男の娘と男の娘
6時にだせました
「は、はいい??エレベーター前提?」
「うーん、いいトレーニングになったけどなあ…」
「え!?お二人とも階段を登ってきたんですか!?」
どう考えても体力のなさそうな感じのする、妹っぽい人物。年代としては、中学…1年?いや、小学生?ほどだろうか。
こっちはエレベーターを使ったから『海里』少年に勝ったのではないか…そう考えていた大河は、とても驚いた。
うちの階段は、おっそろしく急だ。
そもそもここは大学附属高校のため、高校は後から建てられている。
そのため、階段が全てつながっているのだ。それに、五階建てのため、高いところまでつながっている。
おそらく、今でも五分…かかるのではないだろうか。
だってそもそも足が届かないし。
なぜか梯子もあるし。
「ええッと………大丈夫、ですか?」
容姿相応の声をしている『ロリ』。
俺に手を伸ばしながら、そう言った。
その小ささの中に、どこか頼れるものがあるのを感じた。
…兄のフォローで、大変なんだろうな…
苦労してんだな、と思った。
「う、うん。大丈夫。ごめんね、お嬢さん。」
何となーく、と言うかこれがしっくりしたので、『お嬢さん』呼びをしたら…
「え、えっとですねえ…僕、男なんですよお!!」
泣き出した。
その泣き顔は、ぶっちゃけボクっ娘の駄々にしか見えなかった。
後、とても可愛かった。
おそらくですが、『何だよ、短すぎ!舐めてんのか!』とかって感じてる人いると思うんですね。いつの日か、まとめます。