男の娘は服の相談をする
ついに五千回見られました。嬉しいですねえ…
「ところで、サイズは?」
島乃先輩が帰ろうとした時、振り向いて聞いた。
「違うでしょ、ゆ、い、先輩って言いなさい。」
「はいはい、結衣先輩。」
つくづく思うんだが、なんでこんなにも感がいいのか。まあ、そういう人、いや、家系か?としか言えんわな。
「えっとですね、エスサイズです」
「胸は?」
「あるわけないですよ!俺、男ですよ!」
「あ、そうだったね」
ニヤニヤ笑いながら『今気づきました!』と言った旨の返事を返す先輩。
いや、島乃姉妹はうるさいものだ。
「あ、放課後家庭科室にきてねー?」
はいはい。
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放課後。
「んじゃ、これきてね?」
「は?」
「いや、そんな声出されても…」
メイド服渡してきて何言ってんだ。
「だって、サイズがないんだもん。」
「う、むう…」
わかる、それはわかる。
だってほとんどが男のものだしな。
しかし、作ればいいのでは?
「…いや、だってメイド服しか興味ないし。執事服ミニだったらいいけどね。」
「ああ、可愛い物好きか…」
そういうやつだったわ………
いつのまにか可愛い物好きになった島乃(姉)。