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この森で晩方、博士は道が四つに分かれるところに立つと、杖でまわりに輪をいくつか描き、横に二つの輪を描いて、上にある二つの輪がおおきな輪に含まれるようにした。かくして夜、九時と十時のあいだに悪魔を呼び出しにかかったのである。

(「民衆本 実伝ヨーハン・ファウスト博士」(『ファウスト博士 付人形芝居ファウスト』)、松浦純訳)



フォースタス 彼がおまへに私のところに現はれるやうに命じたのではないのかね。

メフィストフィリーズ いやいや、私は自分みづからの意志で此處に來たのだ。

フォースタス 私の呪文で祈り出されたのではないのかね。どうだ、はつきり言ひたまへ。

メフィストフィリーズ それが原因だ。だがしかし「偶然により」なのだ。といふのは人間が神の名をさんざつぱらいためつけて使ったり、聖書や救世主キリストを冒涜したりするのが聞こえると、我々はすぐさまその人間の素敵な魂がもらへるんぢゃあないかと思つて飛んでいくのだ。

(マーロウ、『フォースタス博士の悲話』、細川泉二郎訳)


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