男の娘の下準備その一
100ポイントになりそうでならないんだよね…
「こ、これが…?」
俺はおずおずとした様子でその服を見た。
さっき『これきてね!』と言って投げて渡されたこの服が、そんな高級品だと…
そんなの知るかよお!
と、思っていた。
「まあ、仕方ないですね」
呆れを含んだ声が部屋の入り口から聞こえた。
気づかなかったが、戸が空いている。
後ろにはオドオドとした様子の女の子二人が並んでおり、
『すみません、止めれませんでした』と呟いていた。
名に恥じないやばい登場してくれるじゃないか、黒子さんよお。
俺、男だぜ?
「さっさと着てください」
「いや、態度悪くね?」
「ん?なんのことですか?」
…このアマが…猫被ってやがったな?
おとなしくして、かわいそうって思わせてから引き摺り込む予定だったか…
「そんなこと言って、聞かなかったじゃないですか」
「なんで心が読めんの?」
「お嬢様に使えていますから」
「『お嬢様』っていったい誰なんや…」
「黙秘権を行使します」
はあ。
「と、いうかさっさと着てください」
「いや、これ高いし」
「着なかったら弁償ですよ」
「着ます…あれ、なんで弁償?」
「だって、オーダーメイドですし…」
わあお。
https://ncode.syosetu.com/n1161fz/ これです。結局出した新作です。いつかこっちと繋がります。フラグも立てました。必要なとき進めます。