男の娘は踊り始める
今日は土曜だから早いよー
なぜこれが無視したか。
それは、この後の結末…正確には、もし止めた場合の結末が、すでにわかっているからだ。
前も止めたことがある。
あまりにもいつきが不憫だったからな。
そしたら、あいつが
『あなた如きが何を!』
とか言って、殴りかかってきたのだ。
後ろの方の何人かが、『やれやれ』と言ったふうに額に手を当てていた。護衛かな?
まあ、止めなかったことももちろんある。
ヤバかったのだ。
あれは忘れもしない8月15日、夏休み真っ盛りの頃…
再テストということを忘れ、休みの日に全力疾走していた。
そのときだったのだ。
『私の最愛の人、伊月様!彼女たる私をおいて、どこへ⁉︎』
『違う、彼女じゃない!』
無視したら…
『あっ、大河!』
冗談じゃない。こんかいは、まわりに迷惑をかけてしまう。
助けたくないわけではない。
あいつには全く非がない。
強いていうならば、イケメンだったことだろうか。
あまりにも不憫。
そんな存在なのだ。
「あの、準備ができました」
「ありがと(キラッ)」
「う〜ん…(パタッ)」
おや、泡を拭いて倒れてしまった。
流石にこんななんちゃって女の子にされるのはまずかったか。
伊月の真似…いや、しないんだけどね?しただけなんだが…
サブタイトル詐欺ー
また新しいやつを思いついてしまいました。
VRMMOと、男の娘…ってことで、
VRMMOの世界に入った男の娘は、妖精になってサポートする!〜なんでプレイヤーがいるの?え?精霊王?〜
的なやつ。ver.βもちろんつけます。