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VRキラキラパフォーマンス オン・ノード(2)

 キラハウスの入り口はエントランスと呼ばれ、どこのキラハウスでもそこには受付のカウンターがあり、店長と呼ばれるアバターが迎え入れてくれる。

「いらっしゃいませ。キラメキライブハウスへようこそ」

「こんにちは」

 店長がお決まりのセリフで出迎えてくれるので、あまり考えない内容の挨拶を返す。

 AI未満のゲームキャラにリアクションをするのは不合理にも思えるが、現在のアバターであるキラメスターとしてはこちらのほうが自然な行動である。明朗で心優しく快活。

「お名前はハルカちゃんっていうのね? フェアリーステップのキラハウスははじめて?」

「はい、はじめてです」

「フェアリーステップにようこそ。いまのフェアリーステップの流行りはキュートで元気なデザインの綺羅よ。ブランドなら、シー・ガッタ・スマイルとかどうかしら」

 綺羅というのは衣装のこと。日本という文化圏の古語なのだそうだ。

 その古語は「キラ」キラパフォーマンスというゲームタイトルの語源のひとつだとも。

 店長がシー・ガッタ・スマイルの綺羅が掲載されてるパンフレットを手渡してくるのと同時に、ゲーム内マーケットのインデックスにここのショップで販売中の衣装ラインナップが追加される。店長おすすめのシー・ガッタ・スマイルや、その土地の限定の衣装、初回訪問48時間特典の割引などが紹介されている。

「ありがとう! 可愛いのが多くてステキ」

「楽しんでいってね。それからハルカちゃんは、ここで三〇箇所のキラメキライブハウスになります。ボーナスアイテムをプレゼント」

 店長が実績解除ボーナスを寄越してきた。

 30という数字のモチーフをあしらったイヤリング。特に嬉しいということもないアクセサリーである。


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