40光年
恋人同士の久遠陸(くおんりく)と水嶋澪(みずしまみお)は大学を卒業した春、民間の宇宙開発会社が募集していた「人が住めそうな惑星へロケットでメッセージボトルを送ってみよう」という企画に二人で参加した。
この企画は自分達の記憶情報とDNAデータの入ったカプセルをおよそ40光年先のトラピスト-1eという惑星へ向けて送ってみるというもので、実際にカプセルが到着するまでにかかる年月はおよそ5万年と謳われていた。
企業が技術向上のためにロケットを打ち上げる際に、オマケとして行われていた面白半分の企画であったが、後にこのメッセージボトルが、全宇宙を巻き込む壮大な物語に繋がっていく存在となる。
この企画は自分達の記憶情報とDNAデータの入ったカプセルをおよそ40光年先のトラピスト-1eという惑星へ向けて送ってみるというもので、実際にカプセルが到着するまでにかかる年月はおよそ5万年と謳われていた。
企業が技術向上のためにロケットを打ち上げる際に、オマケとして行われていた面白半分の企画であったが、後にこのメッセージボトルが、全宇宙を巻き込む壮大な物語に繋がっていく存在となる。