一人で。
一人で。
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ある朝、学校に着きいつも通り下駄箱を開ける。
「おや?」
そう呟いた。
手紙が入っているようだ。
『今日の放課後、一人で校舎裏の山にある鳥居に来て下さい。』
見たことのない筆跡、名前は書いていない。
疑問に思った。
「相手がずっと待っていてしまっては困るだろう。
放課後になったら行くか。」
と、教室へと向かった。
……………
放課後、裏山へと向かう。
けものみちを進むと、そこには女子生徒が立っていた。
「僕に何か用があるのかな?」
そう聞くと、
「約束が違うじゃない!」
と、突然女子生徒は大きく声を上げた。
「ここに書いてあるとおり、放課後、ちゃんと1人で来たじゃないか。」
と言うと、
「一人じゃない!」
女子生徒はまた大きく声を上げる。
そして凄まじい眼で僕を指さす。
「あなたは誰なの!」
おわり。
僕≠僕