1章
2章
2日後、花蓮の葬式が行われた、出席者は、家族、学校の同級生数人、夜鬼、で慎ましく行った。
「気を落とすなよ」
夜鬼が真夜に語りかけると真夜が目に涙を浮かべながら睨んで来た。
「お前に何が分かる、妹を無くした俺の気持ちを」
「分かるよ・・・・俺だって」
「今なんて?」
「何でも無いよ、そんな事より妹さんの隣にいてやれ」
「立ち直ったら学校来いよ、待ってるからな」
そう言って、暗い顔をしながら帰って行った。
「・・・少し頭冷やそう」
一周間学校を休んで考えた、今自分がすべき事を、しかし何も、思い付かなっかった。
「このまま、無駄な時間お過ごす何だし、学校行くか」
学校に着くと最初に夜鬼が声おかけて来た。
「おっす、久しぶりだな」
「おう、久しぶり・・・・」
「何だ、難しい顔して」
「その何だ、こないだはすまなかった」
「何だ、そんな事か気にすんなよ、そんな事より早く教室行こうぜ」
元気そうな夜鬼の姿お見て不思議と心の整理が出来た。
「なあ、夜鬼、葬式の後言いかけてたのは何だったんだ?」
夜鬼は少し黙った後、一息つき話し始めた。
「・・・実は俺にも確信は持てないが、昔一つ下妹がいたはずなんだ、だけど誰も覚えて無いそれは俺も同じだ、ただ一枚だけ、中学の入学式に撮った写真が残っていたんだ」
夜鬼が学生手長から写真を出して見せて来た、そこには夜鬼と一人の女の子が写っていた。
「なあ蒼夜良く俺の家で遊んでたよな」
「あっああ、よく行っていたな、最近はあまり行っていないが」
「1部屋だけ、女の香水の匂いがするんだ、そこに写真が落ちていた」
坦々と話押して行くうちに過去を薄っすらと思い出した。
「なあ、夜鬼、今度家行って良いか」
話を聞いた、真夜は鳥肌が立ち声は震えていた
「ああ、良いけど、親のいない夜にな」