Gファイル
G・アルファフォース・エッダという男を知っているだろうか?
若干25歳にして死んだ天才てき頭脳の持ち主で奇妙な趣味を持っていた。
彼は死ぬまでにいくつもの、奇怪な事件、奇怪な現象の謎を解いてきた。
そんな彼の死までの奇怪な事件をこれから語ろう
私が彼に会ったのはアメリカ、ケンタッキー州で起きたB・S事件でのことだった。
この事件の発端は農場で働いていた良好のサントーンマ夫婦の夫が、家畜小屋の一角で死体で見つかったのがきっかけだった。
しかも夫は体のすべての血を抜かれていたのだ。
だからこの事件はB・S(BloodSip)血を吸う事件と呼ばれた。そして私の初めて直接関わった奇怪な事件でもあった。
ここからは昔の私の目線で語ろう。
私の名前はカーソン、ただこのころは駆け出しの刑事だった。
始めはニューヨークにいたのだが、ある些細なことがきっかけで米国中東部のケンタッキー州に飛ばされた。
ケンタッキー州も悪くはなかった。ニューヨークのように沢山の人に溢れかえっていなく事件もめったに起こらない所だった。
それに俺が住んでいるところは都市より少し離れていて豊で膨大な自然が広がっている。
そんなところで起きた事件だったので町中が大騒ぎをした。
もちろん私は刑事なのでその現場に携わった。
殺された夫の名はサントーマ・モンド。彼はもちろん農場を経営していて昨夜、動物達がうるさく鳴いているので様子を見に行く、といって出たきりなかなか戻ってこないので、妻のリタが見に行ったころには夫は蒼い顔をして死んでいた。
証拠になるようなものは何一つなかった。あると言えば首筋にある傷。それは血を抜かれているところからして注射器のものだと考え、狂気的な人間の殺人だと考えられた。
そして事件はその方向で捜査が進められようとしたとき、出会ったのが彼G・アルファフォース・エッダ通称Gだった。
Gが始めて私にあったのは事件の様子を見てきたときだった。
そしてGが始めて私にいった言葉が「これは人間の殺人じゃありません」だった。
Gはこのころまだ20歳くらいで自分は探偵だと名乗った。Gが探偵だというのは嘘ではなく彼が携わった事件は千件を超えるといわれている。しかしその事件が表沙汰になったことは一度もない。なぜならGが携わる事件は悪魔、妖怪、UMAなどの類だからだ。
そしてこの事件にも大体の目星をつけていた。そしてGが言うにはこの事件の犯人はチュパカブラらしい、チュパカブラとはスペイン語で血を吸う者といういみで俗に言うUMA(謎の未確認動物)らしい。
当然私には信じられなかった。
そういう者がいるという噂は、聞いたことがあったが当然ただの噂として認識していた。
あの時までは・・・・
私は夜、サントーマ家を見張っていた。今度は妻を狙ってくる可能性があるからだ。
しばらくしても何も変わったことは起きなかった。ただ沈黙が闇に溶け込んでいた。
でも、私は辛抱強く見張りを続けた。そしてまた、しばらくすると家畜小屋に黒い影がものすごい速さで向かっているのを見た気がした。なにしろ一瞬だったのでよくわからなかったが、とりあえず銃を持って調べることにした。
恐る恐る中に入るとやはり黒い影があった。
「警察だ、両手を上に上げろ」
銃を構えて私は脅した。
しかし、影は何も反応しない、しょうがなく近づいていくとそこには奇妙は生物が羊の血を吸っていた。
身長は大体一メートルくらいで小柄だが、大きな目が輝き、全身が毛で覆われていて直立にたっている。そして口から鋭い牙をむき出しにしてこちらを睨んでいる。
こんな生物、その世には存在しない。これがGが言っていたチュパカブラなのか?
私は恐ろしくなり持っていた散弾銃を数発その生き物に放つ。
しかしその生物は脅威的な飛躍力で銃弾を避けてこっちに向かってくる。
もうダメだと私は思って目をつぶってしまった。
すると石と石がこすれる音がして目を開ける。すると、隣にGがライターを持って立っていた。チュパラカブラはいつの間にか消えてる。
「大丈夫ですか?」
Gが優しく声を掛けてくれる。
「さっきのはいったい?」
「あれがチュパカブラですよ。やつらは夜にしか行動しないため火を怖がるんですよ。」
もう私はチュパカブラの存在を信じならざるおえなかった。
次の日、私はGの部屋に招待された。
本格的にこの事件を解決したいのならば彼の手を借りるしかないからだ。
Gは各地を旅しているので近くの宿を借りてる。
「カーソンさん歓迎します。」
といって私を迎え入れた。たしか私の名前はまだなのってなかったのになぜ知っているんだ?
