伊月達は学園祭を回る
伊月達編。
「ひゃあ、人が多いね!」
「本当だね、今年は外部が多いみたい。」
学園祭当日。
伊月と藍菜は、二人で学園祭を回っていた。
周りはガヤガヤとうるさく、時折、制服以外の人も見える。
大学生がいるので、元から人は多いのだが、今年は外部の人が特に多いようだ。
「いっつも外部の人は少ないのにねえ。何でだろ?」
「さあ?わかんないわよ、逆になってるみたい。」
ふと、頭の中に『逆病』が思いついた。
…いや、流石にこんなに多くの人に影響は…与えない、よね?
すこーしだけ不安になってしまった藍菜だった。
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「おお!タピオカが売ってある!」
「へえ、すごい、自力で作ったんだ…」
早速目を付けたのは、タピオカ屋。
流行に乗って…いや、少し遅いんじゃないか?
と、思うのだが、なかなかにクオリティは高い。
そしてなぜかコーヒーゼリーも売ってある。
なかなか美味しいと評判のようだ。
「いらっしゃいませ、ご注文は?」
「ミルクティータピオカ?を一つ」
「僕も同じく」
二人とも飲んだことがないらしい。
そう分かった二人は、とても楽しみにしていた。
途中、なぜか
『お先にどうぞ!』
などと言われ、三十分待ちが五分になったのは、二人の徳のなせる技なのだろう。
「どうぞ!」
「ありがとうございます」
予想に反して早く出てきたその飲み物。
ワクワクしてそれを飲むと…
「タピオカってこんなんだったんだー」
「へえー」
二人ともとても感心していた。
「こんにちは、弟がお世話になっております」
「へ?」
「ああ、大河の兄、智広です」
「え?兄がいたんですか?」
目の前に立つのは、一人の大きな男の人だった。
さっぱりした印象を受け、『ザ・長男』というイメージを受けるいい人っぽい人だ。
伊月も話しているし、そうなのだろう…そう思いながら、話始めたのであった。
藍菜が目立つなあ………
と、いうか新作結構ブクマが来てました。三つだけど。でも、こっちはやっぱり九十九で止まってます。後1ポイントで目標達成…!https://ncode.syosetu.com/n1161fz/今日はこれで終わる予定。