押し掛け嫁は強かった!
宿で徒党個室を取り彼女達から事情を聞き出して驚きが隠せないカツヤとジーク
懇意にしていた武具工房のオヤッサンのお薦めでまだ会ったこともないカツヤとジークの嫁入りに来たらしい
しかもこの世界でも数少ない皇帝竜の十二頭の娘の七番目の娘とハ番目の娘との事
と言う事は正体は竜と言う事なのですがこの世界は異種婚姻出来ると言っても
((竜とも出来るとはなんでも有りのようだ))
「正直に言いますが俺は嬉しいです。オヤッサンに認めて貰えてオヤッサンの相棒の娘さんをお嫁さんにと薦めて貰ったと言う事ですよね?」
「はいご主人様その通りです!広場で御二人を見掛けその後直ぐにご主人様の範囲魔法をこの身に浴びてあたくしの夫はご主人様以外他に居ないと感じました!」
「それなら俺はミーアさんに俺からもお嫁さんになって欲しいです!俺達パーティーメンバーも探す予定でした。俺とジークは前衛職なのと広範囲攻撃手段が無いので銀級に昇格しましたが中級依頼が殆ど六~七人の徒党用なので受けられない状態でした。だから婚姻と言う事も嬉しいですし徒党戦力強化の点でも凄く助かります」
「はぁ~♥️ご主人様にこんなに求められて…我慢出来ませんわ!ご主人様~♥️」
「旦那様?いかが如何致しましたか?」
「いや、スゲー嬉しいんだけどこんな美人さんが嫁さんなんてただ俺あー、なんて説明したらいいのかなあー、国に嫁さん達がいるんだ。ただ、今は連絡手段が無いから後から…うん後からちゃんと嫁さん達に言っとく。嫁さんをもう一人娶りましたって。先に言っとく!リーアさんいやリーア!俺とカツヤは大人のムフフなお店に通ってる!許して下さい!」
「大人のムフフなお店?ウフフ宜しいですよ?男性ですものそういうお店に通って居ない方の方がわたくしは困ってしまいます」
「え?怒らないの?」
「はい怒る処はありませんよ?旦那様」
「良いの?なんで?」
「そういうお店に通わない方だとお兄様か弟を嫁入りに薦め無いといけなくなります。わたくしは旦那様に身も心も引かれています。旦那様の優しさも魔力の高さも目で見て身体で感じました!わたくしはお兄様にも弟にも旦那様は渡したくありません!ですので大人のお店に通われても構いません!わたくし以外のお嫁を娶られても構いません!わたくしを愛して見て貰えるならわたくしは旦那様を叱る等致しませんわ!」
「リーア…俺、女にしかそういう思いは持たないから俺の嫁さんになってくれ!」
「旦那様~♥️」
カツヤとジークはぎゅうぎゅうされた。
ミーアとリーアは強かった!
「俺達まだパーティーメンバーを集めうよと思うんだ。リーア達の知り合いで回復職と修復職は居ないか?」
「回復職と修復職ですか?修復は叔父様のお店で出来ますが?」
「街に戻って来ればオヤッサンの所に行けるけど依頼や山籠り中で武具の修復をして貰う為にだよ。俺とカツヤは実戦ではまだまだ未熟だから武具の傷みが出るからな」
「旦那様…お父様から聞いていた通りの方ですね!ご自分を驕らず本心で言葉を紡ぐ稀有な方だと『お前達の初めての婿に良いだろう』と正しくその通りの御方ですね。旦那様は」
「いや、命を預ける武具の事なんだから嘘を言ってもなんの得にもならないからさ。それに自分達の実力は自分達が理解していないと危険な事だからな」
ジークはぎゅうぎゅうされた。
「冒険者の男性達は自分を偽る者が多くいます。特に女性の前では。そう言う偽る男性冒険者達と依頼に出た女性冒険者達は依頼を失敗します。更に怪我もしくは命を落とす方もいます。偽る男性冒険者達の殆どが行う許しがたい行為が女性冒険者を逃亡する際に囮に置き去りにするのです。」
「ヒデェ奴らだな!そんな奴らの尻には四~五本の花を咲かせて殺る!」
「多分旦那様達は先日咲かせていたと思いますよ?2名ほど」
「アイツらか!今度見掛けたら九本咲かせて殺る!」
「先日、旦那様方があの方達を仕置きしていないのであればわたくし達があの者達を仕置きにオークの前に縛り上げて尻を向け投げるつもりでした」
「それって?」
「あの者達が街に向かって居ることを聞き付けて依頼を片付けてお姉様と街に『拠点帰還』で急ぎ帰って来ました。」
「『拠点帰還』何それ?」
「銀級に上がり冒険者ギルドで教えて貰う帰還魔法です。旦那様は銀級ですので教えて貰えます!消費魔力も少ないので魔力が枯渇する前ならば戦闘中に危険な時なども緊急回避に使えます」
「成る程ー!魔法も使い方次第で!成る程ー!あ、それで帰って来たのに俺達がアイツらを釣ってた訳か『敵意探知』と『敵探索』にアイツらと他の奴らが引っ掛かって後ろのやつが剣を抜きかけていたからな」
「はい、あの者達は街に戻ると自分達よりも目立つ男冒険者を狙って喧嘩に見せ掛け殺害していると聞いていましたので探して広場に向かいました。すると旦那様とカツヤ様をお見掛けして思わずお二人を視てしまいました。お二人はとても素敵なステータスで御座いました。お二人があの者達を釣り上げようとしていらしたのでわたくし達の出番はないと思いましたのでわたくし達は冒険者ギルドに依頼完遂の報告に向かいました。その時にお二人からの範囲魔法を浴びました。その後あの者達は尻に花を咲かせたのですか?」
「「ああ!」」
カツヤとジークはとても良いでサムズアップをした
よい子は真似をしない様に!