男の娘はご飯を食べる
ギリギリ投稿。
「お腹減ったああ!」
周りの人がぎょっとしたような目で振り向き、そしてこちらを二度見する。
俺の姿は可愛い。もう一度いう。可愛い。
この2人は、雑誌にも取り上げられるほどの才能があるのだ。
ファッションデザイナーになる、と公言し、ガチでなれると周りから太鼓判を押され、
「医者は落ちたら悲惨だぞ、副職をしておけ」
というような心配症の先生が、
「お前らは大丈夫だ、というようなやつ。」
…良く考えてみれば、なんでこいつらこんなとこにいんだろ?
やけにうちの中学校は、小学校の頃より美男美女が多いな…
…まさか、あの『逆病』のせいか?いや、ないない。
お、ごはんきた!
話を戻そう。
素でもアイドルみたいなのに、着飾ったらどうなるか。そりゃあ可愛いのだ。
さっきも
『一目惚れしました!付き合ってください!』
なんて言われてしまった。
俺の何を知ってるってんだ。もう少しお互いのことを知ってからにしてくれ。
そしてここまでなると、もう諦めがついて女服でもいい、と思うようになったのだ。
もう、好きにやれやい。
あ、冷めちゃう!さっさと食わなきゃ。
ということで、お腹が鳴ったことの説明だ。
島乃姉妹はわからないようなので、説明しようと思う。
「まず、俺の病気について説明しよう。というか、病気と言えないか?」
「何?その風貌になった説明?」
「おう。」
「まず、俺の病気は、逆になれ、と思ったことが逆になる。」
「何それ、最高じゃん!…っていうか、大河君って女の子になりたかったの?」
「いや。おそらく、小さい頃に可愛がられたい、と言った思いが現れたんだろう。」
「ふーん、まあ、そういうことにしとこ。」
おい、ほんとだぞ。
あれ、これ美味しい。
「まあ、これには欠点があってだな。」
「え?どんな?」
「『俺が逆になれ、と思ったことが逆になる』そして、そこからひっくり返ることがないんだよ。」
「はい?」
「ボロいシャーペンをもらった。綺麗だとよかったが、せっかくもらったもんだ、と思っていたら、逆になって綺麗になった。それを弟が落とした。どうなったと思う?」
「え?どうもこうも…なかったんじゃ?」
「周りのプラスチック取り込んだんだよ。」
「はあ!?」
「それでな、分かったことは、『逆でなくなったら、周りから補填する。』」
「あっぶな!」
「まあ、『壊れることが逆になれ』と思えば、命の危険があるからだろうな。即時で逆になる。」
「…」
「あっ、これ美味しいぞ!」
「…あんた、その能力隠しときなさいよ…」
今度からは遅くなると思われます。
都合合わせしてただけだぞ…なぜこんな超能力を…
いつかこいつのパラレルワールドの物語でハイファン書くか…?
結局→書きました。https://ncode.syosetu.com/n6977fy /