矢部黒子は取引する
こないだは終わり方がおかしかったですね………つじつまあわせです。
「さて、どうしたものですか、ね…」
私…矢部黒子は困っていました。
せっかくお嬢様にふさわしい人を見つけたのに、逃してしまいそうです。
あんな人材、そうそういません。あの見た目で、それも男。
男性恐怖症を治すまたとない機会です。
ぜったいに、のがしてはいけません。
まあ、断られることはわかっていました。
すこーし、裏取引と、行きましょうか…
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「うん?大河を出す手伝い?」
「そうです」
最初の取引相手は、藍菜さん。さて、吉と出るか、凶と出るか…
「メリットは?」
「大雅さんの認知度が高まり、安全になる」
「乗った」
まあ、準備はできてるんですけどね。
乗ってくれるとわかっていたからこそ頼んだのです。
藍菜さんは、周りにとても優しいですからね。
伊達に金を積むより、この方があの人にしてはメリットなのです。
とまあ、たった四、五言言うだけで終わりました。
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お次は伊月さん。
まあ、この人にも対策はできていて…
「手伝い?いいよ、あなたからは欲を感じない」
まあ、対策、というまでありませんね。
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次は、島乃さんですが…
着飾らせるのが好きなようですし、噂をピンポイントで流せば、なんとかなるでしょう。
もう少し、後から続きを出します。