まぁ、中に入る。
「そこら辺に座ってください。今、お茶でも入れますから」
私は近くあった椅子に腰を掛ける。そしてしばらくするとGがお茶を持って出てきた。
「どうぞ」
お茶を差し出しGも椅子に座る。
「それより、なぜあの事件の犯人がチュパカブラだとわかったんだ。」
「この地方で羊を襲うやつなんてチュパカブラしかいないんですよ。それよりも、どうやってヤツを退治するかの方が大切です。」
確かにGの言うとおりだ。
「ヤツは銃では殺せません。とてもすばしっこいですから。」
「何か虎バサミなどの罠を仕掛けては?」
「それは無理です。ヤツは人間並みに賢いですからね」
するとGは考え始めた。
「そうですね、ラム肉を買ってきてください。なるべく大きいやつ。それとリタさんにたのんで家畜小屋を買い取ってください。」
そういって現金がぎっしり詰まったトランクを開ける。
「え?でも何でそこまで?」
「人を守るためです。そしてそれは私にしかできない」
あまりに威厳に満ちて言うので私はその通りにした。
当然、大金を見てリタさんはどうぞ、どうぞと家畜小屋の権利書をくれた。
そして、ラム肉をかってGのところに戻った。
「どうもありがとうございます。」
そういってGはラム肉を受け取る。
それからGは家畜小屋に行きまず動物を全部違うところに非難させた。
私はもうあきれて帰ることにした。
帰ろうとするとGが呼び止めた。
「カーソンさん、また夜に来てくださいよ。今度は銃じゃなくて鉄パイプでも持ってきてくださいね」
Gはまだ何かをしていたが私はとりあえず帰った。
そして夜、私はしょうがなくまた家畜小屋に行くことにした。もちろん鉄パイプを持って
もうGは昨日私が見張りをしていたところにいた。
「G、いったい何がしたいんだ。」
「まぁ見ていてください、チュパカブラは何度も同じところに行く習性があるんですよ。そして、そこに動物がいないのに気づく。でもラム肉が置いてあるからきっとそこに食らいはずです。」
「それが普通だろうな。」
「でもそのラム肉には液体の毒が塗られてある。つまりそれを吸った瞬間お陀仏です。」
「なるほど、いくらすばやくてもこれで確実に殺せるというわけか」
私は納得してしばらくまっていた。するとまた昨日みたいに黒い影が小屋に入っていった。
そして十分くらい経ってヤツが出てこないのを確認して私とGは小屋の中に入ることにした。
音を立てないように慎重に入る。
私は鉄パイプを強く握り締めてGがラム肉を置いたというところまで行く。
しかしそこにはラム肉もチュパカブラの姿もなかった。不思議に思い私はもっと近づいてみた。すると後ろに気配を感じ振り返るとチュパカブラが思いっきり攻撃してきた。
私はそれを何とかよける。
しかしGは別に驚くことなく周りを確認していた。
そして私はチュパカブラとのにらみ合いになっていた。すると突然Gが
「そこにある糸を引っ張って近くの窓から外に出てください」
と言い出した。
近くを見渡すと確かに糸が宙に浮いている。いったいどういう仕掛けがあるんだ。と思いながらも心臓はドクドクと脈打っていた。
チュパカブラは威嚇するように咆哮をあげる。
そして私は怖くなり思いっきり糸を引くと同時に窓から飛び出た。
するとさっきまで私がいたところで小さな爆発が起こり家畜小屋が燃え始めた。そのせいで私も少しふっ飛ばされた。
勢いよく燃えているのでおそらく油でもまいてあったのだろう。
そうしてチュパラブラは死にこの事件は幕を閉じた。
後から聞いた話だが、ラム肉で殺せる可能性は低く、はじめからあの爆弾で殺す予定だったらしい。
そして私はGと一緒に旅をすることにした。
幾度も死にそうになったけど私たちは困難を切り抜けてさまざまな者と戦った。
今日はこれで終わり。
しかしGの旅はあと五年間続いた。
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