男の娘は髪を切る
朝のうちから書きました。
「服が、合わない!」
ということでやってきました、買い物。
近所の大きなショッピングモールに来ている。
土曜日だということも重なり、すごい量の人だ。
まだ開店一時間もたっていないのだが、流石だな、と思った。
何を買いにきたのかというと、制服。
男物の服でいいから、このままでいいかな、と思っていたら、大きすぎて転びまくったのだ。
男が萌え袖とかにわわないんだよ!と思う。
まあ、俺の容姿が可愛いのは認めるが。
…なあ、姿変わってるし、これはナルシじゃないよな?
とまあ、制服を買いに、ついでにゲームコーナーにでも行くか…と思っていたのだが…
「先輩、ちょっと着せ替えにんぎょ…じゃなかった、えっと、一緒に服買いに行きましょう?いい服見繕ってあげますから!」
「行こうよ!後輩君!」
「あら、じゃあ私はタイムセールに行ってくるわ、ボーイフレンドと仲良くね!」
後輩と先輩‥もとい島乃さん姉妹に捕まってしまった。
この2人は、なんと恐ろしいほどのファッションセンスを持ち、先生に頼られたりもするのだ。
そして後輩。実際はそんな『着せ替えにんぎょ…』とか言えないからな?確信犯だろ。
そして島乃母。あなたはなぜ俺が男だと一眼で気付いた?
まあ、行くしかないけどな、逃げられないし。
結局島乃姉妹と一緒に買い物することになった。
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「それじゃ、まず髪を切りましょう!」
「そうですね!」
最初に俺たちは、散髪屋に行くことになった。
「何か、髪型について意見はありますか?」
「短いのがいい」
即答した。
まあ、わかる人も多いのではないか。
いきなり、髪が伸びて、髪を洗うのにいつもの何倍もの時間がかかっているのだ。
短くしたいところだ。
「うーん、こんなに綺麗なのに…」
「でも、途中から髪が変じゃないですか?なんというか、傷がついたような…」
「ああ、なんか髪も生えたからな、その影響だろう。」
そうなのだ。『ボーイッシュな男の娘』ではなく、髪も伸びて、『完全無欠美少女』みたいになっている。
だから、途中で髪に傷がついているのだ。しかも、白だから目立つ。
結構人も並んでいて、そこそこ待った。
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「じゃあ、切りますよ」
と、いうことできるときに店員さんも残念そうだったが…
ジョキ
グウ
パアアア!
この擬音じゃわからないか…
まあ、『髪を切って』『お腹が鳴って』『髪の毛が生えてきた』のだ。
髪が永遠に短くならない、と分かった散髪屋だった。
すこーしづつブクマ数の上がり幅が少なくなってきた…やっぱり男の娘ってマイナーだもんなあ…(なろうでは)あとですね、舞台になっている東京に住んでいないので、リアルとかぶっていたら教えてください。何度も言ってますが、かぶりはちょっとやばいので。