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現実改変能力 豊穣さやかのケース③
私は豊穣さやか。
仕事もこなし、街コンで出会った男性と3年付き合い、無事結婚した。
結婚式。
それは、神様や参列者の前で2人の愛を誓う儀式。
神前式や人前式など色々あるが、私たちはセレモニー病院式にした。
それは、2人の精子と卵子を専門病院に提出することを誓いとする儀式。
子供を作る覚悟もしっかり両家全員に伝わると意外と好評だった。
また、手土産の出産予定カレンダーがお宮参りやお食い初めなどを両家で共有しやすいということで人気だった。
不妊治療で悩む人はいなくなり、男性も女性も仕事をバリバリこなせる時期が増えた。
出生数も回復しており、仕事と出産の板挟みになっていた人はやっぱり多かったんだなと思った。
前世でえられなかったものがえれたのはとても嬉しかった。
現実改変能力、私の願いは将来科学技術が進めば解決するものだったけれど、今解決したいと思うことが大事だと思った。
今また、育児で大変なことも多いけど、みんなが大変なことを出し合って、解決していこうと努力することで現実はよくしていけるんじゃないかなと思った。