男の娘は弟とゲームする
また投稿できてなかったです…
「ふーん、そんなことあったんだ…」
「おう。お、ダウンとった」
「ちょ、ちょ、ちょっと待って、待って、ハンデハンデ!」
『player 2 game over! 』
「あーあ。」
どさっと音を出してコントローラーを投げ出し、ソファにもたれかかる弟、新四日市 優
グデーッと脱力しており、よほど悔しかったんだろうなーとわかるような表情をしている。
「おいおい、投げんなって」
「はいはい、分かった分かった、どうせソファの上だし、いいじゃあないか」
そんな話ではない!
そう言おうとした時だった。
「で?何隠してんの大河兄ちゃん。」
「は。何も隠してねーし」
「いや、隠してんでしょ。いや、バレてるけどね?伊月にいちゃんから、『大河と一緒に大会に出る』とか言われたし。誘ったの兄ちゃんしかいないじゃん。」
「いや、友達に一緒に出ないか?と言われたんだよ。三人で。」
もちろん嘘である。
「ふーん…じゃなくて、大会に出ていいの?顔バレない?」
「あ」
「大会に出るんじゃんって聞いてんの…隠してつもりだったの?」
「…」
畜生。鎌かけやがって。成長しやがったな。我が弟よ。
「ふざけなさんな」
「ごめんなさい」
兄が美少女っぽくなっても何も変わらない優であった。
故障?かな………今日もう一個出します