男の娘は休憩する
小説検索に、『男の娘』って入れて検索したら、上から543番目だったんだよね…いや、思ったよりも上だった!嬉しい!
「はあ…疲れた…」
あまりにも長かった、いや、長く感じた練り歩き(?)は、ついに終わった。
9時から始まり、昼ごはんの途中に踊るのだ。
とはいえ、ご飯を食べる休憩時間くらいはある。
正確には三十分くらい。食べないと倒れるのだ。
じっさい、三年ほど前に倒れたとか倒れなかったとか。
とにかく、ご飯が食べれる。だがしかし、ご飯はどこで食べるか。
普段は貸し切りの食堂らしいが、今回は盗撮される恐れもあるということで…
周りの奴等は食堂、俺だけ『どこか分からない場所』で食べている、ということになっている。
では、それはどこなのか。それが、屋上である。
俗に言う、ボッチメシ。ラノベでは良くあるが、現実では鍵がかかっていてほとんどあり得ないとか何とか。
まあ、うちも例外ではなく、わざわざ先生から鍵を借りたそうな。
なぜ、鍵を借りてまでボッチメシをしなくてはならないのか。
それは、盗撮されるからである。
「チクショウ、盗撮なんてする奴がいるからいけないんだ…」
とはいえ、俺もそう言う写真は嫌いではない。
いや、なかったと言うべきか。
自分が対象になると、とてつもなく嫌だと感じる。
何というか、わかるのだ。
俺は、女になったわけじゃないんだが…
そんなことを考えながら、飯を食っていたら…
「おーい、海里!サッサこいよ!」
「ふへえ、ふへえ、ふへえ…お前、はや、すぎ、だ…てか、何、この階段、おかしいだろ…」」
歩いている途中に出会った二人が、屋上に登ってきた。
背が低く、黒々とした髪に、結構デザインの良い服。白い服と黒い髪とのコントラストが、良い感じ、俺のなんちゃってではなく、清楚感を醸し出している。あまりにも幼い。彼女かと思ったら、妹かな?十分、『ロリ』の域に入るのではないか。
それに対し、『海里』と呼ばれた少年。黒々とした肌に、荒々しい髪。図体はでかく、無駄な贅肉がついていない。俗に言うマッチョ、と言うものだろう。
とはいえ、『ロリ』…勝手に呼ばせてもらうが…が、『海里』に勝っている。
これは何を示すか。それは…
「あの〜、ここ、エレベターで登る前提なんですけど…」
「…さ、さっきの龍の人?」
「えええ!!!!!!!!」
『海里』少年の、絶望の絶叫が広がった。
えっとですね…この頃共通していることがですね、異様に7時のアクセスが多い、と言うことなんですよ。間違ったのかな?17時です。うん。あと、中の人事情によりですね、休みの日は17時に出せますが、平日はもっと遅くなってます。ここ大事。うん。