表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【箱】詩

揺れる途上の車窓から

作者: FRIDAY

 


 ポケットには一切れの切符

 遥か遠くへ行くための紙片


 車窓から見る全ては

 初めて目にする新世界


 連なり天を衝くビルの群れ

 広大無辺な緑の田畑


 鳥居が見える

 地蔵が見える


 時に雨が降る

 時に風が吹く

 ガタン、ゴトンと揺れ続ける


 河を越える

 山を抜ける


 稜線から日が昇る

 水平線に日が沈む


 飛び行く景色を眺めたり

 時にうつらと微睡まどろんだり

 ガタン、ゴトンと進み続ける


 山がある

 森がある

 草原があり

 地平線がある


 波がある

 風がある

 海原があり

 水平線がある


 街がある

 光がある

 喧騒があり

 息遣いがある


 人がいる

 空がある


 どこも全てが違うのに

 どこも全てが同じよう



 人が乗っては降りていく

 いつしか自分だけになる


 いつの間にか どこまで来ただろう

 続く一本の線路上 その道のりをなぞってみた



 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ガタンゴトンと私も揺れているように感じました。 [気になる点] ふりかえって、なにが見えたのか、そこが知りたかったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