#69.初日の結果
闘技場に夕日が照らされている。午後の種目、タッグバトルの試合が終了した。
僕たちは、終了の合図とともに、闘技場のメインエントランスに集められた。
「皆様、お疲れさまでした。これにて初日、つまり最初の予選は終了です。それでは結果を発表します。各ブロックの10位以内をここで発表します。11位以下は、ここで脱落となります。それでは、明日の予選に進むことができる、チームを発表します。」
司会者が、そういって、紙が貼りだされた。
Aブロックの初日の予選の通過者のチームが書かれている。
10チームあるようだ。
そのリストには、僕たちの班の名前があった。
『セディア魔道学院、1年第5班』
初日の予選を通過していた。
「やったー!!」
僕はとても喜び、その場でジャンプした。
「やった、俺たちはやったんだ!!」
続いてアンソニーもジャンプ。
「やりましたわね。翔太朗様!!」
ミランダも僕に向かってハグをしてくる。少し、苦しいが、この間、誕生日に贈ったフローラルブーケの香水の香りがする。
それを見て少し安心する。
「もー、ミランダちゃん、少しやりすぎ。」
リリアンが困ったような表情をしている。
「私もやりすぎかなと・・・・。」
マリアがそれに続く。
「おや、リリアンらしくないようだね。君の口からこんな言葉を言うのは。」
カミラさんが続く。
「うん、確かにリリアンさんにしては珍しい。だが、しかし、この班はとても素晴らしかった。特に今日、二種目目に頑張ってくれた、翔太朗君、リリアンさん、ミランダ、アンソニー君はね。」
ルーベルトが笑顔になり堂々としている。何か安心感があったのだろうか。
それに対し、君らしくない、と言われたリリアンは少し顔の表情が赤い。
マリアはふうっと安心したようなため息をつく。
「なるほど~。」
「そういうことですね。」
シロンとユキナが目を見開き、どこかにやけている。
「みんな、本当にお疲れ様だった。」
カミラさんが僕たちに対してねぎらってくれる。
「みんな、本当によくやったぞ!!」
ピエール先生が僕たちの前に駆け寄り、こちらもいい表情で褒めてくれる。
そこに、理事長であり、ミランダの祖父である、ポールさんが駆け寄ってきた。
「ミランダ、それに翔太朗君。そして1年5組のみんな。本当によく頑張った。」
ポールさんが答えた。
「残念ながら、セディア魔道学院から送り出した、もう一つのクラス、つまりもう一つの班はここで敗退となった。ここからが、君たちがセディア魔道学院の本当の代表だ。悔いが残らないように頼むぞ。私も全力で応援させてもらう。」
ポールさんが力強く、そして、残念そうに語っていた。
「もちろんです。お父様!!翔太朗様やみんなが居れば。」
ミランダはこれにすぐに答えた。
「ミランダ、すごいぞ。君たちも本当によくやってくれた。」
「よくできたわね。ミランダ。」
アルベルトさんとパメラさんも同じような感じで、ほめてくれた。
「よし、それでは、また明日だな。」
「はい。また明日。」
僕たちは、闘技場を後にして、それぞれの家に帰っていった。
セディア魔道学院は王都にある。セントアリア王国全土から集まるので、学校がある場所によっては宿泊するチームもいるのだが、僕たちはその必要がなく。それぞれの家に帰ることになった。
モナリオ家の屋敷には、アレックスさんと、ワシ之信が迎えてくれた。
「お嬢様、翔太朗様。お帰りなさいませ。ご活躍は聞いております。明日に備えてゆっくりお休みください。」
「翔太朗、すごいぞ。あんなに弱っちかったお前が、ここまで来るとはな。」
ワシ之信も上機嫌だ。
アレックスさんは、食事の準備をしてくれ、風呂の準備もしてくれたようだ。
本当に感謝しかない。
今日頑張ったからだろうか、モナリオ家の食事はどれもおいしく感じた。
僕たちは、すぐにベッドに入って、寝息を立てていた。
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