー猫女人が前傾姿勢で跳躍体勢をとる
更に威圧の圧力がます!
猫女人の胸の谷間良く見えカツヤは少し前傾姿勢になった!
(猫耳に谷間だと?実に良い!)
カツヤは目覚めた!
(俺ケモミミもイケルカモ!!)
ジークも目覚めた!
ジークも同じく少し前傾姿勢になった!
次々と少し前傾姿勢になる新人男冒険者達!
女の子冒険者達からは次々と踞る者も出て来た!
「え~とえ~と『集まりし勇敢な兵士達に王からの鼓舞を!キングスバトルオーダー!ファイアエンチャント』炎の演武を舞え!」
二列離れた所にいた魔法使いらしい女の子が震える声で唱えた!
すると
威圧力が下がった感触を感じる!
新人男冒険者達の少しの前傾姿勢はまだ解けない!!
「ほほ、上位エンチャントも使える者じゃとはこれはこれは皆の者じゃれ合いではいかんかもしれぬぞ?討伐依頼の獲物じゃと思うた方がよいぞ!包囲群裂空波!!」
「ちっパーティーブレイカースキルかよ!!大人げねぇぞ!ジイチャン!!皆踏ん張れ!!デカイが来るぞ!」
ジークが隊列から飛び出し盾を構える
「まだ俺これしか盾スキルねえんだけど!?『ウォールTHEフォートレス』うぉMPの減り方エグいって!」
「ほぉ、上位騎士スキルが使えるのか小僧!いい判断力と行動力じゃの瞬発力もなかなかのモノじゃそのスキルで皆を守って見せた良いセンスじゃまだ気を抜くんじゃないのじゃぞ!!」
「良いセンス?そりゃどーも!!クッ長期垂れ流しのパーティーブレイカースキルかよヤバい!MPがマジでやベェガリガリ減ってく!もたねぇ!!」
「ジーク!!待たせたな!おおお!突き破れ!!『ソードストライク』敵のスキルをぶち抜けー!」
カツヤがジークの横に並び立ちブロードソードを顔前持ち上げ祈りを込めて舞うように振り回しからの突きを出した剣先から凄まじい衝撃のソニックブームが直線上に放たれスキルとスキルがぶつかり拮抗し雷鳴のような轟音が闘技場全体に鳴り響く!
「く!削れろ!ォォォォオ!!」
「頼むカツヤ!MPが尽きる!」
「やってやる任せろ!ジーク!!このスキルかバーストアップ『ソードマスター』ォォォォオ!!『オーシャンスラッシュ』いっけぇぇ!」
カツヤの身体が光輝き全ての光がブロードソードに集束しブロードソードが眩しい光を放ちカツヤが袈裟懸けにブロードソードを切り下ろす爆風ともに光が襲い来るスキルとぶつかり合うと轟音の後で静けさが闘技場に戻って来る
「カツヤグッジョブ!」
「ジークもグッジョブ!にナイスガッツ」
カツヤとジークブロードソードと槍を軽く当て心地よい金属音を鳴らす
闘技場にいた新人冒険者達全員から緊張がゆっくりと抜けて行った
「オイオイカノン!!バルドのジジィ!勝手に狩りを始めるな!まだゼルからの指示は『待て』だろうが!!ゼルもニヤニヤしてねえで止めろ!それでもギルドマスターか?カッフェル!杖を構えるな!詠唱も止めろ終わりだ!この魔法バカ娘!うぉぉい!こっちに杖向けるな!」
「まったく大人げない事を何時までやってんじゃナイヨアンタ達!お仕置きにしてはやりすぎだよまったくアンタ達怪我人はいないかい?」
狐耳銀髪で着崩した着物姿狐女人が優しく声をかけてくれた。
(狐耳!!くは!俺楽園をミツケタヨ)
カツヤ更に扉を潜る!
(俺ケモミミ大好物デスガナニカ?)
ジークも更に扉を潜る!
「怪我ハアリマセンガMPガアリマセン」
「ミギニオナジデMPガアリマセン」
「アラアラ大変大変タオレルタオレル『魔力分配』」
カツヤとジークのMP1/3程回復した
ゴツイオジサンのオネエサンにお礼を言う
「「オネエサンアリガトウゴザイマシタ」」
「うふふイイノイイノ」
「まったくウィル兄さんが見に来てるからってお仕置きを通り越してるよやり過ぎだよアンタ達」
「お仕置き?」
「そー、装備品を揃えて冒険者気分になってた子達に軽いお仕置きのつもりだったのにねぇ」
「あれで軽い?」
「そーよ?こう言われたら解るかしら?アンタ達の内に身に身憶えがある奴らがいるでしょうが。未だ全員揃っていないのに勝手に剣を抜いて藁的を何本も切り捲って皿的を魔法の基礎も知らない癖に何枚も壊して挙げ句にはあたしらにも楽勝で勝てるなんて抜かしたバカのはな垂れ坊主どもにね」
「えっ!」
「マジかよ?」
「目玉取り換えろそれビー玉だろ」
「装備品見ればそんなバカ発言出ないと思うが?」
「俺Tsueeeeeと勘違いのキチガイか?」
「バカ達のせいで連帯でお仕置き?」
「マジないわ!チュートリアルで上役おちょくる?」
「オイオイ一発退場もんやんか」
「止めてくれソイツ垢BANしてくれ!」
「ルールで楽しめないならログアウトするべきかな僕が思うには」
「マジカンベン今ここにいる人全員パーティーになってんだけどさ何で?」
「多分色々とあったせいでレイド戦闘イベントになったのではないでしょうか?」
「マジかそれでMPの減り方エグい訳か」
「ジーク、レイドボスのパーティーブレイカーを一人でカバーしたのかやるな?」
「そういうカツヤもパーティーブレイカーを押し返せたのは鍛練の賜物だなチィジイチャンに感謝だな」
「ハイハイアンタ達おしゃべりはそこまでよ!先ずはお仕置きの原因の身に憶えのある子前に出て来な!」
ぞろぞろだらだらとけだるそうに隊列から5人出て行
くとパーティー解除のアナウンスが聴こえてきた
すると最上位級冒険者達が片膝ついて座る
「ほら!アンタ達全員も座るの!神の代弁者からの御言葉だよ!早く座んな!静かに聞き届けるんだよ?教会にも今お告げが降りてるだろうから静かにね!」
『規定反故者、ジョブ勇者を受け継ぎし者赤間幸司、ジョブ勇者の伴侶候補静枝、ジョブ賢者見習い関川浩一、ジョブ拳聖見習いゴウケン、ジョブ聖女見習い美嶺以上を大型徒党停止措置二週間及び七名以上の徒党禁止措置二週間、迷宮立ち入り禁止措置三週間と4日半、闘技場使用禁止措置25日、冒険者依頼成功報酬額四文の一以上が罰則措置です。罰則措置の改定の希望は受け付けていませんご了承うえご理解を。なお更に罰則を重ねた場合法廷にて刑事訴訟と致します。以上にて警告を促し致しました。楽しんでいらした方々には大変ご迷惑をお掛け致しました。後程運営事務局より粗品をお届け致します。では続きをお楽しみ下さいませ。新たな勇者候補様方と勇者徒党候補の皆様」
「「「「「えっ!」」」」」
世界中で一斉に驚きが上がった
ゲームはルール内で遊びマショー