男の娘は部活に行く
ヒャッホーイ!
ついに、ついに評価!それも5:5!!!!!!!!
キーンコーンカーンコーン
「ついに、ついに学校が終わったあ!」
ついつい、大声で叫んだが、周りに喧騒にかき消されていく。
叫ぶのも了承してほしいものだ、俺はずーっと周りに見られていた。
伊月だけでは飽き足らず、
『付き合ってください!(男)』
『ふっ、私の配下に入れてやろう、我の世界を見せてやる!(厨二病患者:男)』
『私と付き合って…くれませんか?(女)』
俺の返答は…
『ごめんなさい、男なんで。』
あっちは驚いていた。いい人そうなので、友達になれそうだ。
『俺は誰の配下になる気もない!俺には俺の世界があるのだ!』
中学生時代の黒歴史が顔を出した。
ふっ、俺とは相入れぬか…まあいい!ふーっはっはっは!とか言って、涙を流していた。
最後の告白では、結構迷ったが、藍菜が
『こいつ、中身は大河だぞ?』と言った瞬間、
いいです!っていわれて、少し傷ついた。
…俺ってそんな人気ないのかなあ…
周りの男の目が
『リア充爆発してしまえ』
みたいだったが。
解せぬ。
と、いうことで終わった学校。
学校が終わったら部活に行って歌うのだが…
「うーん、パートリーダーが歌えない、となると、ねえ…」
当たり前の如く、問題が起こっていた。
俺はパートリーダー。何度も言うようだが、パートリーダーだ。
そんな俺が、声が高くなり、歌えなくなったら、どうなるか。
答えは簡単。バスは終わるのだ。
と、思っていたのだが
「ゲホッ、ゲホッ、あ、あー…あ?声が…出せる?」
ここで声を出せる理由は…
『逆になる』
…いや、まじずるいと思うわ。
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そんなこんなでわかってしまったのだが、本当に全てが逆になっていた。
『声が低い声しか出せない』
この逆は
『高い声しか出せない』
だと思っていた。しかし、どうやら
『高い声以外も出せる』
担っていたようだった。
この時の先生の喜び方は、凄かった。
『大河くんのこの声が失われたら、大損害だったよ!』
と言って、手を振り回していた。
ブンブンと音がしていて、少し怖いと思ったのは俺だけではないだろう。
そんなこんなで俺がバスのパートリーダー続行、となったら、バスの男子が
『よっし!よっし!』
と言って喜んでいた。そして手を振り回していた。
手を振り回すのが流行っているのかな?
可愛い娘!と喜んでいたが、俺は男だぞ?と言った時の顔がすごかった。
俺はバスのパートリーダーのまま、おわかったその日の放課後。
俺は病院に行くことになった。
ついに評価がつきました。それも最高の。いや、嬉しいです。
あと物語の中の話ですが、歴史の先生はモブキャラです。
僕の歴史の先生が印象濃ゆすぎて、つい書きすぎてしまいました。